今回は「えり字」の書き方についてお話ししていきます。
えり字は私自身も現在使っている字体であり、おススメです。
えり字とは?
えり字とはこんな感じの文字です。
キッチリしすぎているわけでもないし、崩れすぎているわけでもありません。
硬すぎないので、意外と幅広い年齢で使えます。
えり字の特徴を掴もう【先に知っておいた方が書きやすいよ】
- 軽い筆圧
- タッチで書く感じ
- 直線と緩やかな曲線が多い
筆圧を弱めにすると、この特徴を網羅できます。
どの線を書くにしても、筆圧を弱くしてハライで書きます。
また、筆圧が弱いことで小回りも利くので、一線がタッチされたように書くことができます。
以上のことは、えり字感を出すのに重要なので、頭の片隅にでも入れておいてください。
筆圧が弱いと手が疲れにくくなります。
えり字の練習方法とは?
準備するもの
以下の物の準備をお願いします。
- 半紙
- フォントを印刷したもの
- ペン
フォントを印刷して、それを半紙でなぞろうぜ!って言うお話しです。
以下の画像は別目的のためにつくったものですが、こんな感じでフォントで書いたものを印刷します。
そして半紙でなぞる作業を繰り返します。
詳細は綺麗な字を簡単に書くコツ【フォントで練習する方法とは?】に書いています。

Wordがない人は、Windowsに入っているメモ帳機能でもできるので、やってみてください。
えり字の練習方法はこれにて終了です。
次からわたしが練習するときに心がけたこと、ポイントを説明してきます。
必要ない方は読み飛ばしてOKです!素敵な字をゲットしてください[jin_icon_kirakira color=”#ffcd44″ size=”21px”]
なぞれば自然と、えり字になっていきます。
えり字を書く時に心がけるといいこと
えり字は直線とハライを意識するといい
私の経験上、この字を書くときは、迷いなくズバーっと書いたほうがそれっぽくなります。
ハライは払う
ハラうというより、直線に近いです。
「有」という字なんて、ほぼ直線ですよね
線はまっすぐ
丸っこいものはあっても丸いモノは、えり字にはないです。
線を引くときは迷いなく真っ直ぐに引いてください!
意外と多いのがまっすぐ線を引けないというコト。私も最初は真っ直ぐに引くことができなかったです。
でも、意識してください。
線を引くときだけフンッ!って思いっきり引くようにしたら、次第に書けるようになりました。
ちょっとしたポイントです。
ペンの上の方をもって、大きくマルを書いてみてください。
その滑らかに線を引ける感覚。
これが、えり字を書く時に必要な筆圧です。
えり字は逆三角形を意識して書くといい
上が大きく、下がちいさい
文字のバランスのはなしですが、上と下で分けた時に上の方が大きいです。
えり字が横長に見えずに、少しだけポテッとしたあの字体になるのはこの理由からです。
- 「字」→ウ冠を大きめに
- 「今」→一番上の”傘”の部分を大きめに
「字」「難」「ま」が分かり易いかと思います。
上のほうが大きい・長い、もしくは上が大きく見えるように、下のほうが小さめじゃありませんか?
線は直線気味に内側に入る
「有」の左払いを見てください。左に払ってるにもかかわらず、最後の先っぽは右側(内側)に入ってますよね?
そうなんです。基本的に全部内側に丸く入ってます。
- 伸びやかな曲線
- 一気にかく
えり字を書くには適したペンを使うといい
適したペンなんてあるの~?って話ですが、ちゃんとあるんです。
筆圧は個人差があるので、ざっくりと「このペンの細さは似ているよッ」ってペンだけを説明しますね。
細め~普通がいい
えり字自体が細めなので、書いた文字が細く出るようなペンの方がいいです。
普通サイズのペンで書くなら、筆圧は弱くして滑らかに書いた方がいいです。
書き味は少々引っかかりがあった方が、いいかもしれません。そして、ペン先は滑らかな方がいいです。
細いペンだとどうしても引っかかってしまってうまく書けません。
なので、低粘度で細いペンがいいですね。
たとえば、ジェットストリーム。
ただし、滑りすぎるので筆圧が強い人は使いにくいかも。
個人的には0.5がおススメです。0.3だと細すぎて、筆圧がまだ強めの私には書きにくかったです。
***
私の筆圧的に一番えり字っぽくなるのが、ビクーニャ。
この書き味は本当にお気に入り!
えり字を書くことのメリット・デメリット
えり字のメリット
早く字を書けるようになる
筆圧が弱くなるので、その分早く字を書けるようになります。
早いのに整った字を書ける
えり字の字形が早く書くことを前提にしたような字体なので、早く字を書けて、なおかつ整った字を書けるようになります。
器用さが増す
文字を変えるだけで性格を直せるといいますよね?あながち間違いじゃないような気がもします。
私の経験上、えり字っぽい人は何事にも要領がいいです。私自身も、この字体にしてから器用になりました。
デメリット
筆圧が強い人は慣れるのに時間がかかる
元々私は筆圧が強かったので、まず筆圧を弱くするのに苦労しました。
線も真っ直ぐ引けないし、筆圧を弱くすると手全体の力さえ抜けてしまいます。
個人的にはここが一番苦労しましたが、毎日意識していればホント変わりますね
早く書かないとうまくかけない
早く書く癖がついてしまったので、丁寧に書こうとすると形が崩れてしまいます。
もっと悲しいのが、ゆっくり丁寧に書いても大して綺麗さが変わりません。
早く書いてえり字っぽくなるので、言ってみれば毎日早くても綺麗に書けるように訓練してるようなものです。丁寧に書くと逆にバランス取りにくいです。
字が崩れると雑な印象
字体がサバサバしてるので崩れたり、練習段階からおかしなクセがついてしまうと、ただの雑な字にしかなりません。
えり字を書き続けて思ったコト
一番使い勝手がイイ
堅すぎる字でもないし、汚いわけでもないので、どんな時でも使えますね。
もっと言うと速記できる字体なので、公共の場での書き物にはとってもありがたいです。
余談ですけど、スピード重視の仕事や列をなすほど混んでいる時に、字をキレイに書こうとして時間をかける人は嫌われます。私の職場にいたのですよ…。
えり字だったらサクサクっと小綺麗な字をかけるので、急ぎの時も安心です。
筆圧が弱くなった
たまに、あんず文字を書くときとかに苦労します。
もともと強い筆圧を弱めるのも難しいですけど、弱くなってしまった筆圧を強くするのもまた難しいです。
器用になった
めっちゃ器用ってわけじゃないけど、世渡り上手になりました。
筆跡をかえると、物事への接し方も変わって、結果的に現象も変わるのではないかと思います。
えり字っぽい先輩にあこがれて、えり字を練習し始めました。その先輩はめっちゃ器用で仕事も早いし、世渡り上手でした。
えり字フォントの書き方【まとめ】
わかりにくかったらすみません。
とにかく半紙の上からなぞれば自然と身につくようになるので、ぜひ試してみてください。
- 一気に書こう
- 上のつくりが大きめ
- 筆圧は弱い方がいい
- 払った先は内側にはいるように