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授乳期における乳栓の解説書【対処法から疑問解消まで】

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授乳期における乳栓についての解説を、個人の体験談からします。

こんな疑問をお持ちのかたに
  • 乳栓ができたときの授乳について
  • 乳栓って授乳してとれるものなの?
  • 乳栓を授乳でとるには、どのくらいの時間を要するの?
  • 乳栓を授乳でとれたときって、わかるもの?
  • 乳栓を授乳でとるときはどんな授乳姿勢だととれやすい?
  • いくら授乳してもとれない場合に考えられること
  • ↑その対処法を知りたい

上記のような疑問をお持ちの方を対象に、解説しています。

※助産師でもなんでもありません。乳腺炎になった経験から、自分で調べて助産師の方に聞きまわり得たものです。

目次

授乳期における乳栓ってなに?

乳栓とは、母乳が出てくる穴(乳口)に詰まってしまうコルクのようなものです。

乳栓の成分は、母乳だと言われています。なので、黄色味を帯びていることが多いです。

大きさはそれぞれですが、ボールペンの先に使用されているボール部分ほど小さいものです。私は米粒クラスのものを生み出したことがあります。

乳栓がつまるとどうなる?

母乳がでれなくなります。母乳はどんどん作られていくので、やがてたまっていきます。乳頭には個人差がありますが、5個ほどの母乳の出口(乳口)と母乳の通る道(乳腺)があります。

母乳の通る道(乳腺)の1つに乳栓がつまると、逃げ道を失った母乳はどんどんたまっていき、やがて膨らんでいきます。これがシコリと呼ばれるもので、なかなかに硬いです。そして神経を圧迫するので、痛みを伴います。この状態をうっ滞性乳腺炎といいます。

※乳栓は母乳の通る道(乳腺)で詰まり、授乳や搾乳によって母乳の出口(乳口)まできます。

うっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎の違い

うっ滞性乳腺炎は、乳栓がつまり母乳が滞っている状態です。化膿性乳腺炎はうっ滞性乳腺炎がさらに進行して細菌感染を引き起こした場合や、なんらかの理由で傷がつき傷口から細菌が入った場合におこります。

症状の違いは以下です。

うっ滞性乳腺炎の症状
  • 痛みがある
  • シコリがある
  • 熱はでない
化膿性乳腺炎の症状
  • 痛みがある
  • シコリがある
  • 38℃以上の高熱がでる
  • 黄色い膿がでることがある※授乳させても大丈夫です

熱が出るかどうか、が大きなポイントかと思います。

治療の違い

うっ滞性乳腺炎
  • 乳栓をとる
化膿性乳腺炎の症状
  • 抗生物質の投薬治療
  • 乳栓をとる

乳栓ができたとき、授乳してもいいの?

授乳しても大丈夫です。母乳が固まったものとされているので、赤ちゃんが飲み込んでも問題ないとされています。それに、赤ちゃんが一番乳栓をとるのが上手とも言われています。

乳栓の大きさは、かなり小さいです。針の先くらいの大きさのものが一般的。場合によっては米粒くらいのものもありますが、それによってのどを詰まらせることはありません。

なので、乳栓ができても授乳してokです。

乳栓って授乳してとれるものなの?

とれますが、赤ちゃんの飲み方のスキルにもよると個人的には思っています。この飲み方のスキルというのは、母乳外来フェニックスで知りました。

  • 飲み方スキルが未熟なケース
    →月齢が低く体重が4.800g以下の赤ちゃん
  • 飲み方スキルが成熟しているケース
    →月齢が高く、体重が4.800gを超えてくると飲み方スキルが上達してきます。

上記の根拠は母乳外来フェニックスなのですが、私自身も娘が5キロ超え始めてから乳栓の飲みとりが上手になったように思います。※最強母乳外来フェニックスでは、4.800gとされています。
関連:直母と搾母、どう考える?: 最強母乳外来・フェニックス (cocolog-nifty.com)
関連:4800gの壁を超えると・・・: 最強母乳外来・フェニックス (cocolog-nifty.com)

体重と飲み方スキルの関係性

体重が増えると、口腔機能も発達するというものです。発祥元は母乳外来フェニックスです。
関連:直母と搾母、どう考える?: 最強母乳外来・フェニックス (cocolog-nifty.com)
関連:4800gの壁を超えると・・・: 最強母乳外来・フェニックス (cocolog-nifty.com)

以下は娘の時の記憶です。

  • 生後3〜10ヶ月くらいまで
    →搾乳で乳栓をとっていた
  • 生後10ヶ月~現在(2歳)
    →乳栓を自分でとることはほとんどない

娘は体重の増えがわるかったです。そのせいもあってよく覚えているのですが、5キロ超えたあたりから乳栓が詰まってもシコリとして痛みを発する前にとれていました。上記の10ヶ月以降がまさに5キロ超えたあたりです。

10ヶ月以降は乳栓が詰まるのもだいぶ落ち着いていました。たまに詰まっても、授乳で乳栓がとれるので、余程でない限り自分で乳栓をとることはなくなりました。

というわけで、授乳で乳栓はとれるけど、赤ちゃんの飲み方のスキルにもよります。体重が増えると、口腔機能も発達します。

注意:授乳で乳栓はとれるけど、長時間くわえさせると白斑(乳口炎)ができる恐れあり

「長時間の授乳=圧力がずっと加わる」なので、白斑(乳口炎)になりやすいです。ずっとくわえていると、乳頭に線がつきます。その部分に圧力がかかっているので、白斑(乳口炎)ができやすいです。

赤ちゃんの飲み方の癖のようなもので、飲み方を改善するしか方法はありません。線がつく赤ちゃんは潰し飲みをしている可能性があります。それでも飲めていればいいのですが、私の場合は以下でした。

  • 白斑がたくさんできる。3つ同時もあった
  • 乳首がいたい
  • 乳頭混乱になって直母拒否
  • からの直母できなくなった

乳栓を授乳でとるにはどのくらいの時間を要するの?

体重具合と飲み方スキルでかわると思っています。

飲み方が上手になれば乳栓が授乳で取れやすくなります。飲み方は体重が増加するにつれて、口腔機能が発達するので上達していきます。

  • 4kg前後
    3日以上かかる。授乳してもとれないことがおおかった。正直自分で取ってしまったほうが早い。
  • 4.8kg~
    1日のなかでとれることがあった
  • 5kg以上
    乳栓を発見する前に飲みとってくれるようになった

という具合に、飲み方と体重増加で乳栓が取れる時間はかわります。

授乳で乳栓がとれたときって、わかるもの?

私の個人的に思うことですが、赤ちゃんの状態でわかる気がします。

授乳していると突如、むせるときがあります。私が思うに、これは乳栓がちょうど取れた時で、赤ちゃん側のほうで飲みとってくれたサインだと思うのです。

体重が5kgを超えて飲み方もすごく上手になったので、むせることはほぼないに等しい状態なのに、たまに突然むせます。別に勢いよく母乳が出ているわけでもないし、娘ががっついているわけでもないのに、です。

当初は、「へたくそかっ♡」なんて思っていましたが、ふと「この突然むせるやつって、乳栓がピューっと取れているから、むせてるんじゃ…?」と思ったのです。観察していると、シコリとなって痛みを伴う前に乳栓がとれてしまうのです。だからこそ、気づくまでに時間がかかったのですが。

「あっ、もしや詰まってる?」という状態の時でも、娘がむせながらの授乳が終わると、「乳栓とれたな」と断言できるほど疑惑の種が解消されています。

※自分で乳栓取ったことがある人ならわかると思いますが、かなり勢いよく飛び出してきますよね。その勢いが口の中にいきなりきたら、むせるのも分かる気がします。

低月齢と高月齢の「むせ」の違い
  • 月齢が低いとき
    母乳の勢いでむせることが多いかも
  • 月齢が10ヶ月など高いとき
    乳栓がいきなり飛び出してきたから、かもしれません

というわけで、個人の思うことですが、乳栓が取れたかどうかは赤ちゃんの「むせ」でわかります。

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乳栓を授乳でとるときは、どんな授乳姿勢だととれやすい?

一般的には、「しこりができている側に赤ちゃんの顎がくると取れやすい」とは言われています。私自身はあまりそう感じませんでしたが、理にかなっていると思います。

私の場合は、授乳で乳栓が取れる前に痛みに負けて自分で取ってしまいます。なので上記については、有効な手段なのかはわかりません。

しかし、自分で乳栓を取る時はしこり側に親指をあてて圧力をかけることが多いです。「赤ちゃんの顎がしこり側」という点と同じ気がします。なので、「しこりができている側に赤ちゃんの顎がくると取れやすい」は理にかなっていると思います。

授乳姿勢も合う合わないがあるので、赤ちゃんと自分の乳房との相談が必要

私は乳房が大きくないので、フットボール抱きができません。脇の下のシコリにはフットボール抱き!というのを鵜呑みにしていましたが、現実は以下です。

  • 月齢が小さかったのもあり、乳栓はとれないし
  • 変な格好だし
  • 娘は飲みにくそうだし

助産院でフットボール抱きを教えてくれと頼んだところ、管理人の胸には適さないと言われました。

フットボール抱きは適しませんが、レイドバック授乳で乳栓がとれます。特に月齢が高くなってからは、勝手に乳栓が取れていきます。

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授乳しか乳栓を取る手段がない、と思うとちょっと辛いですよね。助産院はお金と時間の制約を受けてしまいますし。私は自分で取れるようになってから、かなり気が楽になりましたよ🎵

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というわけで、どんな授乳姿勢だととれやすい?という話ですが、「シコリ側に顎があると取れやすい」は理にかなっているかもしれない、という管理人の主張です。ただ、それよりもっと優先したほうが早いかもしれないことは、以下です。

より早く乳栓をとるために
  • 赤ちゃんの体重を増やす→口腔機能アップ
  • 自分で取れるようになる→解説記事はこちら

私はいつもこの方法で乳栓を取っています。

いくら授乳しても乳栓がとれない場合に考えられること&対処法

考えられることは多数ありますが、まずは以下をチェックしてみましょう。乳栓じゃなければ別の対処が必要です。乳栓だとしても段階がどのレベルかで今手をだすべきか否かが変わります。

チェック項目
  • 実は白斑(乳口炎)では?
  • ニョロニョロタイプの乳栓では?
  • 頭を出していないだけかも
  • 不完全閉塞かも

実は白斑では?

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乳栓でも見えてないなら、搾乳しても時間かかるから放置がベスト。取れないわけではないけれど、やっぱり時間がかかります。ただでさえ時間がないのに、そこに時間を費やすのはもったいないです。なので、一つずつ可能性を潰していったほうがいいです。

ちなみに、見えていない乳栓は、乳栓が見えた時に一気に攻めたほうが早いです。それまでは赤ちゃんに乳頭まで押し上げてもらいましょう。

ニョロニョロタイプの乳栓

固形なら目視できるなら取れるけど、目視できないならニョロニョロタイプかも。地道な作業が必要だし、赤ちゃんがベスト→※ニョロニョロタイプの乳栓の取り方の記事を準備中

乳栓が頭を出していないだけかも

先頭にくるまで授乳して待つしかない。以下の記事の搾乳方法を参考にすると、だんだん上がってきます。

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不完全閉塞かも

中途半端に詰まっているから、なかなか取れないです。

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今は助産院の手助けと、母乳相談室のおかげで解決しています。2歳半ばですが、まだ母乳ライフ満喫中ですよ~。私のようにならなければいいのですが、上記のような懸念点もある、ということを知っておいていただけると慌てずにすみますよ!

どうしても取れない場合は、搾乳か助産院

こちらの記事では、私が何度も乳栓をとっている方法を解説しています。

助産院については、こちらを参考にしていただけるといいと思います。

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