
乳栓が見えるけど、どれだけ授乳してもとれない。いったいどうして?
本記事では、どれだけ授乳してもとれない乳栓について解説します。
取り方のコツも解説します。
※【画像付き解説】痛くない乳栓の詰まり取り方【90%取れます】の記事と内容はかわります。
- 1つの乳腺から最大12個連続で乳栓がでてくるほど、荒ぶる乳の持ち主
- 5人の助産師を利用し、助産師について知る
- 乳栓の取り方もほぼマスターし、今では見つけ次第とることができる
- 2歳の娘の授乳継続中※乳栓はほぼできなくなった
不完全閉塞の特徴と取るためのコツ
授乳してもなかなか取れない乳栓は、不完全閉塞といいます。不完全閉塞とは、乳栓が不完全につまってしまっている状態をさします。
通常の乳栓は、乳口(母乳がでるところ)の形にピッタリとハマっています。ワインとコルクのような状態です。
一方、不完全閉塞は、乳栓が半分つまって、半分は外れている状態。コルクがワインボトルにななめに入っている感じです。
半分はとれているので、スキマから母乳が少しでます。なので、しこりは大きくなりにくく、乳栓を母乳の圧力で飛ばすことが難しくなります。
以下、分かりやすい画像です。真上からのものと横からのものを比較できます。
通常の完全閉塞




不完全閉塞




不完全閉塞は、母乳の圧力が足りない理由がおわかりいただけるかなと思います。
不完全閉塞の特徴
1.乳栓が見えているけどなかなか取れない
2.乳栓がつまっているけど、しこりは一定以上は大きくならない
特に2つめが大きな特徴といえます。
先述した通りで、中途半端に乳栓がつまっているので、少しづつ母乳がでてくれます。なので、しこりはできて痛みも生じますが、暴れまわるくらいにはなりません。
不完全閉塞の取り方
基本は、授乳→搾乳というスタンスが望ましいです。※搾乳とは【画像付き解説】痛くない乳栓の詰まり取り方【90%取れます】で説明している方法です。
一番母乳を排出するのが上手なのは赤ちゃんです。しかし、月齢が低かったり、飲み方のスキルが未熟だと赤ちゃんのチカラだけでは乳栓を除去できません。なので、搾乳でサポートします。うまくいけば、搾乳のときにとれます。
※不完全閉塞は通常の乳栓のつまり以上に、時間がかかります。
具体的なコツ
- 詰まっているであろう乳腺を探します
- 見つけた乳腺のなかでも乳栓に対して”より母乳の圧力がかかりやすい場所”を探します
少しずつ指をずらして見つけていきましょう。つまみ方を変えてみるのもいいかもしれません。
以下が見分け方のポイントです。
- 指先の感覚が少し重くなる場所がベスト
(私も未だに判断しにくいです) - 母乳の出が悪くなるポジションがベスト
ピューピューでていたのが少しずらすと出る量がすくなくなる・もしくは、わりと滲みでていたのに押す場所をズラすともっと少なく滲むなど
※「母乳が出づらくなる」ということは不完全閉塞した乳栓部分のうち、「しっかり詰まっている部分」に母乳が当たっているということです。そのポジションをみつけてあげると幾分かは取れやすくなります。
子供が詰まっている方の母乳を飲んでくれない
お子さんがあまり飲まない場合は、乳栓が詰まっていない方の乳首を先にくわえさせて、「射乳がきたぞ!」というタイミングで乳栓の詰まっている方を飲ませます。
そうすると、割と早めに射乳は起こり、幾分か飲んでくれるでしょう。お子さんが怒ってしまう場合もあるので、気性をみて判断してみてください。
参考リンクです。→完治!白斑(乳口炎)がずっと治らない【新デスパコーワで最短改善】※白斑(乳口炎)を乳栓に置き換えてお読みください。
不完全閉塞であっても綿棒を推奨しない理由
- 基本は、道具ナシでとれる
- あと一歩だから
- 白斑誘発の恐れ
上記のとおりです。
基本は、道具ナシでとれる
粒状の乳栓であれ、ニョロニョロタイプの乳栓であれ、道具ナシで取ることが可能だからです。もちろん、助産師さんほど上手に圧力をかけれるわけではないので、赤ちゃんの手助けも必要です。
道具ナシで取ることにこだわってるわけではなく、道具を使うことで以下に説明する白斑を誘発するなど、思わしくないことが想定されるからです。
※前提として、助産師さんのほうが取りやすいのは、外部から均等に乳房に圧力をかけれるという点も挙げられます。手技のレベルは置いておいたにしてもです。乳房は円形なので、均等に圧力をかけないと偏ってしまいます。自分で行うには、どうしても角度だったりの都合で均等に圧力をかけにくかったりします。そういう点からも、助産師さんのほうが取りやすいということが挙げられます。逆を言うと、均等に圧力をかけれるだけで成功率があがるということです。
あと一歩だから
不完全閉塞は半分がすでに乳口から浮いている状態です。つまり、半分は取れている…。取れかかっているというのが正解です。ということは、あと一歩なわけです。なので、むやみに道具を使う必要はないと考えています。
白斑誘発の恐れ
綿棒で刺激すると白斑を誘発するおそれがあります。
必要以上に擦れてしまったり、おかしな圧力がかかってしまい、その部分の皮膚が厚くなってしまうのが白斑の原因とされています。なので、白斑ができた場合は乾燥させずに、とにかく保湿して皮膚をやわらかく保つことが改善の近道とされているのです。新デスパコーワをつかった対処法もおなじ理由からです。
参考リンク:完治!白斑(乳口炎)がずっと治らない【新デスパコーワで最短改善】
実際に、助産師さんから綿棒で刺激され続けて、乳口に薄い膜が張ってしまったという方もいらっしゃいます。なので、個人的には綿棒の使用はおすすめしていません。
あえて、完全閉塞させるという使い方もある
私自身も試したことがないのでなんとも言えませんが…
綿棒で乳栓をあえて押し込んでしまう、のも一つの手段かと思います。
不完全閉塞は中途半端に乳栓が浮いてしまっている部分があるので、母乳の圧力で吹き飛ばしにくくなっている状態だというのは説明した通りです。
なので、綿棒をつかって乳栓を押し込んで、不完全閉塞を完全閉塞にすればより母乳の圧力で飛ばしやすいのでは?と思った次第です。
考えられるデメリットとしては以下です。
・しこりがより早く大きくなりやすい
・しこりによる痛みが起こりやすい
勇気のある方はぜひトライして、感想を教えていただきたいです✨
不完全閉塞による助産師の利用は、最終手段とかんがえます
理由は、助産師でも不完全閉塞は取るのが難しいからです。
不完全に詰まった乳栓は助産師でも取るのが難しい
助産師でも、かなり上手な人じゃないと取れません。また、そういう人を見つけるのも大変です。※BSケアの資格保有者なら、取れる可能性があります。
上記の通りなので、最悪、痛い思いとお金だけかかって問題解決に至らない…ということもありうるのです。おそらく、多くの方が経験しているでしょう。私も経験済みですし、そういう人を知っています。
なので、特に不完全閉塞の場合は助産師を利用することは、個人的にはお勧めしていません。
適切な手技を施せる助産師が少ない
乳房の構造上、詰まっている箇所をみつけてプッシュするのが一番効果的です。
しかし、詰まっている乳腺をみつけだして(正確には乳管)手技を施せる助産師にはあまり多く出会えませんでした。
しこりをゴリゴリさせたり、全搾りして数打ちゃ当たる戦法で乳栓を吹き飛ばしている方が多いです。吹き飛ばせれるならまだいいほうで、取れない確率の方がたかいです。
※BSケア資格保有者は、詰まっている箇所を見つけてプッシュできるので、痛みも少なく乳栓を取れる可能性がたかいです。
※しこり部分をゴリゴリするのは良くないとされています。炎症を起こしているので、むやみに触らないほうがいいとされているからです。
知識がないので、言いくるめられることも多い
患者さんは知識がない助産師もまた、正しい知識を持っている人がすくなかったり
上記の通りで、言いくるられることも多いです。
最もな理由(たとえば、食生活など)をつけられて、「取れなかった事実」よりもなぜか「今後のあなたの課題(?)」のようなことを言い残して去っていってしまうことも…。
私が出産した産婦人科の助産師は、母乳育児に対する知識があまり豊富とは言えませんでしたし。開業助産師といえど、いろんなレベルの方がいるということです。Z
頻繁に乳栓ができるなら、体の巡りに問題があるのかも
ここでは今後の対処法についてお話しします。頻繁に乳栓ができるということは、自力でとる練習のチャンスがたくさんあるということでもありますが、やっぱりそんな前向きには捉えられないですよね( ;∀;)
そこで、すこしでもマシになる方法は?と思う人が多いでしょう。
私に効果テキメンだったのはミルクスルーブレンドでした。
以下の記事は、ミルクスルーブレンドを試した時のことを書いています。


授乳期間はずっと飲み続けなくちゃいけないのか…と覚悟していたのですが、そうでもありませんでした。そのうち「飲まなくてもいけるのでは?」と思うほど乳栓が発生しなくなり、サボるように。今(2023年8月7日時点)では飲んでいません。トータルで2〜3袋ほどしか購入していないので、1年も飲んでいません。
すべがミルクスルーブレンドのおかげとは思いませんが、手放しても詰まらなくなってきているのでかなり大きな貢献をしてくれたと思っています。
ミルクスルーブレンドは体の巡りに作用するので、体質改善されたことが大きいかなと思います。
また、娘の飲み方スキル向上(体重や月齢の点で)もあるでしょう。
※体重と飲み方スキルについてはレイドバック授乳のコツ【快適な母乳育児ライフを満喫しよう】で少し触れています。
逆にミルクスルーブレンド以外は、あまり大きな変化は見られませんでした。
・牛蒡子、ごぼう茶
・食事制限(少しは関係あります!)
・水分、運動
毎週乳栓がつまると、それなりに乳栓バスターズにはなれるのですが、ちょっと疲れますよね😓基本1時間はかかりますし…
ミルクスルーブレンドをまだ試していなければ、問い合わせメールでサンプル請求できるので使ってみてください。
サンプルの取り寄せ方法の詳細は、以下の記事にまとめています。


※サンプルの個数がいくつ送られてくるのかはわかりませんが、最低でも1週間は飲み続けたほうがいいでしょう。少ない個数だと実感しにくいです。サンプルでは味や体に合うかどうかをみたほうがいいと思います。