一才半の娘の後追いが急に復活したみたいで、常に「ママ、ママ」。夕飯支度のときも常に「抱っこ」で大変です。
後追いの復活?なんて思ったら、再接近期という時期のようです。
本記事では私が調べた、以下のことをまとめています。
- 後追いの復活?再接近期とは?
- パワーアップした後追いの対処法は?
抱っこしないと泣いてしまうし、日中の作業も難易度が上がりますよね。
復活した後追いでちょっとお疲れ気味のママの助けになれば幸いです。
一歳半で後追い復活?いえ、「再接近期」だそうです
簡単に言えば、後追いの復活です。
専門用語では再接近期と言われますが、どういう意味なのか調べてみました。
再接近期とは?
赤ちゃんの自立したい心と、不安になる心の葛藤です。
0歳から1歳半ごろまでの赤ちゃんは「ママと私は一体化なのでちゅ」という状態。しかし1歳半頃になると「あれ?ママと私は別々でちゅか?」と気づきだすといわれています。
自分でやりたい自立心が芽生えるものの、つねにママと一体化していた安心感から一人で行動することへの不安がでてきます。
以下が再接近期の赤ちゃんの心の葛藤模様です。
安全基地であるママのもとへ戻りたい(抱っこ)→でもまた一体化してしまうのはイヤ(おろして)→でも不安だからママのもとへ…(抱っこ)→でも一体化はイヤ(おろして)
自立の一進一退ですね。
再接近期は1~3歳ごろまで続くといわれています。
※個人差アリです。
後追いと再接近期の後追いの泣きの違い
・後追い:ママがいなくなる不安から
・再接近期:ママとの境界線があいまいになる居心地の悪さ、葛藤
後追いで泣くのは、信頼している人が目の前からいなくなる不安からきていることがおおいです。
この時期の赤ちゃんの脳は未熟で、「目の前にいない=存在していない」になります。
なので「ママが視界からいなくなる=ママが消えてしまった!」と感じて泣くと言われるのです。
一方で再接近期の泣きは、以下のように葛藤がメインです。
「自分でやりたいけど、不安だからママにくっつきたい。でもくっつくとまたママと一体化してしまうのでは?自分で探検するのが楽しいから、またママと一体化するのはヤダな~。でも、自分一人で探検は不安だよ…」
ジレンマを抱えている居心地のわるさに「泣く」という表現をしているといわれています。
再接近期の特徴とは?
ここでは、私の体験と調べてみたものをまとめてあげていきます。
以下が特徴です。
・いままでできていたコトが急にできなくなる、やらなくなる、拒否される
・後追いのような現象が復活する
・覚えた言葉で、やりたくないを意思表示する「怖い」「痛い」「ナイナイ」
・急に抱っこが多くなる
・授乳回数が減る→増える
・自分でやりたがっていたものを、人にやらせる
・でも、自分でやらなきゃ気が済まない事柄もある
簡単に説明していきます。
今までできていたものも、やりたくないと拒否しだす
たとえば、以下です。
・オムツ替えをイヤがる
・チャイルドシートに座るのを断固拒否する
後追い復活
もう、まんまタイムスリップしたかのようです。我が家では特にトイレとキッチンに立つ時に、後追いが多かったです。
立つ気配を感じる早さはウサインボルト超。
ヒザにひじをあてた瞬間に「抱っこ!」です。
結果的なイヤイヤが増える
各家庭で子供が覚えている口癖のような言葉ってありませんか?
我が家でいえば、こんなかんじです。
・痛いーー!
・ナイナイッ
・脱ぐぅ〜
意味はちゃんと理解しているのですが、乱用しています。
・危ないよと腕を少し引っ張ると、痛いーーー!!(完全に私の言い方)
・靴下を履いてもすぐに、脱ぐぅ〜
・オムツを履かせようとすると、ナイナイッ!
・ズボンを履かせようとすると、ナイナイッ!
・ジャンバーを着せようとすると、ナイナイッ!
抱っこが多くなる
どこに行くにも「抱っこ」
・キッチン
・トイレ
・洗濯物
・歯磨き
・ドライヤー
・冷蔵庫に飲み物を取りに行く
などなど、こんな何気ないシチュエーションの時ですら「抱っこ」です。授乳回数よりも「抱っこ」連呼の方が多そうです。
“ママ抱っこ”が復活する
娘は少しこだわりが強い方かなと思います。
買い物:パパに抱っこしてもらう
上記のように、自分の中で決まりがあるようなのです。
しかし、最近は買い物の時でも「ママ抱っこ」。
「パパ抱っこ」と言っていたのにいざパパに抱っこされると、えらい剣幕で「ママ抱っこ」となります。
授乳回数が減る→増える
※かなり個人差があります。
我が家はまだ授乳中で1日10回前後です。離乳食もまあまあ食べています。
・再接近期が来る前の授乳回数:1日8回前後
・再接近期がきた後の授乳回数:1日13回前後
約半年もの間、ずっと授乳回数は1日13回前後で落ち着いていました。離乳食も含めてです。
それがここ最近、できることが増えてご飯もたくさん食べるようになり、授乳回数は1日8回へと減っていきました。
しかし、再接近期がきてからは以前と同じくらいの授乳回数になったのです。ご飯の量は少し減りました。むらがある感じです。
個人的な推測ですが、再接近期に突入したことにより、ちょっと不安定になった気持ちを落ち着かせようと授乳回数が増えたのでは?と思っています。
※直母は赤ちゃんにとって、お腹を満たすだけのものではありません。安心をチャージする場所でもあります。なので、成長による戸惑いや日常での刺激によって生じた興奮を直母でなだめようする、という話があります。
一歳半で復活した後追いの対処法
基本の対処法は抱っこです。
1歳半は自分でやってみたい!という自立が芽生えます。しかし、元気よくチャレンジするには、絶対的な安心が必要不可欠。赤ちゃんにとっての揺るがない安心は、ママです。
ママという安心があるからこそ、赤ちゃんは自分の足で踏みだすことができます。
なので、抱っこしてあげることで「自分は愛されている」ということを自覚して、これから冒険するための勇気をチャージするのです。
とはいっても、愛すべきママチャージの効力は1分くらいでしょうか(笑)すぐにまた抱っことなるので、辛い時があります。
そこで、他のかたの対処法も参考にさせていただきました。
・他の人の手を借りる
・テレビや音楽にたよる
・抱っこをこまめにする
・見守る
簡単に説明していきます。
1.他の人の手を借りる
身近に頼れる方がいるなら頼ったほうがいいです。思い浮かぶのは実母か義母ですよね。
少しでも遊んでもらったりして自分の時間を確保できると、余力を残せます。
毎週、実家に遊びにっているのですが、そうでない日に比べると夕方以降の疲れが全然違います。なので、頼れるなら頼ったほうがいいです。
2.テレビや音楽をかける
一番現実的かなと思います。
『いないいないばあっ!』や『みいつけた!』などの教育番組や、1歳半のお子さんが好きなものを流してあげると気がまぎれるかもしれません。
我が家では以下です。
・いないばあっ!
・えいごであそぼ
・Adoの新世界(曲)
※お菓子や携帯そのものを与えると、ことあるごとにお菓子や携帯を求めるようになるのでお勧めしません。
3.抱っこをこまめにする
・野菜を切ったら抱っこ
・フライパンで炒め終わったら抱っこ
・お皿に盛り付けたら抱っこ
・洗濯物を取り込んだら抱っこ
・洗濯物を畳んだら抱っこ
・タンスにしまったら抱っこ
一つの作業が終わるごとに抱っこ。
もちろん、求められたらです。
娘の話ですが、とりあえず抱っこすると、ほんの少しの間だけは効力が続きます。
4.見守る
泣くこと=悪いことではありません。
どうしても手が回らないときは、泣かせたままでも仕方ないです。放置しているわけではないので問題ありません。
放置と見守るの違い(個人解釈)
赤ちゃんがママの視線を感じ取れるかどうかだと思っています。
・放置:赤ちゃんのことは眼中にない状態で無関心に近いです。
・見守る:赤ちゃんをちゃんと目で見ている
赤ちゃんサイドで考えてみると、わかりやすいかもしれません。
ママは抱っこしてくれない。けど見てくれている。
上記が、安心感につながるのでは?と勝手に思っています。
ママが手を離せない事情は赤ちゃんにはわかりません。しかし、見ようとしてくれているママの気持ちは感じ取れると思うのです。
生活の中で「ママ、見て」というラブコールはありませんでしたか?娘はありました。
いないいないばあっ!のオープニングで踊り出し「ママ、ママ!」と、ちゃんと私が見ているかを確認します(笑)しっかり振り返りながら踊ってくれるんです。
こういうことがあったので、娘が私の事情をわからないにしても「ちゃんと見ているよ」ということは伝わっていると思うのです。
一歳半で復活した後追いの泣き声でイライラしてしまう場合
- 片耳だけワイヤレスイヤホンをする
- 諦めてくっつく
上記の方法は、後追いの泣き声にストレスを感じた私がやっていた方法です。
片耳だけワイヤレスイヤホンで半分異次元へ
片耳にだけワイヤレスイヤホンをして好きな音楽をかけると、泣き声が緩和されて少しマシになります。
特に、利き耳の方にワイヤレスイヤホンをするとかなり意識が音楽に向きますよ。
※利き耳…受話器をあてる側の耳です。
注意点2つ
- 音楽に聞き入ると作業がはかどらなくなります
- 音量をあげすぎると危険に気付くのが遅れる
音量には注意して、意識は手元に集中しましょう。
諦めて抱きしめる
赤ちゃんの泣き声で心が取り乱されるなら、一旦作業はあきらめて赤ちゃんを抱っこするのがいいかもしれません。
というのも、私の体験からでは以下のようになることが多かったからです。
泣き声でイライラする→頭の中が混乱してくる→作業効率が落ちる→もっと泣く→イライラする…のエンドレス
だったら一度おたがいに落ち着くほうが、一石二鳥かなと思った次第です。
怒るのは無意味
・理由を理解できない
・嫌な事実のみが残る
・やる気が落ちる
1歳半では、怒られているのはママの表情でわかります。しかし、何について怒られているのかの理由まではわかりません。
そればかりか、〝怒られたという事実だけ〟が残ってしまうのです。
私たちもそうですが、理由も聞かれず訳もわからず誰かに怒られたらどうでしょう。納得できず、ただモヤモヤした感情だけが残りますね。
怒ることの悪影響について
・劣等感を抱きやすい
・自己肯定感が下がる
・理解してくれなさと認めてもらえなさ
・何かあると”怒ればいい”と学習する
・悪いところが目につきやすくなる
ザッと並べただけでも、これだけあります。社会の困難さに負けないために必要な要素とは逆に作用するものばかりです。
※反骨精神に役立つものもありますが、一般的にはマイナスなものです。
怒ることの悪影響について、もっと知っておきたい方はこちらで解説しています。※準備中
私は調べたことによって、娘に接する気持ちが変わりました。
怒ることの悪影響をちゃんと知ることで、自分をコントロールしやすくなりました。論文を参考にしてまとめているので、信頼性は高いです。
一歳半で後追いが復活するのは、成長の証
目に見える現象としてはマイナスのように感じますが、成長に必要なもどかしさだと思っています。赤ちゃん自身も葛藤しているので、大きな目で見守りたいですね。
私の勝手な解釈ですが、このイヤイヤ期も自立したい欲求の現れだと考えると自然なのかなと思うのです。自分でやりたいから、ママから自立したいからこそ「イヤイヤ」というのかなと思っています。
マイナスばかりではなかった!再接近期にできるようになっていたこと
後追い復活にばかり目をとらわれていて、娘ができるようになっていたこと(成長)を見落とすところでした。
以下、参考までに娘のできるようになったことをあげます。
- 車に乗るとき、自分で座っていられるようになった
- 自分でスプーンをつかってご飯をたべようとしていた
- 恥ずかしがるようになった
- 愛想笑いができるようになった
- オムツ交換の要求
まとめ:「できない」ばかりではなかった
親が一番心配でしんどいのは「退化」というニュアンスの「できなくなった」だと思います。
「なんで?いままでできてたのに…」と思うことでも、別分野では確実にできることが増えていることが、私自身の体験ではわかりました。
イヤイヤ期とかぶるかもなので、その場しのぎでやるくらいゆるくないとキツイかも
私の調べによると、再接近期とイヤイヤ期が被ってしまう可能性が高いです。
・再接近期:1〜3歳
・イヤイヤ期:1〜2歳(ピーク)
上記の通りです。
もちろん、発現時期もバラツキはあると思いますし、かぶらず終わる可能性もあります。
しかし、個人的には被る可能性が高いかなと思っています。
いくら気長にと言われても、毎日繰り返されると参ってしまうこともあります。そんなときは、お伝えした対処法を試してみてください。
最後はちゃんと抱きしめてあげよう
生後〜1歳半くらいまでの赤ちゃんを抱きしめるとオキシトシンというホルモンの血液中の濃度があがります。
オキシトシンは、愛情ホルモンともいわれ、情緒の安定や親子間の愛着関係*を良好に促すとされています。
なので「よく頑張ったね」と最後には抱きしめてあげましょう。
赤ちゃんにとっての、はじめての人間関係は親です。その親との関わり方を通して、社会性の基盤を作っていきます。
親子間での信頼関係が不十分だと、社会に出ても不安定な人間関係を築きやすくなるのです。
*愛着関係とは、簡単に言えば信頼関係のようなもので愛着関係が不安定だと、対人関係にも影響が出てくると言われています。
※子供自身の特性もあるので、社会性がイマイチでも一概に親子関係に全ての原因があるわけではありません。
まとめ:一歳半で後追い復活
本記事のまとめです。
再接近期とは、自立と不安の葛藤の時期であって、成長過程である
抱きしめることが一番の対処法
抱きしめることで安心感と愛情ホルモンであるオキシトシンの分泌を促せる
抱きしめることで社会性の基盤がつくれる
最後は精神論になるのですが、「いかにその場をやり過ごすか?」を考えた方がいいと私は思います。
1歳半では自分の言葉で満足に気持ちを伝えることは難しいでしょうし、察するにも限界があります。
子供の要求にすべて応えるのは厳しいです。「都度対処」と考えると「解決しなくてはならない」と、自分で自分を苦しめてしまいそうな気がするのです。
なので、「いかにその場をやり過ごすか?」を考えた方がいいと思います。
また、再接近期なんて名前はついていますが、子供が求める時は年齢関係なく抱きしめてあげるといいと思うのです。そうすることで自分は愛されていると安心してくれるような気がします。
※この記事を作成するにあたって、調べたところ5歳でも後追いが復活したという報告がありました。「えっ、5歳で?」って感じですよね。でも、それだけ個人差があるということなんだろうなぁとおもいます。
では、この辺で!
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