シコリがないのに乳房が痛い。
助産院に行ってもシコリも、つまりもないと言われた方に私の経験をお話しします。
現在、3ヶ月28日の娘(5112g)に授乳中です。
これからお話しすること↓
- 授乳期のシコリがないのに乳房が痛くなる原因と対処法
- 助産院に行っても改善されない訳
- ママではなく赤ちゃんの問題かも?理由と対処法
授乳シコリがないのに痛い原因
1.乳栓がつまっている
乳首の先に、プチっと黄色っぽい部分がありませんか?それが乳栓です。
授乳時にはチクチクと痛み、授乳後は痛みが続かないのが特徴です。
母乳はタラタラと流れる場合もあれば、全く出てこない場合もあります。
乳栓がフタとなってしまい、母乳が出ないor出にくい状態となるので、母乳が溜まって痛みが出るケースです。放置すると乳腺炎になる恐れがあります。乳栓を取ることができれば、詰まりが解消されるので痛みはなくなります。
関連:乳栓のとりかた
2.白斑が隠れていて、そこが詰まっているか
見た目に白斑がわかればいいのですが、ギュッとつまんでみないと正体を表さないやつもいます。
つまむといっても、ちょっと摘んだだけではでてきません。ギュッとつまんで5秒。離してまた5秒くらいやると私の場合は出てきました。
- 乳栓が見当たらない
- 授乳時にけっこう痛い(初期すぎると痛くない時もある)
- 授乳後も痛みを引きずることもある
- 初めての人は、乳首が傷ついたと勘違いするかも(敏感な部分ゆえ、痛みの場所を特定しにくい)
- 乳房の一部分だけ、シコリではないけど明らかに母乳が溜まってる感じがある(他の部分よりも、すこしかたいが押しても痛みはない)
⑤になると、白斑が邪魔をして母乳の通りを悪くしています。ゆえにそこに母乳がたまりやすくなっているのです。
白斑が破れても母乳は少しずつしか排出されないので、溜まる方が早かったりします。そうなると乳腺炎の一歩手前のように、痛みが出てきます。
- 白斑を開通させること
- 母乳を少しでもいいから出すこと
日々のケアが大事です。
関連:白斑の対処法
3.原因不明の痛み
今まで紹介したどちらにも該当せず痛みが出ることもあるようです。
この場合、レントゲンをとってもやはり何もうつりません。
詰まってもいない、でも乳房は痛みがあるようで、おさまるには個人差があるとお世話になっている助産師さんが言っていました。

今一度、白斑が潜んでいないかチェックしてみてください。なぜなら、私が白斑だったからです。気づくのにかなり時間がかかりました。
私が白斑だと気付くのが遅れた理由は以下です。↓↓
- 通っている小児科では、白斑があると一度も言われたことがなかった
- 乳首を見ても白斑を見つけられなかった(つるべ助産院で見つけてもらいました)
- 乳栓が詰まった時と同じように痛みがある
- 乳首が痛いのだと思っていた(白斑が見当たらなかったから)
もしも白斑でもなければ、原因不明かもしれません。神経のほうに触れているのかもしれません。
④レイノー現象
- 赤ちゃんの吸う力がつよい
- 浅飲み
などの理由により、一時的に虚血状態になることです。(血が行き渡りにくくなるということ)
授乳が終わった後に、乳頭がチクチクしたり痛みが出ます。(継続時間は人によりけり、程度によりけりです。)
ひどくなると、乳房に痛みが出る人もおり、いろんな病院にいくも原因がわからない…という人もいるそうです。
参考:授乳時の痛みについて
- 授乳が終わった後、乳頭が冷たい
- 〃 、乳頭がふやけたように白い(半透明だったりする)
- 赤くなることもある
- 暖めると多少マシになる(人によりけり)
すかさず暖めるに限ります。
関連:レイノー現象をやわらげるには
助産師でも授乳中のシコリがないのに痛みが出る原因はわからない
助産師もピンキリです。
スキルが追いついていない人もいれば、知識不足もいます。どちらも十分満たしているのに、患者の話を聞かないがために遠ざかってしまう助産師もいます。
助産師だからといって、頼れば原因がわかるわけでもないようです。
ここからは私の話ですが、お時間ある方はお付き合いください。
私はいままで助産院4つ、母乳外来つき小児科(2名)、乳腺外科に行きましたが、シコリがないのに痛みが出る原因はわかりませんでした。白斑のせいで母乳がたまったままだと気づかせてくれたのは最後に行ったつるべ助産院だけです。
漢方薬局に行って、高額な買い物もしました。
ここまでで、3万以上つかっています。
他の助産院では、
- ただ母乳を出して終わり
- 白斑ができているのは教えてくれたけど、ずっと溜まっているところ=白斑の場所と教えてくれたことはない
何度も私はずっと母乳が溜まっている気がする場所を訴えていたにも関わらず…。
再度いいますが、白斑部分の乳管と母乳が溜まっている部分を教えてくれたのはつるべ助産院だけです。だから気づけたのです。






医療者にとっては、当たり前すぎるので気にもとめないこと。たとえば白斑と乳栓の違いは、経験した人しかわかりませんよね。痛みにも違いがありますが、やはり初体験だとわかりません。
医療者は見た目の違いだけでわかるので、あえて「今回は白斑ですよ」「今回は乳栓のつまりですよ」とは言わずに、「詰まっていました」しか言ってくれないなどです。
医療人に問わず、その業界に長く勤めていると初心者目線を忘れてしまうものです。
そこからくる、説明不足が「聞いていない」「言っていることと違う」という事態を招きます。
聞きたいことは、しっかり聞くに限る
私のように、なんか違う答えなんだよなぁと思いつつ、野放しにしてしまうと長期間悩むことになります。
(質問の仕方を変えたりなど試行錯誤はしたのですが、受け手の問題もあるかもです)
本来はこういった患者にとってのスキマ時間は、医療者にとっては準備したりなどあちら側の都合があったりするのですが、このタイプの人にあたった場合は、別です。
納得がいくまで諦めない方がいい
乳房ってデリケートだから、少しの痛みでも激痛に感じますよね。それが幾度となく繰り返されてしまうと、母乳育児をやめたくなりますよね。
私も何度もあります。
ミルクにしてしまえば、この煩わしさから解放されるし、もっと笑顔の時間が増える。
娘にもわたしにもウィンウィンだと。
でも、痛みの原因が分からないのであれば、まだ諦めない方がいいです。
断乳は乳房を張らせることで、母乳量を減らしていきます。これもまた辛いです。
そして何より、3日ほどで分泌量は低下していきます。
3日ですよ。
たった3日で、我が子が吸い付いていた現実が思い出に変わってしまうんですよ。
たった3日で終わってしまうんですよ。
私は助産師さんから、この話を聞いた時に涙がでました。
涙が出るということは、なんやかんや痛い、辛い思いをしていたけれど、娘に母乳をあげるということには苦痛を抱いていなかったのだと自覚しました。
まだだ。
まだ、諦めるのは早いです。
本当に自分の中でやり切ったならば、涙もでてこないし、スカッとするはずです。
少しだけ寂しくはなると思いますが。
涙がでるのであれば、それはあげたいのに何らかの理由であげられない悔しさです。
だから涙がでるのです。
時間が解決するのを待ってみるのもアリ
一人で解決は難しいし、助産師もアテにならないのであれば、時間にお任せしてみるのもありです。
私が時間稼ぎに使い、結果、功を奏した方法が以下です。
乳房ケアを色んなところでしてもらいつつ、助産師のレベルを見ることです。
(レベルといったら上から目線で申し訳ないですが、決して安い金額ではないのであえてこの表現にさせてもらいます。)
人によっては、「あっち行ったりこっち行ったり、色んなところに行きたいんだね」と言われるかもしれません。
私は言われました。
しかし、目的は色んなところを回りたいのではなく、相性がいいところを探し当てたいだけです。
であれば、乳房ケアをしつつ、その助産師のレベルもみれるのであれば一石二鳥ですよね。
施術中に話しかけてみれば、なんとなくその人のスタンスがわかります。
こうやって一時凌ぎで、痛みを緩和しつつ助産院を探していきましょう。
うまくいけば、時間が解決してくれたと同時に、いい助産院を探し当てれるかもしれません。私のように。
【試す価値あり!】授乳のシコリのない痛みも消える?【5キロ越えの効果とは?】
体重が4,800gを超えると飲み方が上手になるというお話があります。
参考:4,800gの壁を越えると…(最強母乳外来)
我が子は5キロ(5,080g)になってから、劇的変化が訪れました。
- スタミナがついて、ワンクールできるようになった
- 多量に飲めるようになった
- 飲み方が上手になった
スタミナがついて満足に飲めるようになった
我が子はスタミナがなく、片乳5分ずつがやっとの状態(ほぼ寝てる)でした。私が飲みおわる前に乳首を離してしまったことも体重が増えない原因だったと思います。
5分片乳+2分片乳→両乳寝るまで(トータル約30分)になりました!



飲み方が上手になった
一番わかりやすいのは、しこりが1日で取れるようになったことです。
シコリができてから、次の授乳でシコリがとれるようになりました。(特に夜間。遊び飲みもないので真剣に飲んでくれるので、シコリが早くおさまります)
授乳の仕方を変えた
今までと現在の授乳の仕方を比較するとこうなります。
- 1時間に1回の頻回授乳(1日12回授乳せよとの指導だったため)
- 好きなだけ飲ませる→レイノー現象+白斑になる→片乳5分を2クールにする→飲めていない?
- 哺乳量15〜30が平均(稀に80)
*1ヶ月健診のときは40飲めていたので、哺乳できないわけではない
現在は、つるべ助産院で教えていただいた方法でやっています↓↓
- 欲しそうなら授乳(約3時間おきがおおい)
- 怒ったり、寝たりしたら乳房を交換(約30分)
- ムラはあるが、平均60哺乳しています
明らかに一度の哺乳量が増えました。
ミルクで体重を増やすのもあり(ただし注意点もある)
私は小児科で「体重が微減している」「もう待てない」と言われミルク補足を言い渡されました。これには、思うことが色々あります。長くなるので別記事でまとめようと思います。
関連:のえる小児科|母乳育児支援を利用して思ったこと
当時、約4800gほどだったのがミルクを足して3日ほどで、やはりデカくなりました(笑)
5キロをこえてから哺乳量が増えたためか、ミルクを飲まなくなる方が多くなりました(涙)



どうしても乳房が辛いのであれば、5キロ越えるまでミルクを少し足してみて体重増加を早めてみるのもありです。
参考までに娘のミルク補足を書いておきます。
【娘のミルク補足の目安】
- 体重:約4800g
- ミルク補足:1日トータル300〜400
小児科では体重5キロで計算していました。5キロの哺乳量は700が目安で、娘の哺乳量を30と仮定した時のミルクの補足量です。
ベビースケールをレンタルして、毎回の哺乳量を調べたところ平均20だったため、仮定の哺乳量が30となったのでしょう。
ミルク補足には注意点があります。
乳頭混乱のリスクがあるということ。
できれば母乳相談室の乳首を適切に使ってミルク補足をしてほしいです。リスクが低くなります。赤ちゃんがミルクの味が好きだという場合は、この方法は適用されないでしょう。
関連:母乳相談室の使い方【乳頭混乱の予防と克服】
長々書きましたが、以上です。