肌がかゆくなる理由の一つに、グリセリンがあげられます。一定数ですが、グリセリンが合わない方がいるようです。実はわたしもグリセリン配合の化粧水をつかうと肌がかゆくなります。
この記事では、以下の項目について記載してあります。
- グリセリンで痒くなる原因
- グリセリンで痒みがでる方への対処法
痒みを放置すると以下のリスクがあるため、対処するなら早い方がいいです。
- 他の肌トラブルを招いてしまう
→かきむしることで肌バリア機能がさがるため - 何が本当の原因なのかわからなくなる
→肌トラブルが増えた後では原因究明が困難になる - シミのもとであるメラニンをつくる
→かきむしる=刺激になるため
ほとんどの化粧品やスキンケア商品にはグリセリンが含まれているので、グリセリンフリーのものを探すのも時間がかかります。
記事中で紹介してあるグリセリンフリーの化粧水を使うだけでも大幅に痒みが軽減されるため、本当にグリセリンで痒みがでているのかわかりやすいです。
この記事に記載されていることは、管理人の経験に基づいています。
グリセリンで痒くなる人の特徴
多くはないけど、痒みを訴える人がSNSを中心に声を上げ始めています。グリセリンで痒みが出る人は以下の2つに分けられると考えています。
- グリセリン自体が合わない人
- 肌質のせいでグリセリンが合わない人
それぞれ解説します。※管理人の経験に基づくものです。
グリセリン自体が合わなくて痒い人
- グリセリン自体に反応する
- 症状:痒み、発疹、赤くなる
- グリセリン配合の化粧水を塗ったところすべてが対象のおそれ
純粋にグリセリン自体が合わないであろうという人は、コメントを見る限り、上記のような方が多いです。まさにアレルギーのような感じで、グリセリンを塗ったところに反応しているようです。
肌質のせいでグリセリンが合わない人
主に以下のような人です。
脂性肌、脂漏性皮膚炎の方
脂性肌、脂漏性皮膚炎とグリセリンは相性がわるい
肌自体が潤いをもっている(脂性肌、脂漏性皮膚炎の方)のに、グリセリンによってさらに保湿してしまって痒みがでます。(保湿過多の状態)
グリセリンにはアクネ菌のエサになる節もあることから、肌質によっては(特にニキビ肌さん)かゆみやニキビの悪化を引き起こすといわれています。参考はこちら。
したがって、脂性肌、脂漏性皮膚炎の方がグリセリン配合の化粧水をつけると、痒みが生じることがあります。このような方は、私の経験からも特徴があるので以下を参考にしていただけたらと思います。
- グリセリンを塗っても痒くなったり、ならなかったりすることがある
→その時の乾燥具合で変化する - 特に鼻周りや眉間などの皮脂が出やすい部分が痒くなりやすい
→皮脂が十分なところを過剰に保湿されるから痒くなる - グリセリンが時間経過で分解されたものが、肌を刺激するので痒くなるともいわれている
→塗った直後は大丈夫でも、時間が経つと痒みがでてくることがある
上記の通りです。
繰り返しですが、脂漏性皮膚炎のようなタイプは、特に皮脂腺が多いと言われている鼻周りや眉間などを中心にかゆくなるケースが多いようです。私も鼻周りと眉間のところがメインです。頬とかはなんもなりません。
どちらも痒みがでるのは変わりないですが、根本原因が若干ちがいますね。
グリセリンの痒みへの対処法
結論を言うと、グリセリン自体がダメなひとも、肌質のせいでグリセリンが合わなくなっている人もグリセリンフリーにしてしまえば一件落着です。
化粧品、スキンケア商品
上記をすべてグリセリンフリーにすれば、深く考えることはありません。
しかし、グリセリンフリーの化粧水や化粧品をさがすのはなかなか大変です。
グリセリン自体がダメな人はグリセリンフリーを使うしかありませんが、肌質のせいでグリセリンが合わない人は、皮脂をコントロールすればグリセリン配合のものを多少は使えるようになります。
- グリセリン自体がダメ
→グリセリンフリーを使うしかない - 脂漏性皮膚炎
→皮脂コントロールすればグリセリンも使えなくはない
はじめに、どちらにも必要になるグリセリンフリーの化粧水を紹介しておきます。参考にしてみてください。
グリセリンフリーの商品
関連記事は以下からどうぞ。
グリセリン配合だけど痒みが少なかったもの
- 素肌しずく ぷるっとしずく 化粧水
- 松山油脂 肌うるおす化粧水(バランシング)
- コーセーホワイトモイスチュアマイルド
(乾燥具合に左右された)
松山油脂肌うるおす化粧水(バランシング)はメインの保湿成分がBG、グリセリルです。グリセリンの配合量はそこまで多くないと予想されます。参考サイト:肌をうるおす 保湿浸透水バランシング | 松山油脂 – 松山油脂オンラインストア (matsuyama.co.jp)
脂性肌、脂漏性皮膚炎の方のための皮脂コントロール方法
繰り返しですが、グリセリンフリーを使えばすぐに解決できます。ここでは、他のグリセリン商品も使えるように、皮脂コントロールの方法をお話しします。
余談ですが、脂性肌、脂漏性皮膚炎でグリセリンが合わないということは、自前で油分を調達できるということでもあるのかなと思うのです。なので、無理にグリセリンにあわせる必要はないのかなと。他の方は保湿力が足りなくてグリセリンに頼らざるを得ない、ということだと思うからです。
肌本来の強さを重んじるのであれば、グリセリンフリーに舵をきったほうがいい気がするので、私はグリセリンフリーで生活すると決めました。とはいえ、脂漏性皮膚炎で鼻周りが少し痒くなるので、皮脂コントロールはしていこうと思っています。
皮脂コントロールの方法
- 洗浄力の低い洗顔をする
アミノ酸系の洗顔や落としやすいメイク、油脂クレンジングを使う - グリセリンフリーで適度に保湿
保湿しなすぎると、皮脂が過剰に分泌されるし、保湿しすぎると痒みを生じます。皮脂コントロールの最中はグリセリンフリーの化粧水を中心に、適度に保湿すべきです。グリセリンフリーだと保湿力が足りなく感じることもあります。その場合は、グリセリン以外の保湿剤やセラミド系の化粧水を使うといいです。人によっては油分が苦手な方もいるので、高保湿のみをつかって乳液やクリームは使はない方がお肌にいい人もいます。化粧品評論家のかずのすけさんは、化粧水と美容液で美肌を保っています。私も化粧水がメインです。 - ビタミンの補給
皮脂をコントロールする作用があるので、ビタミン系の美容液や化粧水を併用すると皮脂分泌がおさえられていきます。個人的には、ビタミンを塗ると痒みがおさまります。病院でもビタミンで治療することがあるようです。参考:脂漏性皮膚炎と顔|MBC麻布十番(皮膚科) | 麻布十番の皮膚科ならMBクリニック皮膚科 (mb-hifuka.com)
上記の通りです。
グリセリンが少なめの商品
完全にグリセリンフリーではなくても、配合量が少なければ使えるものもあります。見分け方としては、成分表の5番目以降に書いてあると配合が少ないとみて取れます。
応急処置:今すぐグリセリンの痒みをなんとかしたい方へ
- ぬぐう
- メイクをする
上記の通りです。
保湿過多が原因の場合が多いので、水かお湯で洗ってみましょう。ぬぐうだけでもマシになります。
メイクをすることでおさまることがある
化粧品の多くは皮脂吸着させるものが主流なので、メイクをすると痒みがおさまることがあります。
保湿過多の状態が、メイクをすることで皮脂をとられるので痒みがおさまるというメカニズムです。私はわりとこの傾向がつよいです。
しかし、化粧品も保湿系のものが強いと逆効果になります。化粧すると痒くなるケースの原因の一つにもなります。
注意:化粧品にも合わない成分があるケース
化粧品の中にも合わない物質が配合されている場合は、痒みはおさまりにくいです。
私は酸化亜鉛がダメなのですが、やはりグリセリンフリーにしても酸化亜鉛配合の化粧品をつかうと同じように痒くなります。
掻きむしっている場所は通常よりも肌バリアが弱いです。加えて、酸化亜鉛は汗によって溶け出しやすいので、グリセリンで痒みが出るところと被って痒みが出ます。痒みの本質が分かりにくいのです。
グリセリン、酸化亜鉛どちらもダメなはずなのに、「グリセリンフリーにしてもまだ痒い!グリセリンじゃないのかしら?」と自分で判断を誤ってしまうおそれがあります。逆もまた然りです。慎重に確実に見極めたほうがいいです。
グリセリンで痒みが出たのでグリセリンフリーを実践してみての経過
もともとが以下。
- 中学・高校あたりからSPF50で日焼け対策バッチリでまいにち乾燥気味
- 化粧はちゃんと落ちているのかわからない始末
- グリセリン配合でも特に問題なし
- 痒みの原因は酸化亜鉛によるものと思われる
脂漏性皮膚炎による痒みがでるあたりの状態が以下(痒みがMAX)
- 朝洗顔しない
- 化粧水or乳液だけの保湿(直近は乳液のみ)
- 皮脂を自分で賄うことができるようになっていたと思われる
- グリセリン、酸化亜鉛による痒みの同時多発
- 決定的だったのは、航空祭での日焼けダメージ(これによりMマークアミノ酸浸透水以外を受け付けなくなった時期がある)
現在(痒みがおさまっています)
- グリセリン、酸化亜鉛フリーで痒みが激減
- 保湿はMマークアミノ酸浸透水+松山油脂 肌うるおす保湿液(バランシング)+松山油脂の乳液(時々です)
- 朝の湯洗い実践
- 油脂クレンジングで汚れは確実に落とす(乳化もわすれず)
- 時々、ビタミンの美容液をぬる(乾燥を招きやすく痒みがでることがあるので、様子見)
いまは、自分の皮脂の量と化粧水の保湿具合を様子をみながら調節している段階です。季節の変わり目もあって、少しグリセリン配合されている(メインではない)松山油脂 肌うるおす保湿液(バランシング)をしっかり塗ってあげるほうが痒みがおさまります。
グリセリンの痒みを我慢してはいけない理由
かきすぎると、肌バリアが下がって些細な刺激にも敏感になるからです。悪化はいうまでもなく、何にでも刺激を受けるので本当の原因がわかりにくくなります。
長期化は誤診の原因にもなりかねない
ほとんどの病院では今の症状しかみません。実質、経過などは詳しく聞きませんし、聞いていないことがおおいです。
患者の話を聞きながら推測してくれるのは、テレビで放送されるような名医とよばれる人たちです。
ほとんどの医者は、症状別に大まかにアタリをつけて治療することが多いです。なので、患者が詳しく話したとしても、聞いているふりしてカルテ入力したりしています。
その話の中にカギがあると本当にわかっている医者は、ながら作業で話を聞くことはありません。むしろ、患者の話からさらに突っ込んだ質問をしてきます。患者の生活をしらないとわかりえないからですね。
というわけで、話を聞かない医者に過去のことまで遡って経過を話したところで、重要と判断される可能性は低いです。したがって、放置すればするほど、積極的にこない医者には判断のしようがない、というわけです。※明らかな症状や、検査数値でわかるものは、得意分野ですが。
なので、長期化させることにメリットがありません。長引かせると結局、「ずっと通っているけど一向に回復しない」という状況ができあがります。私は病院を受診していませんが、そのかわり色々ためして(その分お金も使ったけど)やっとグリセリンと酸化亜鉛が原因だと突き止めました。
ちなみに、酸化亜鉛は中学生のときからダメでしたが気づけたのは30歳になってから。やっと情報がでてきたからです。※グリセリンは皮脂の増加に伴ってダメになりました。かなり時間がかかりましたが、当時の医療をもってしてもおそらく解明できなかったので、自分的にはいまわかっただけで満足しています。
と、長期化するとホントに長期化するよという話でした。
まとめ
- グリセリンで痒くなるなら、グリセリンフリーが手っ取り早い
- 皮脂コントロールをすること、自分に必要な保湿レベルを知ることが上手な付き合い方
- 長期化はリスクしかない