乳頭混乱になった娘のために母乳相談室を買ってきました。
使い方にかなりコツがいるので、書いておこうと思います。
母乳相談室を間違って使うと赤ちゃんに悪い癖を学習させてしまいます。
できれば本記事を読むだけじゃなくて、母乳相談室の使い方を知っている助産院でレクチャーしてもらったほうがいいです。
- 娘が3か月のときに乳頭混乱と乳腺炎に悩まされる
- 母乳育児をするには生後3ヶ月までが勝負と知る
- 大急ぎで改善を試みるもどれも効果なし
- 母乳相談室の存在を知り購入→なんか使えなくない…?
- 乳腺炎で利用した助産院で「娘は舌を使って母乳を飲んでいない」ことが発覚→母乳相談室の使い方を教えてもらう
- 母乳相談室の使い方をしりたい
- 母乳相談室を使って乳頭混乱を改善したい
- 母乳育児したい!(完全母乳を目指している人)
- ミルクも併用するけど乳頭混乱は予防したい
本記事では母乳相談室の使い方から、母乳相談室を使って乳頭混乱を改善・予防する方法も解説します。(助産師さんから直接レクチャーしてもらった方法です)
前提:母乳相談室の使うまえに知っておいたほうがいい事実
そのまえに、知っておいたほうがいいことを説明しておきますね。
- めっちゃチカラいります
- 赤ちゃんが泣き喚いても己を貫ける人がいいです
- できれば、パパにお願いしたほうがいい
- 使い方の実践を助産院でレクチャーしてもらった方がいいです
めっちゃチカラいります
赤ちゃんを押さえつけながらやります。また、赤ちゃんの口を母乳相談室でこじ開ける作業も入ってくるので、めっちゃチカラいります。
なので、パパにお願いしたほうがいいです。(助産院でもいわれました。)
赤ちゃんが泣き喚いても己を貫ける人がいいです
後述しますが、舌を出すまで母乳相談室をあげてはいけないので、かなりギャン泣きするんですよね。
ただひたすらギャン泣きしている我が子をみながら、母乳相談室をあげるタイミングをはからなくちゃいけない…。近所やお隣さんに少し気を遣ったりもあるわけです。
産後のメンタル状態によっては、しんどかったりします。
ここまで読んで、そんな壮絶なことをするの?と疑問に思ったかもしれませんが、方法はいたってシンプルなので怖がらずに読んでみてください。
実際の使い方を助産院でレクチャーしてもらった方がいいです
いくら文章で説明しても、やはりわからないと思います。どんな流れでやればいいのか?とか微妙なニュアンスだったりとか。
間違えたやり方だと間違えた学習をしてしまいます。
だからこそ、乳頭混乱になってしまった現在があるわけなので、できれば一度でいいので助産院でレクチャーを受けた方がいいです。
いまならオンラインでやってくれるところもあるかもしれませんので。
では、お待たせしました。
次から、母乳相談室の使い方の説明をします。
後半では乳頭混乱を防止・改善する使い方も説明しますね。
まずは母乳相談室の準備をしましょう
- 空気穴、ミルクがでる部分の穴を開通させる
- 哺乳瓶にセットする
▼このように、空気穴とミルクが出る部分の穴を付属の器具を使って開通させましょう。

▼開通させます

無理に開けようとすると、おかしな形で破れて使えなくなります。必ず付属の器具を使って穴を開けるようにしましょう。
あとはキャップにセットして下準備終わりです。
【画像つき】母乳相談室の使い方
お待たせしました。では母乳相談室の使い方を画像付きで解説します。
1.えんぴつ持ちする
母乳相談室を鉛筆持ちした状態で唇のまえにスタンバイします。
▼upとかいてある側が上です

▼母乳相談室の持ち方

▼画像のとおりの姿勢をとります。

2.赤ちゃんの下唇をトントンする
赤ちゃんの上唇または、下唇をトントンしてお口を開けるのを待ちます。
3.舌がでたら入れる【最重要】
舌がでてきたらすかさず母乳相談室を突っ込みます。
突っ込む→下上下上という感じで、母乳相談室で赤ちゃんの口をこじ開け、奥まで進みます。そのまま母乳相談室をグリグリねじり込みます。これで完成です。
お疲れ様でしたぁ~(;^_^A
※この方法を使うことで、乳頭混乱の予防もできるようになります。
どこまで母乳相談室を突っ込めばいいのか?


ピンク色のキャップに赤ちゃんの上唇が触れるくらいです。空いても3mmくらいです。そこまでグイグイねじ込んでください。ホントに、ねじってください。(←マジでこういう教え方だったんです、助産院でも)
どんなに欲しがっても、どんなにギャン泣きしても舌を出すまでは決して母乳相談室をお口に入れないでください。いれたら最後ですよ…もっと苦労しますよぉぉ~
書いているように実践してみたものの、あっているかわからないなぁ
不安になりますよね。大丈夫です、ちゃんと確認する方法があるのです!
あとで説明しますね。とりあえず、母乳相談室を赤ちゃんのお口にいれるという使い方は以上です。
つぎは洗い方についてですが、そんなに重要なことは書いていないので、読み飛ばしてもらって大丈夫です。
母乳相談室の洗い方

基本的にはほかの哺乳瓶の洗い方と同じです。参考までに書いておきますね。
- ミルトンにつける
- 手洗い
月齢が低いうちはミルトンを使いましょう。
だんだんといろんなものを口にすることが増えてくると、雑菌やらなんやらも口に入れることが多くなるので、ミルトンの意味がなくなってきます。そうなったら、手洗いで十分です。
娘のときは7か月で色々口にし始めましたが、私は怖かったので8ヶ月あたりから手洗いにしました。ミルトンも余っていたので。
ここは、お子さんの状態に合わせてでいいとおもいます。
注意点:乳首の先に汚れが残りやすいです
なので爪でカリカリしてとってました(笑)
あとは、小さい哺乳瓶用のスポンジでグリグリしてました。
母乳相談室が正しく使えているかの確認方法
成功【正しく使えています】
赤ちゃんがミルクを飲んでいる状態で、母乳相談室をくるくると回してみてください。
どうですか?
回りましたか?
おめでとうございます!
回れば成功ですよっ!(^^♪
その調子で、次のミルクもあげてみてくださいねっ。
こんなときは失敗【改善しましょう!】

- 母乳相談室を回すと引っかかる感じがする
- 飲み終わって、母乳相談室を抜いた時に乳首の唇があたる部分が凹んでいる
※ミルク担当は旦那だったので、聞いた範囲です。
上記は失敗なのです。
理由は舌を使わずに、顎を使って飲んでいるからなんです。
赤ちゃんは舌を使って母乳を飲むのですが、間違って学習すると顎を使うようになります。
この話は別で説明しますね。
母乳相談室で失敗しないためには?
- 舌を出したら入れるという条件を守る(最重要!!)
- 舌を出したら即突っ込む(タイミングをあわせる)
上記に尽きますね。
私はタイミングを掴むのがヘタなのと、チカラが足りなくてパパにお願いしていました。
徐々に改善されていきます。
何回か失敗しても、焦らないでください。
お互いはじめてなんですから。
では、次では母乳相談室を使った乳頭混乱を改善していく方法を書いていきます。
乳頭混乱を改善するには赤ちゃんの舌を使えるようにするのがポイント
「舌を出したら哺乳瓶を入れる=乳頭混乱を改善する」ことにつながるのですが、これを語るには、まず赤ちゃんが母乳を飲むことができるメカニズムから理解する必要があります。
理由を知ることで、現段階で前進していることがわかるので、心を冷静に保つ材料になります。
赤ちゃんが母乳を飲めるメカニズム(直母)

ひとことでいうと、舌をつかって乳房をしごいているからです。
あんまり細かいことをいうとこの記事の本筋とはズレてしまうので、省きます。
覚えていてほしいのは、直母するためには舌を使うことができないとダメだということですね。
ということは逆に、舌が使えないと乳頭混乱になるということです。

乳頭混乱になる理由

舌が使えなくなるから、乳頭混乱になってしまうんですね。
※そのほかの要因もあります
では、舌が使えなくなるのはなぜなのか?
舌が使えなくなる理由

よくいわれるのが、哺乳瓶を使用したからです。
哺乳瓶は未熟児でも飲むことができるように設計されているので、非常にかんたんにミルクを飲むことができます。
舌を使って…なんて複雑なことはしなくて結構!とりあえず潰してしまえばでてきます。
↑これがワナなんですね。
「うわーこれめっちゃ簡単なやつじゃん!」
って赤ちゃんが学習してしまうので、舌を使わなくなります。
つまり、アゴで乳首を潰してミルクをのむクセがついてしまうのです。
そうすると、どんどん舌を使って飲むことを忘れていき、いざ直母しても
「あれ?いつも通りアゴで潰してるけど飲めないなーなんか面倒だから、早く哺乳瓶のほうちょうだい!」
っとなるわけです。
これが、舌が使えなくなる理由です。
舌を使えるようにすると乳頭混乱も改善されるようになる
舌を使えないなら、使えた時の状態に戻してあげればいいんです。
もともと直母していて乳頭混乱になった赤ちゃんは、舌を使う・舌を出すを学習するのが早いと助産師さんは言っていました。
なので、母乳相談室を使って舌を出すのを練習して、舌を使うことを思い出してもらいます。
もしくは、学習してもらうのです。
他、併せて乳頭混乱の予防も行っていくのがおススメですよっ!
おしゃぶりはしない自己判断で母乳相談室を使う(使い方知らずに)別記事
【実体験】母乳相談室を使って乳頭混乱を改善する方法
つまるところ、だんだんと舌を長く出せるようにするのが目的です!!
やり方は簡単で、さきほど紹介した「母乳相談室の使い方」の「舌を出した時に哺乳瓶をいれる」時に、前回だしたときよりも長く舌を出した時に母乳相談室をいれるだけです。
もっと細かく説明すると、「さっきは唇まででていたから、今度は唇を越えたら母乳相談室をあげる」です。
これをすることで、赤ちゃんはどんどん舌をだすことを学習するので、舌をたくさん出せるようになります。

そうすると、舌を使えるようになるので、舌を使って母乳を飲むことができるようになります。
つまり、乳頭混乱を改善できるのです。
なかなか舌を出さずにグズってしまったら?
何度かトライしても前回以上に舌を出してくれない場合は、とりあえず母乳相談室をお口に入れてしまって大丈夫です。
ですが、以下は守ってください。
必ず舌をチロっとでもいいので出してから、お口に母乳相談室を入れること
↑これは、お約束ですっ。
そんなこと言っても、夜間とかパパの仕事もあるし、私も朝早く用意しなきゃだし…。急いでる時はしゃーないよねっ!?
っと思ったあなた…。
それダメーーーーーーーーーっです!!
次で詳しく説明しますね。
舌を出さずに母乳相談室をいれたらどうなるの?
舌を出さなくても哺乳瓶をもらえると間違った学習をします。
「舌が出ないと哺乳瓶はあげれない。」
「でもすごく激しく泣いている」
「だからあげてしまおう」
↑この状態でお口に哺乳瓶を入れてしまうと、激しく泣けば要望が通ると学習します。
これ、実は乳頭混乱時に我が家でやってしまった間違いなんです。
まだ助産院に行く前だったので知らなかったからなんですけど、「うわーやっちまったよ」と思いました。
我が家では他にも「それは逆効果」ということをやってしまっていたので、助産院に行った時に「それやっちゃダメなやつだよぉー」と言われたのを今でも覚えています。
結構やらかしていたので、修正するのも大変。
でも娘の場合は慣れるのにそこまで時間はかからなかったのでよかったです。
とりあえず、1ヶ月(もっと厳密に言えば乳頭混乱じたいは2〜3週間ほど)で改善していきました。
【経過】我が家の場合は、直母できるようになる→哺乳瓶拒否でした
直母できるようになる→母乳量アップ→哺乳瓶拒否→完母
上記の流れで、乳頭混乱は改善しました。
最初は直母してもなかなか出来ずでしたが、1回成功するとそこから赤ちゃんの学習は早いです。
母乳の場合は間違えた飲み方では絶対に飲めない(射乳が起きない)ので、正しいを学習しやすいと助産師さんは言っていました。
直母できるように舌をだんだんと長く出せるようになって嬉しかったのですが、直母できなかった間に母乳量が減ってしまい、しばらく「頻回授乳+母乳相談室」でミルクを飲ませていました。
だんだんと母乳量がアップしてきたのか、ミルクを残すようになっていった
「なんか、ミルク作るのだるいし、もったいないよね…。作ってもまた捨てるよね、きっと」と旦那と話すようになり、思い切ってミルクをやめてみた!
というのが、私の完母ライフの始まりであり、乳頭混乱の終わりを迎えた瞬間です。
完母は初めてだったので、「本当にお腹すいてないの?」と不安になることも多々。
突然のミルク拒否
泣かれると「母乳足りてないんじゃ…」と心配になり、ミルクを母乳相談室であげてみるものの、断固拒否。ここからは母乳一筋です。
でも嬉しかったなー。
やっとミルクに勝てた気がしましたっ。
という、心配半分、嬉しさ半分以上です。
と、いう感じで乳頭混乱は落ち着き、完母ライフを今でも満喫中なのです。(1歳2か月)
少し脱線してしまいましたが、乳頭混乱から完母までどのような経緯を辿ったか、なんとなくイメージはつきましたかね?
最後によくある質問について回答し、本記事を締めくくらせていただきたいとおもいます。
母乳相談室に関するよくある質問
ミルクが漏れてくる
ミルクを飲ませようとえんぴつ持ちにすると、ピンク色のキャップ部分からミルクがぽたぽた流れてくることがありました。
この場合は、乳首とキャップがうまくはまっていない可能性があります。乳首をしっかりと引っ張ってみてください。クピッとハマる感触がしたらokです。
穴からミルクが出ない
いざ飲ませてみても一向にミルクが減らない…。そんな時は、以下のことが経験から予想されます。
- 乳首の穴にミルクの粉が溶けずに詰まってる
- キャップを強くしめすぎている
乳首の穴にミルクの粉が溶けずに詰まってる

付属の緑色の器具でだすか、清潔な手でちょっとカリカリしてみてください。粉が出てきたらミルクも出るはずです。
キャップを強くしめすぎている

圧力の関係だと思いますが、お湯を注いですぐにキャップを強くしめると空気が詰まる?のか、ミルクが出ないことが何度かありました。
旦那がミルクを作るときに多かったです。キャップを緩めるとボハッ!と空気がでてきて改善されるはず。
※あまりに圧力がかかりすぎると、乳首の平らな部分がへこんでいることもあります。
交換はいつ?
消耗品なので2~3か月あたりと聞いたこともありますが、私の感覚ではなんとなく状態が変化したら…ですかね。
- ゴムが傷んできた
- 汚れがとれない
- あめくさいニオイが取れない
- 使っていて不安
上記のときに個人的には、取り換えたほうがいいと思います。
「消耗品だから」「2~3か月で交換しなきゃ」「劣化するから」とか言われますけど、安いものじゃないのでねぇ…(;^_^A
ママの感覚でいいと思いますよ、母乳相談室に関しては。
ほかの哺乳瓶だとサイズチェンジとか必要なんだとおもいますが、母乳相談室のサイズは1つしかありませんのでね。
私は2個ローテーションしていました
アカチャンホンポで購入するときに、スタッフさんに「2個買っておいたほうがいいよ」と言われたのがきっかけです。
2つあって正解でした。
完母を目指していたので、ミルクをあたえるときは乳頭混乱を防止できるものを徹底的に使ってやろう!って思っていましたので。そのほうが改善も早くなるかなと。
娘もいつまでも「舌出すまではやらん!」だと可哀想ですし…。(結果的に、学習したら哺乳瓶をトントンするとスグに舌を出してくれるので、そこまで長い期間ではありませんでした)
- 哺乳瓶つきの母乳相談室×1
- 乳首のみ×1
上記で、ビーンスタークのプラスチックを使用してました。
互換性については、こちらを参考にしてみてください。
あとがき:乳頭混乱は改善して絶賛完全母乳です
1歳2か月ですがまだまだ母乳育児を満喫しています。
- 乳腺炎で
- 乳頭混乱で、
- 歯の生えかけで
母乳育児を諦めようかと思いましたが、まだ現在進行形で授乳しています。
諦めずによかったと思っています。
もし、乳頭混乱で悩んでいる方がいたなら、参考にしてみてください。
まだ購入していない方は、【判明】母乳相談室がどこで買えるか【赤ちゃん本舗の○○にあります】も読んでみてください。店頭販売していない理由とアカチャンホンポで購入する方法を書いています。
ではっ!