授乳期における乳栓についての解説をします。
注意:私は助産師ではありません。
・医療事務の経験
・乳腺炎になった経験
・自分で調べたこと
・助産師の方に聞いたこと
上記を踏まえて、情報をまとめています。
はじめての方へ:授乳期の乳栓についての基本を解説
ここでは、授乳期における乳栓について、基本的なことをお話しします。
以下の順に沿って解説していきますね。
・乳栓がつまるとどうなる?
・うっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎の違い
・授乳で乳栓はとれるのか?
・そもそも乳栓が詰まっている時に授乳してもいいの?
乳栓とは?詰るとどうなるのか?
・乳栓:母乳が出てくる穴(乳口)に詰まってしまう母乳の塊。
・詰るとどうなる?:母乳が排出できなくなり、痛みを伴って腫れてしまう。
・大きさ:ボールペンの先に使用されているボール部分ほど小さい
乳栓の成分は母乳と言われているため、見た目は黄色味を帯びていることが多いです。
乳栓が大きいほど、取るのに苦労します。
わたしは米粒サイズの乳栓を詰まらせたことがあります(;´Д`A
うっ滞性乳腺炎と化膿性乳腺炎の違い
うっ滞性乳腺炎
・状態:乳栓がつまり母乳が滞っている状態
・症状:痛み/シコリはあるが、熱はでない
・対処:乳栓をとるのが手っ取り早い
化膿性乳腺炎
・状態:細菌感染している状態。うっ滞性乳腺炎がさらに進行した場合、傷口から細菌が入った場合におこりやすいです。
・症状:痛み/シコリがあり、38℃以上の高熱がでる場合が多い。黄色い膿がでることも※授乳させても大丈夫です
・対処:初期なら乳栓を取る。熱が出ているなら抗生物質で治療がよいとされています。
熱が出るかどうか、が大きなポイントかと思います。
授乳で乳栓はとれるのか?
結論からいうと、授乳で乳栓は取れます。私も経験済みです。
しかし、授乳で乳栓がとれやすいかは、「赤ちゃんの飲み方のスキル」も関係すると個人的に思っています。
この飲み方のスキルについては、母乳外来フェニックスで知りました。
簡単に説明すると、赤ちゃんとはいえ飲み方が最初は上手ではない。そのため、飲み方が下手なときは乳栓が詰りやすく、上手になってくると乳栓は詰りにくくなるというものです。
そして、飲み方スキルは体重と口腔機能に関係しているのでは?と言われています。
以下、参考記事です。
関連:直母と搾母、どう考える?: 最強母乳外来・フェニックス (cocolog-nifty.com)
関連:4800gの壁を超えると・・・: 最強母乳外来・フェニックス (cocolog-nifty.com)
個人的にもこの意見には一理あると思っています。
以下は、私の体験から考察した飲み方スキルと体重についてです。
・白斑ずっと治らない理由は授乳にあり【実績ある対処法5つ紹介】
・乳栓がたくさん出る理由を考察3選【体の巡りと授乳スキルが有力】
※すぐに該当箇所に飛ぶようにしてあります。
そもそも乳栓が詰まっている時に授乳してもいいの?
授乳しても大丈夫です。
母乳が固まったものとされているので、赤ちゃんが飲み込んでも問題ないとされています。
実際に気付かないうちに、乳栓を娘が飲んでしまっていることもあったでしょうし、確実に詰りを解消してくれたこともあった(乳栓が抜けた)ので、体験からも大丈夫といえるでしょう。
赤ちゃんが乳栓を飲んだとわかる瞬間があるのですが、それは後述しますね(^▽^)/
授乳で乳栓を取る時について
・授乳で乳栓をとるのに必要な目安時間
・授乳で乳栓がとれたときって、わかるもの?
・乳栓がとれやすい授乳姿勢
上記の項目にふれていきます。
授乳で乳栓がとれる時間のめやす
すいません。
ほとんど授乳で乳栓がとれたことがないのです。
というのも、自力で乳栓を取る方が早かったため、搾乳でとれてしまう方が多かったからです。
※自力で乳栓を取る方法が気になる方はこちらを→自力で乳栓の詰まりを取る方法
ただし、体重×飲み方スキルで乳栓が取れる時間はかわると思っています。
おおよその目安で、体重が増えると口腔機能が発達するので、結果的に乳栓が取れやすくなると言われています。
以下は、娘の時を思い出したものです。
- 4kg前後
3日以上かかる。授乳してもとれないことがおおかった。正直自分で取ってしまったほうが早い。 - 4.8kg~
1日のなかで搾乳と併せて、とれることがあった - 5kg以上
乳栓を発見する前に娘が飲みとってくれるようになった
授乳で乳栓がとれたときって、わかるもの?
確証はありませんが、今思うとあれは取れた瞬間だったのかも?と思いあたることがあります。以下です。
・むせる
・むせた後、しこりの出来はじめが解消している
突然むせる
授乳していると突如、むせるときがありました。
体重が5kgを超え、飲み方も上手になったので、むせることはほぼない。にもかかわらず、たまに勢いよくむせることがあったのを覚えています。
ここで思い出すことがあって、自力で乳栓をとるとき、取れた瞬間は母乳が勢いよくでるので、乳栓が飛んでいきます。それがもし、娘の口の中で起きていたのだとしたら‥?
大人でイメージするなら、飲み物を飲んでいたらいきなり小さくなった氷がのどに入ってくるような、あんな感覚だと思うのです。
なので、むせている時、もしかして乳栓がちょうど取れたタイミングだったのでは?と思っています。
- 月齢が低いとき
母乳の勢いでむせることが多いかも - 月齢が10ヶ月など高いとき
乳栓がいきなり飛び出してきたから、かもしれません
むせた後、しこりの出来はじめが解消している
「あっ、もしや詰まってる?」という状態の時でも、娘がむせながらの授乳が終わると、「乳栓とれたな」と断言できるほど疑惑の種が解消されています。
というわけで、個人の思うことですが、乳栓が取れたかどうかは赤ちゃんの「むせ」でわかるんじゃないかな~と思うのです。もちろん、むせない子もいると思いますが。
以下の記事は、自力で乳栓が取れた時のサインです。
乳栓の詰まりの取り方と併せてみていただけると、わかりやすいかなと思います。

乳栓がとれやすい授乳姿勢
一般的には、「しこりができている側に赤ちゃんの顎がくると取れやすい」とは言われています。私自身は痛みに耐えきれず、自力でとってしまったためよくわかりませんでした。
しかし、自力でとった経験から、も上記は一理あると思います。
自力で乳栓をとる場合も、一番圧力をかける親指をシコリ側にあてることが多いからです。
なので、負担になりにくく、赤ちゃんの顎がシコリ側にくるポジションが、一番乳栓が取れる確率が高いのではないかとおもいます。
授乳姿勢にも相性がある。赤ちゃんと乳房との相談が必要
私の経験です。
脇の下のシコリにはフットボール抱き!というのを鵜呑みにしていましたが、現実は以下です。
- やりにくいし
- 娘は飲みにくそう
- 乳栓は取れない
行きつけの助産院で「フットボール抱きを教えてくれ」と頼んだところ、管理人の胸には適さないと言われました。
理由は、フットボール抱きは乳房が前に突き出ている形をしている適しているためです。私の乳房はお世辞にも前に突き出ていない…。
と、このように「この授乳姿勢がいい」と一般的には言われていても、そもそもそれが乳房の形まで考慮しての情報かは今一度考えたほうがいいです。(^▽^)/
フットボール抱きは適しませんが、レイドバック授乳で乳栓がとれます。特に月齢が高くなってからは、勝手に乳栓が取れていきます。

というわけで、どんな授乳姿勢だととれやすい?という話ですが、「シコリ側に顎があると取れやすい」は理にかなっているかもしれない、という管理人の主張です。
ただ、人によっては、以下を優先した方が近道かもしれません。
- 赤ちゃんの体重を増やす→口腔機能アップ
- 自分で取れるようになる→解説記事はこちら
授乳で乳栓をとる際の注意:【長時間授乳は白斑(乳口炎)のリスクあり】
長時間の授乳は、乳頭に圧力がずっと加わっている状態のため、白斑(乳口炎)になりやすいです。
詳しい白斑の原因については白斑ずっと治らない理由は授乳にあり【実績ある対処法5つ紹介】に記載してあります。(該当箇所にすぐとびます)
なので、一部で「3時間授乳させていたら取れた」というような情報もありますが、個人的には負担がかかりすぎるのでおすすめはしていません。
白斑は見えないのもあるので(;´Д`A
一見するとみえなくて、ギューってやると「あら、白斑できてるわよ!」みたいなことが、助産院でありました。。そのご、しっかり白斑が浮き出てきました。
いくら授乳しても乳栓がとれない場合に考えられること&対処法
乳栓がとれない、シコリはあるのに乳栓がみえない場合に考えられることを、以下の記事でまとめました。
一般的に想像できる乳栓以外にも実は、種類があるのです…。(;´Д`A
▶乳栓が見えない4つの原因と対処法【自分でなんとかできるよ】

疑問点や感想はここに書いてね