- 毎回の授乳姿勢が合わなくて肩や腰がいたい
- 乳腺炎や白斑(入口炎)がおおく赤ちゃんの飲み残しが原因かもと言われた
- 授乳姿勢がイマイチきまらない
- 母乳過多なひと
このような方に、レイドバック授乳(リクライニング授乳))を提案します。私自身レイドバック授乳方法にしてから、地獄にすら感じた授乳時間が超絶快適になりました。
- 毎回の授乳姿勢が合わなくて肩や腰がいたい
→肩も腰もいたくない - 乳腺炎や白斑(入口炎)がおおく赤ちゃんの飲み残しが原因かもと言われた
→乳腺炎や白斑が激減した - 授乳姿勢がイマイチきまらない
→授乳姿勢はこれで一発
母乳育児にはトラブルがついていたりするので、途中でやめたくなることも多いですよね。ちょっとでも母乳育児の負担を減らせることができたらと、私が教えてもらったレイドバック授乳法のコツをお話しします。
レイドバック授乳のやり方
わたしが助産師さんから教えてもらった方法です。
手順
※首が据わっている赤ちゃんを前提に書いていきます。首据わり前、新生児については後述します。
抱っこしながら腰掛けても良いです。座いすなど、リクライニングできるような椅子に座ります。
赤ちゃんを乳房の少し下あたりにおろします。難しかったら乳頭付近にもってきてください。
赤ちゃんは母乳のニオイがわかるので、乳首を自力で探し出すことができます。※たまに苦手な子もいるようです。
レイドバック授乳のコツ
- 腹ばいになった状態のときに、しっかりと顔・両腕で▲(三角)が作れているとOKです。
- うまくいかない場合は、ひじの下に手を入れて補助してあげるといいです。
三角をつくる
肘の下に手を入れて補助
左右で少し体の位置をずらしてあげる
月齢が低い、もしくはレイドバック授乳を始めたばかりの人は少し赤ちゃんの体の位置をズラしてあげるといいです。上記の画像のようにすると、小さい赤ちゃんでも体を安定させやすいです。
以上が、3か月の娘のときに教えてもらった方法です。しかし、かなり難しいです。
- 基本的に補佐はしない
- 自力でハイハイさせて乳首をとらえさせる
- 首が座っていないので、首を持ち上げ続けられない
私なりに、レイドバック授乳をしやすい条件を挙げてみたので参考にしてみてください。
慣れない授乳姿勢に変更すると、赤ちゃんは成功するまで泣きっぱなしです。
手伝ってあげることも成功を遠ざける恐れがあるので、その点については後述します。
レイドバック授乳をしやすい条件
- 腹ばい、ずりばいができる
→顔を持ち上げる必要がある
→自分で乳首まで這うのが本来のレイドバック授乳 - 根気強い子
→すぐに諦めてしまう性格よりは、泣きながら何度もトライする性格のほうが上達しやすいです - ママが赤ちゃんが「泣く」ことについて、しっかり理解している
→①「泣く」が赤ちゃんの要求を通らせる手段だということ
→②泣くからと手をかすと、「泣く」=「ママが手伝う」と間違えて学習する
→上記2点を理解することで、不要な手助けがへり成功率があがります - 旦那さんが理解ある
→心を鬼にしているママの心をへし折るのに十分な一言を発しやすいのが旦那さんです
→見守ってくれる旦那さんだとありがたいですね
レイドバック授乳がうまくいかない時の対処法
- 腹這いをさせる
- 補佐しながら頑張る
- ミルクで体重を増加させる
- できるまで待つ
1.腹這いをさせる
- 頭を持ち上げること
- その状態を保持できること
- (よじ登るチカラ)
なので、まずは上記をできるようにさせるのが一番の近道とかんがえています。
助産院でも並行して腹ばいのトレーニングをするように言われていました。
腹ばいのトレーニングはうつぶせにさせてあげるのもいいですが、嫌がる赤ちゃんにはタオルを丸めてわきの下に入れてあげるとかなりマシになります。
娘もそうしているうちに、どんどんできるようになりました。
2.補佐しながら頑張る
※補佐してしまうと、それが当たり前になってしまうリスクがあります。
(助産院に言われました)
補佐の方法は3つあります。
- 赤ちゃんの肘の下にママの手を入れて支えにする(助産院推奨)
- 自分の腕にもたれかけさせる
- ママの足の間に赤ちゃんをはさんで固定する
②③は私が勝手にしたので、自己判断でお願いします。1歳9か月の現在は、補佐してもしなくても自分でポジションをとって飲めるようになっています。
わかりにくいと思うので、参考画像ものせておきます。
赤ちゃんの肘の下にママの手を入れて支えにする(助産院推奨)
自分の腕にもたれかけさせる
ママの足の間に赤ちゃんをはさんで固定する
少しお見苦しいとは思いますが、許してほしいです( ;∀;)
3.ミルクで体重を増加させる
赤ちゃんの口腔機能は4800gを超えるとかなり上達してしてくるそうです。
私が乳腺炎や白斑に悩まされなくなったのも、娘がレイドバック授乳をできるようになったのも、娘が5キロこえたあたりからだったような気がしています。
なので、ミルクを足して体重増加を加速させるのもアリです。
4.できるまで待つ
これから話すことは私の自己判断での話しです。
できるまで待ってみるのはどうでしょうか?
- まだ首が据わっていない時期
- なんとか持ち上げられるかな?という状態
上記の状態だったため、レイドバック授乳はうまくいきませんでしたので、自己判断のもと横抱きに戻しました。
それから1〜2ヶ月くらい経過し、乳腺炎と白斑(乳口炎)のダブルに苦しんだ際に、レイドバック授乳をしたらいい感じでした。
それからは、ずっとレイドバック授乳をしています。
レイドバック授乳の手順に関するQA
- 泣いてばかりでたどり着けません
- 全然飲めず、泣いてばかりです。今まで通りに戻していいでしょうか?
- たどり着けるものの、すぐに乳首から外れてしまい痛いです
- 腕で顔を持ち上げることができない
泣いてばかりでたどり着けません
まず、重要な点が以下です。
- 泣くことの焦りを覚えない
→泣くのは伝達手段の一つにしか過ぎない - 耐えれるなら頑張ろう
→手助けすると「ここまで泣けば助けてくれる」と間違った学習をする - 手を貸すのもアリ
→①②を承知の上で手を貸すのはありです
赤ちゃんは賢い生き物です。
たった1回でも成功すればすごい勢いで上達します。
なので、たった一度手を貸してしまうと以下のような無限ループになる可能性があります。
泣く→手を貸す→「ここまで大泣きしたら母乳がもらえる」と学習→大泣きする→手を貸す…
上記のように、赤ちゃんは間違えた学習をしてしまうのです。
正しい学習をしてもらうためには、赤ちゃんが自力で成功するまで待つことが必要です。
私の娘も乳頭混乱の改善とレイドバック授乳への切り替えのダブルで散々泣きました。乳頭混乱は比較的はやく改善できました。
関連:【画像付き】母乳相談室の使い方【乳頭混乱を防止・改善する方法】
全然飲めず、泣いてばかりです。今まで通りに戻していいでしょうか?
私も同じ状況になり、助産師さんに聞いた返答が以下です。
- 「飲めない→泣く→飲もうとする」なので、問題はない
- 元に戻してしまうと「飲めない時は泣くと元に戻してもらえる」と学習してしまい、上達しない
- 上達するまでの短期的な体重減少は仕方ない
上記のような教えでした。
確かにその通りで、身をもって経験したので理論はあっています。
しかし、やはり以下の点がつらくなってきます。
- 空腹
- 体重減少(多少の減少は覚悟していました)
- 空腹で昼夜問わず、ずっとグズグズ。母子ともにストレス
したがって、私は一度横抱きに戻しました。
もちろん、間違った学習をしてしまうということは承知の上でです。
それよりも、二人の安定をとりました。
なので、腹ばい自体ができていない、もしくは乳首をとらえることがあまりにも難しい場合は、一度時期を改めるのもありだと個人的にはおもいます。
理想と現実はちがいます。
1か月後はわからない
赤ちゃんの成長はとても速いです。
なので、今はダメでも1か月後はケロっとできている可能性もあります。
1か月後がダメでも2か月・3か月後はほぼ変化しているでしょう。
横抱きにした娘がレイドバック授乳をできたのも3か月後くらいです。
乳腺炎と白斑が同時にできてしまったのがきっかけで再トライしたら、一発でできていました。
たどり着けるものの、すぐに乳首から外れる(痛い)
当時の助産師さんからは「我慢」と言われました。
また、娘の場合ですが、哺乳瓶も使っていた時期もあったので、顎をひく癖がでており乳首をとらえてもすぐに乳首から外れてしまうということがありました。
顎をひくと母乳が飲めないということを学習してもらうためには、やはり我慢が一番という理屈です。
どうしても痛い場合にわたしが行ったこと
ここからは私が勝手にやったことをお話しします。
私は乳首が傷つくのがイヤだったので、声掛けしつつも腕で支えたりしました。
- ある日突然、支えなしで飲めるようになりました。
- いまは、支えるのが当たり前だと学習してしまったので、毎回支えがある状態です。ちょうど肘の内側にすっぽりおさまるような感じです。
乳首にぶらさがって痛いです(引っ張り飲みで痛い)
引っ張り飲みに近い形でも、その助産師さんからみると引っ張りのみではないようです。
そして、正しい飲み方だそうです。
どうしても痛いなら一度今までの授乳姿勢に戻すのもありだとおもうのです。
娘は以下の点から引っ張り飲みに近い状態でした。
- 首が持ち上がらない月齢
- 顎を引く癖がある
私は助産院の言葉は無視して横抱きに戻しました。
乳首に傷ができてしまったら、治るまでは授乳が地獄だからです。
以下は私の勝手な考えです。
- 痛みがある場合は、無理しなくていい
- 飲めるようになる時を待ちましょう
私自身も、レイドバック授乳の指導を受けてから1か月、横抱き授乳しています。
白斑(乳口炎)と乳腺炎をきっかけに別の助産院を受診。それから白斑(乳口炎)予防のためレイドバック授乳を再度やってみたところ、ブランクがあったというのに1回で成功。
その日から今に至るまでずっとレイドバック授乳しています。
こういうこともあるので、その時はダメでもまたトライしてみるというのも、ありです。
腕で顔を持ち上げることができない
腹ばいを積極的にさせて、持ち上げられるようにしましょう。
娘もそうしました。
ここからは個人的に思ったことです。
娘も頭を持ち上げられずフラフラしている状態でした。
正直、その状態で自分の頭をあげながら母乳をのむことは難しいと思います。
大人でいうと重たい中華鍋をふるいながら、暗算をしろと言われているようなものです。
なので、まず腹ばいを十分にできるようになってからレイドバック授乳を試してみてはどうでしょうか?
娘はそうしました。
赤ちゃんは学習が早いです。
娘もわりとすぐに頭をもちあげられるようになりました。
参考画像:我が家のレイドバック授乳風景
我が家で使っている授乳の椅子
少し角度をつけてあげたほうが、とっかかりができて乳首を捉えやすいです。
慣れてきたら、少しずつ角度をゆるやかにして自分好みの角度にしてみてください。
画像2のように布団を積み重ねるとママのひじもラクになりますし、ちょうどいい角度になりやすいです。
特に夜間授乳の時は重宝します。
車内での授乳
レイドバック授乳に関するQA
レイドバック授乳のメリット・デメリット
- 発育を促せれる
…腹ばいができて、レイドバック授乳ができます。なので、腹ばい→ずりばいへと発育を促しやすいです - 効率よく飲める
…短時間で授乳が終わる
…上下のしこり予防になる
…母乳不足感から解放 - 赤ちゃん側のタイミングで飲める
…赤ちゃんのタイミングでくわえてくれます - 授乳クッションがいらない
…部屋が広くなるし、持ち歩かなくていい - 不適切なラッチオンになりにくい
…白斑や乳腺炎予防 - 成長に伴って縦抱きや横抱きのようにできる
…もちろん椅子がなくても授乳ができるようになる - スマホをさわれる
→両手があくので、なんでもやりやすい
- 慣れるまで少し大変
…できない!と挫折する人も多いらしい(別の助産院より)
…腹ばいができないと、苦戦する
…泣き声にめげそうになる - 情報がすくない
…指導できるひとがすくない
…ネットの記事自体がすくない
…YouTubeの情報もあっさりしている - 直角の椅子は辛い
…授乳室の直角のいすだとレイドバック授乳には不向き(できないことはない)
新生児へのレイドバック授乳について
私自身が新生児にたいして行ったことがないので、ここではおすすめはできません。ですが、以下の点に注意すれば新生児でも、首が据わる前のお子さんでも不可能ではありません。
- 後頭部を支える
- 乳頭付近に赤ちゃんを持っていく
- 片腕にもたれかけさせる
自分で首を持ち上げることも難しいですし、這い上がるなんて無理なのでママ側での補佐が必須です。
レイドバック授乳をして約1年経過するわたしの感想
最後に約1年ほどレイドバック授乳をしている私の感想を書き記して、締めくくろうと思います。
- 面倒くさがりにはもってこい
…授乳クッション不要
…体勢を変える必要なし
…簡単にどこでも授乳可能 - 布団をかけながらできるので寒がりにはもってこい
…真冬に布団をかけてそのまま娘と寝ることも多々あり
…そのまま横にスライドさせることも
…添い乳より私はラクに感じました - 乳腺炎・白斑が激減した
…娘の飲みスキルが向上したおかげもありますが、減りました - 母乳不足感からの解放で自信が増した
…スケールをレンタルするくらい不安でしたが、一気に解消されました
…ゴクゴクと飲む音が旦那にもきこえるくらいです - 姿勢が圧倒的にラク
…肩、腰、背中と痛くありません
※腰が曲がっている人はそのまま寝ると痛みがでることも
疑問点や感想はここに書いてね