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【助産師直伝】母乳相談室の使い方【乳頭混乱を克服して完母に】

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困っているママ

3か月の赤ちゃんが乳頭混乱で直母拒否。母乳相談室を購入したので使い方をおしえてください。

母乳相談室は正しく使わないと赤ちゃんの直母に悪影響が出ます。
最悪、ミルクをうまく飲めずに体重低下を招きます。

本記事では私が助産院で直接教えてもらったことを、できる限り忠実にまとめています。

本編に入る前にこの記事の対象者をあげます。
もし当てはまらない場合は、読むのを中止して直接助産院で教えてもらいましょう。

  • 乳頭混乱(舌がうまく使えていない)
  • 舌の長さ、舌小帯についての指摘は特になし

上記は乳頭混乱で直母拒否をおこした当時の娘の情報です。

この状況に近い方には参考になるかもしれませんが、あくまで娘のケースにのっとって解説していきます。
万人に共通するとは限らないので、ご了承ください。

目次

母乳相談室の準備について

※哺乳瓶と乳首を使用可能なものにするための事前準備についてです。すでに終えている方は、読み飛ばして「使い方」をお読みください。

  1. 空気穴、ミルクがでる部分の穴を開通させる
  2. 哺乳瓶にセットする

1.空気穴、ミルクがでる部分の穴を開通させる

以下の画像のように、空気穴を付属の器具を使って開通させます。ミルクが出る部分の穴も同様に開通させましょう。

無理に開けようとすると、おかしな形で破れて使えなくなります。
必ず付属の器具を使って穴を開けるようにしましょう。

あとはセットして下準備終わりです。

【助産師直伝】母乳相談室の使い方【乳頭混乱を克服して完母に】

  1. 赤ちゃんをスタンバイさせる
  2. 唇をトントンする
  3. 舌をだしたら挿入する
  4. 授乳ごとにどんどん舌を伸ばしていく

上記の通りです。

詳細をお話しする前に、乳頭混乱を改善するために知っておくべき知識を軽くおはなしします。

乳頭混乱を克服するには舌の長さが重要です。舌をながく出すことで舌をつかって母乳を飲むことが可能になるからです。なので、母乳相談室は舌のながさをより長くだすように使っていきます。

では、ポイントと合わせて詳細の解説をしていきます。

0.母乳相談室のもちかた

upとかいてある側が上です

以下の画像のようにして、もちます。

1.赤ちゃんをスタンバイさせる

ちょうど親のヒジあたりに赤ちゃんの後頭部がくるようにします。

※画像は生後3か月のものです。お子さんの月齢にあわせて、口を開けやすいようにしましょう。生後3か月前後ならこの姿勢で対応可能かとおもわれます。

2.唇をトントンする

母乳相談室を鉛筆持ちした状態で赤ちゃんの唇のまえにスタンバイし、赤ちゃんの上唇または下唇をトントンしてお口を開けるのを待ちます。

3.舌をだしたら挿入する

非常に重要です。
ここを守れないと乳頭混乱の改善は難しいといっても過言ではありません。

赤ちゃんが舌をだしたら、すかさず母乳相談室を挿入します。

挿入したあとに、母乳相談室で赤ちゃんの口のなかを掘るようなイメージで、母乳相談室を下上下上と動かしながら赤ちゃんの口をこじ開けて奥まで進みます。最後に母乳相談室をグリグリねじり込みます。

※結構チカラがいります。もしパパが協力できるならお願いしたほうがいいです。(助産院でもいわれました。)

母乳相談室をどこまで挿入すればいいのか?

ピンク色のキャップに赤ちゃんの上唇が触れるくらいです。空いてもいい許容範囲は3mmくらいまでです。そこまで到達するまでグイグイねじ込んでください。
※助産院でも「グイグイねじこむ」という表現でした。

以下、ダメな例といい例の画像をあげます。

ダメな例

いい例

舌をだしてからの挿入でないとダメな理由

泣く→ミルクがもらえる→泣けばミルクがもらえると学習

上記の通りです。

赤ちゃんは泣いたら授乳やミルクをもらっていたという経験から、「泣く=ミルクをもらうための合図」と学習しています。乳頭混乱のトレーニングのためにミルクをもらえない時間が長くなると、今度は大声で泣いてみます。

大声で泣く→ミルクをあげる→大声で泣くことでミルクをもらえると学習

上記のとおりです。
以下は、我が家での間違いです。

「舌が出ないと哺乳瓶はあげれない。」
「でもすごく激しく泣いている」
「だからあげてしまおう」

助産院にいったときにはかなり大声でなくことを学習していました。

4.授乳ごとにどんどん舌を伸ばしていく

赤ちゃんが舌をだしたら母乳相談室をいれるのですが、その時、前回だしたときよりもさらに長く舌を出すまでまちます。

例えば以下の通りです。

  • 前回の授乳:舌がチロっとでた
  • 今回:舌が唇につくまで
  • 次回:唇を越えるまで
  • …さらに舌を長くだすまで

以下、参考画像です。
イメージできればと思います。

舌の長さをよりながく出せるようにすることで、赤ちゃんはどんどん舌をだすことを学習します。そうすると、舌を使えるようになるので、母乳を飲むことができるようになります。

つまり、乳頭混乱を改善できるのです。

他の哺乳瓶を使用する時でも「舌を出してからいれる」は守る

どの哺乳瓶を使っても「舌をだしてから挿入する」は必ず守るように助産院から教わりました。無理して母乳相談室をつかって、赤ちゃんにおかしなクセがつくよりは他の哺乳瓶を使うほうがいいとのことです。

しかし、舌をだしてからの挿入を守ることで、乳頭混乱は改善しやすくなります。

母乳相談室をタイミングを見計らって口の中にグイグイいれるのは、女性ではけっこう疲れます。

我が家の場合、母乳相談室の使用は旦那にお願いしており、私がミルクをあげるときはピジョンの母乳実感をつかっていました。この方法でやっていましたが、乳頭混乱はすぐに改善しました。

なので、母乳相談室をうまく使えなくても、他の哺乳瓶で舌をだしてから挿入することで改善にむけることが可能です。

母乳相談室が正しく使えているかの確認方法

母乳相談室でミルクや搾乳した母乳を飲んでいる最中に、母乳相談室をクルクルまわします。

  • クルクルまわる→正しい
  • 回らない、引っかかりを感じる→誤り

上記の通りです。
内容を解説していきます。

クルクルまわる→正しく使えています

本来、赤ちゃんは舌を使って母乳をのみます。母乳相談室のときもおなじように舌をつかって飲めていれば、母乳相談室の乳首は舌の上でクルクルまわります。

簡単なイメージ図が以下です。

正しく飲めている

舌のうえで回る感じ

アゴで潰し飲みをしている

歯茎で乳首を押してのんでいる

参考までに、赤ちゃんの直母時の舌の動き方の動画をのせておきます。

なので、upの向きなどは実は重要ではありません。舌を使って飲めるのなら、どの向きからいれても乳首のカーブの部分を舌でしごいて飲むので問題ないからです。

クルクルまわらない、引っかかりを感じた→正しくない

乳頭混乱で直母できない時の赤ちゃんというのは、舌ではなくアゴをつかって潰してのんでいます。なので、直母しても射乳反射が終わった後の母乳を飲むことができません。

アゴを使っているということは、簡単に言えば噛んで飲んでいるに近いです。なので、母乳相談室をクルクルとまわしたときに回らなかったり、引っかかりをかんじます。

※改善に向かっている場合、たまに引っ掛かりを感じる場合があります。クルクル回して引っ掛かりが取れた後に、そのまま飲めているのであれば問題ないと思います。娘もありましたが今は無事に完母なので、大丈夫だとおもいます。

アゴで飲んでいる場合は、以下のように対処しました。

  • 毎回アゴで飲んでいる
    →都度やりなおし
  • 時々アゴになる
    →様子見でいったんそのままにする。次回から気を付ける

娘の場合は、舌を出してから挿入のほうが苦戦し、くわえさせてからアゴで飲むことは少なかったので、そのまま授乳していました。

乳首から外したときに母乳相談室の乳首が潰れる場合

下の画像をごらんください。

母乳相談室を赤ちゃんの口から外したときに上記のように潰れている場合、アゴをつかって潰し飲みをしている証明です。

母乳相談室の使い方を再度トライしてみてください。

母乳相談室で乳頭混乱を克服し完母になるまでに要した期間

  • 乳頭混乱→4週
  • 完母→約5か月

さらに詳細なスケジュール別記事で解説しています。

母乳相談室がうまくつかえない&よくある質問

  • 母乳相談室をうまくつかえません
  • 舌を出すまでずっとギャン泣きで気持ちが滅入ります
  • 母乳相談室はいつから使えますか?
  • 母乳相談室はいつまで使うのですか?
  • 母乳相談室の乳首が潰れます

上記について、解説していきます。

母乳相談室をうまくつかえません

母乳相談室をうまく使えないケースで考えられるのは、以下の通りです。

  1. 舌をつかえていない
  2. 口腔内で別のもんだいがある

「1.舌をつかえていない」については、本記事の母乳相談室の使い方を参考にしていただければと思います。

「2.口腔内で別のもんだいがある」については、母乳外来か助産院でチェックしてもらったほうがいいです。

※わたしのケースですが、産婦人科の助産師はあくまで産婦人科としての経験しかないので、赤ちゃんの口の中や母乳の分泌、乳栓の取り方などの分野は苦手なように感じました。母乳外来や助産院の助産師さんのほうが、その点については間違いないでしょう。

舌を出すまでずっとギャン泣きで気持ちが滅入ります

何度かトライしても前回以上に舌を出してくれない場合は、とりあえず母乳相談室をお口に入れてしまって大丈夫です。

ですが、以下は守ってください。

必ず舌を出してから、母乳相談室を挿入すること

上記は、お約束です。

1度成功すれば赤ちゃんは学習します。
その最初の1歩までが頑張り時です。

もとから直母していた赤ちゃんなら、舌をつかうのは上手なケースがおおいと助産院でききました。
なので、「舌をだす」だけを覚えてもらえればスムーズにいく可能性がたかいです。

単に泣き声が耳にくる場合は、片方を耳栓するなどもありです。

母乳相談室はいつから使えますか?

直母できれば母乳相談室を使えると思うので、理論上は「生まれてすぐ」から使えると思っています。

ピジョンの哺乳瓶「母乳相談室」とは? いつまで使える? 母乳実感との違いは? | はいチーズ!clip (8122.jp)というサイトでは、根拠が不明ですが「新生児~」となっています。

舌さえちゃんと使えるのなら、新生児でも母乳を飲むので同じメカニズムで母乳相談室も新生児から使用できると、個人的にはおもいます。

母乳相談室はいつまで使うのですか?

私から提案できるのは以下です。

  1. 乳頭混乱予防につかう(混合)
  2. 母乳量が追いつき完母になるまで
  3. 赤ちゃんが哺乳瓶・ミルク拒否するまで(つまり完母)

いつまでに使い終えなければいけない、というわけでもないと思います。

使用者の多くは完母を目指していると思うので、②③あたりで自然とつかわなくなっていくのでは?と思います。

母乳相談室の乳首が潰れます

赤ちゃんの口から離した状態ではなく、ミルクをいれてキャップをしめたら母乳相談室の乳首が潰れていることがあります。

経験から言えることは、熱いものを入れてキャップをつよく閉めすぎたから、です。おそらく、気圧?空気が関係していると思います。

キャップを緩めると、元に戻ります。

ミルクが漏れてくる

ミルクを飲ませようとえんぴつ持ちにすると、ピンク色のキャップ部分からミルクがぽたぽた流れてくることがありました。

この場合は、乳首とキャップがうまくはまっていない可能性があります。乳首をしっかりと引っ張ってみてください。クピッとハマる感触がしたらokです。

穴からミルクが出ない

いざ飲ませてみても一向にミルクが減らない…。そんな時は、以下のことが経験から予想されます。

  1. 乳首の穴にミルクの粉が溶けずに詰まってる
  2. キャップを強くしめすぎている

1.乳首の穴にミルクの粉が溶けずに詰まってる

付属の緑色の器具でだすか、清潔な手でちょっとカリカリしてみてください。粉が出てきたらミルクも出るはずです。

2.キャップを強くしめすぎている

圧力の関係だと思いますが、お湯を注いですぐにキャップを強くしめると空気が詰まる?のか、ミルクが出ないことが何度かありました。

旦那がミルクを作るときに多かったです。キャップを緩めるとボハッ!と空気がでてきて改善されるはず。

※あまりに圧力がかかりすぎると、乳首の平らな部分がへこんでいることもあります。

乳首の交換はいつ?

消耗品なので2~3か月あたりと聞いたこともありますが、私の感覚ではなんとなく状態が変化したら…ですかね。

  • ゴムが傷んできた
  • 汚れがとれない
  • あめくさいニオイが取れない
  • 使っていて不安

上記のときに個人的には、取り換えたほうがいいと思います。

「消耗品だから」「2~3か月で交換しなきゃ」「劣化するから」とか言われますけど、安いものじゃないのでねぇ…(;^_^A

ママの感覚でいいと思いますよ。
ほかの哺乳瓶ではサイズチェンジが必要だったりしますが、母乳相談室のサイズは1つしかありません。
実はSMサイズという少し大きめサイズがありました。

母乳相談室のSMサイズについて

飲むのに時間がかかりすぎる場合は、SMサイズを検討してもいいかもしれません。
※娘は8か月でミルク拒否しましたがそれまではSSサイズで十分でした。

普通のネット通販では取り扱いがありませんでしたが、以下のみでSMサイズの取り扱いを確認できました。

私は2個ローテーションしていました

アカチャンホンポで購入するときに、スタッフさんに「2個買っておいたほうがいいよ」と言われたのがきっかけです。

2つあって正解でした。完母を目指していたので、ミルクをあたえるときは乳頭混乱を防止できるものを徹底的に使ってやろう!って思っていましたので。そのほうが改善も早くなるかなと。

娘もいつまでも「舌出すまではやらん!」だと可哀想ですし…。(結果的に、学習したら哺乳瓶をトントンするとスグに舌を出してくれるので、そこまで長い期間ではありませんでした)

  • 哺乳瓶つきの母乳相談室×1
  • 乳首のみ×1

母乳相談室の洗い方

基本的にはほかの哺乳瓶の洗い方と同じです。参考までに書いておきますね。

  • ミルトンにつける
  • 手洗い

月齢が低いうちはミルトンを使いましょう。だんだんといろんなものを口にすることが増えてくると、雑菌やらなんやらも口に入れることが多くなるので、ミルトンの意味がなくなってきます。そうなったら、手洗いで十分です。

娘のときは7か月で色々口にし始めましたが、私は怖かったので8ヶ月あたりから手洗いにしました。ミルトンも余っていたので。

ここは、お子さんの状態に合わせてでいいとおもいます。

注意点:乳首の先に汚れが残りやすいです

なので爪でカリカリしてとってました(笑)
あとは、小さい哺乳瓶用のスポンジでグリグリしてました。

あとがき:乳頭混乱は改善して絶賛完全母乳です

1歳2か月ですがまだまだ母乳育児を満喫しています。

  • 乳腺炎で
  • 乳頭混乱で、
  • 歯の生えかけで

母乳育児を諦めようかと思いましたが、まだ現在進行形で授乳しています。

諦めずによかったと思っています。

もし、乳頭混乱で悩んでいる方がいたなら、参考にしてみてください。

まだ購入していない方は、【判明】母乳相談室がどこで買えるか【赤ちゃん本舗の○○にあります】も読んでみてください。店頭販売していない理由とアカチャンホンポで購入する方法を書いています。

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ではっ!

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