1歳の娘を育てているけど、最近わざとモノをこぼしたり、言っても聞かずに逃げまわったりするようになりました。そんなとき、つい大声で怒ってしまいます。
大声で怒ることは悪影響のほうが多いです。
本記事では1歳児を育てているお母さんに、大声で怒る悪影響と対処法について私が調べたことをシェアします。
大声で怒ることのデメリットを知らないと、本当の意味での抑止力になりません。本記事では大声で怒ることのデメリットを理解して、怒りを自分でコントロールしやすくなるように実際に私が家でやっている方法も記載しました。
日々変化していくので、持続性は低いかもしれませんが、我が家では今のところ落ち着いています。
1歳児を大声で怒る悪影響とは?

- 脳や性格への影響
- コミュニケーションの難しさ
- 親子間の信頼関係の亀裂
以下、参考にさせていただきました。
脳や性格への影響
- 脳梁の収縮
- 悪いところが目につきやすくなる
脳梁の収縮
脳梁は左右の大脳半球を繋ぐ太い束で、これが収縮すると脳半分の統率が難しくなります。
結果、以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。
- 感情が不安定になる
- 気分の変動が激しくなる
- 集中力の低下
- 攻撃的になる
- 問題行動を起こす
悪いところが目につきやすくなる
褒められることが少なく怒られることが多いと、悪いところが目につきやすい子供になりがちです。
親が褒められる点を探すよりも怒る点を見ているからですね。
コミュニケーションの難しさ
- 伝え方がわからなくなる
- 人間関係の絆が希薄なものに
大人が子供を叩いて育てると、子供は何かあったときに「叩けばいい」と学習してしまうそうです。
これと同じことが言えるのではないかと思うのです。
怒って育てれば、何かあったら「怒る」という手段でしかモノを伝えることができない子供になる可能性があると考えています。
人間関係の絆が希薄なものに
褒められることが多いと、自他肯定的になるそうです。また、そういう親を見て育つので、人の良い面を見ようとするようになるので人間関係も暖かいものになると報告されています。
反対に言えば、怒られて育てられた子供は、後述しますが自己肯定感が低く劣等感が強くなる傾向があります。
人間関係に直結しやすいものでもありますし、伝える手段が「怒る」しかないと、人間関係の絆は希薄なものになりやすいのではないか?と思うのです。
私の父は伝え方を知らない人
なので、意見交換することがあまりできません。すぐにケンカというか、父が怒る感じになります。
では、どう過ごしてきたのか?というと、家族間で顔色を察して生活してきました。
なので、人に物を伝える方法があまりわかりません。
気になるのは、「怒る」父に育てられた私は「怒る」という伝え方をするのか?ですが、結論から言うと悲しいですが怒ります。
他人の良い点よりも、悪い点が目につきやすいです。
※その弊害なのか、すぐに他人をいい人だと思って撃沈しますし、騙されることも多かったです。
自分とは違う意見を聞くと、否定された気になってしまうので怒りが湧いてきます。
ただし、母親からの影響もあるので、ある程度の意見交換はできますし、自分でも改善しようとしている最中です。
※ちなみに、弟は怒りませんが、怒るスイッチが「そこ?」という点はあります。
親子間の信頼関係の亀裂
怒られると以下の状態になります。
- 嫌われていると勘違いする
- 自信がなくなる
- 劣等感が強くなる
- 自己肯定感が低くなる
- やる気の低下
怒るのはマイナスが多い
怒られる→嫌われていると思う→自信がなくなる→自己肯定感の減少・劣等感が強くなる→やる気の低下
必ずしもこの順序ではありませんが、上記のようにマイナスに働くことが多いです。
理由を聞くか否かで全然変わる話
- 理由を聞いてから怒る
- 理由を聞かずに怒る
理由を聞いてから怒る方の子供は、親の言うことに納得する傾向が高いと報告があります。
しかし、理由を聞かずに怒られた子供は「親は自分を理解していない」と悲しくなるそうです。
これは、子供側にも理由があっての行動なのに、理由も聞かずに怒ったことに原因があるのでは?と私は考えています。
また、理解してもらえない悲しさから以下のように悪い方へと影響が出る可能性も否めません。
- 嫌われていると勘違いする
- 自信がなくなる
- 劣等感が強くなる
- 自己肯定感が低くなる
- やる気の低下
怒られた事実しか残らない
怒られた子供は、怒られた内容よりも怒られた事実の方を強く記憶しがちだと報告されています。
また、正されたよりも、怒られたことによって「嫌われた」と勘違いしてしまうのだとか。
1歳児に大声で怒りそうになった時の対処法

- 赤ちゃんの学びと心得る
- いまはこれで良しとする
- 泣いてしまう場合の対処法
学びと心得る
大人から見ると遊んでいるように見えても、1歳児にとっては全力で学習している真っ只中です。
大人から見ると困った遊び。でも1歳児の視点では全く違う考え方で物事に触れているというお話を紹介します。
ティッシュを何枚も何回も出す。
これについて、大抵の人は「ティッシュを出すのが楽しい」「何枚も出てくるのが面白い」と考えがちですが、以下のような考えを持つ子もいるのです。
「取ったはずなのに、どうしてまたでてくるの?」
これは、「取ったら無くなるはずなのに」という思考からきているものです。私たち大人はティッシュの仕組みを知っているので、その仕組みありきの前提で「何枚もでるのが楽しいんだわ」と思いがちです。
この時点で、1歳児と私たち大人の視点や考えていることは別にあるとわかりますね。
何度も継続してやる=正常なはたらき
不思議に思っているという正常な働きと言われています。カラクリがわかれば飽きてやめてしまうからです。
このように、1歳児の遊びは学びであると考えた方が、その子にとってはプラスになります。
もっと詳しく知りたい方は、学びにつながる 遊びって? ~0・1・2歳 編~ – NHK すくすく子育て情報を読んでみてください。とても参考になりますし、認識が変わります。
とことん遊びに付き合うと何かが変わる
とことん遊びに付き合って、娘と向き合った日はいつもよりも娘の機嫌が穏やか気がします。
ご機嫌な状態が長いですし、パパにリップサービスもします。再接近期なのでパパにはあまりら近寄らないのですが、パパと遊んでくれたりしました。
とことん遊ばせて、一緒に付き合うことで満足感のようなものがでるのでしょうか?
疑問ですが、個人の体験から言えるのは、とことん遊びに付き合うと1日の後半、何かいつもと変わる、ということです。
いまはこれで良しとする
1歳児の遊びに付き合うと、あっという間に部屋が汚れますね。散らかるスピードの方が早いです。片付ければ、片付けた矢先から出してきますしね。
親としては、「あるていど部屋をきれいな状態で保ちたい」と思うのですが、そうすると部屋をきれいにできないストレスが溜まってイライラしやすくなります。
なので、いまはこれでよしと思ってみることをお勧めします。
かなり楽になりますよ。
とは言っても、仕事から帰ってきた旦那に理解してもらえる可能性は少ないです。そこで、以下に対処法を述べます。
旦那に何か言われたら場合の対処
- 学びのことを説明する
- とりあえず、「あとでやる」と言って、結果旦那にやらせる
- 旦那にも1日相手してもらって、ことの大変さを思い知ってもらう
上記の通りです。
言って伝わる相手なら「①遊びは学び」ということを説明すればいいかと思うのです。片付けるスピードよりも散らかるスピードが早いことも伝えておきましょう。
それでも「片付ければいいだろう」とグチグチいうのであれば②「後でやる」と口だけ返事して、耐えかねた旦那が片付けるのを待つのもありです。
最後に、「要領がわるい」とか、ママを攻撃するようなコトをいう旦那には、次の休みの日にでも1日付きっきりで相手してもらいましょう。
※生理がきたとか(不正出血で1日だけだったとか言って)、体調わるいなどと言ってやらせてみるのがオススメです。
泣く1歳児に大声で怒りたくなる時の場合の対処法
- 気分を変えさせる
- 余裕をつくる
- とりあえず、抱っこする
気分を変えさせる
- お手伝いをお願いする
- 探し物をする
- 注意をひく
我が家でいまハマっているのは、娘に調味料を出してもらうコトです。「〇〇ちゃん、醤油ください!」「〇〇ちゃん、ダシ取ってください!」と下の棚から出してきてもらいます。
時間に余裕があるときは、先に使う物を出しておきます。調味料を取ってもらうついでに、名称を覚えれるので一石二鳥です。
他には、食器のお片付けもお願いしています。
「冷蔵庫」がわかるので、塩麹をもたせて冷蔵庫を開けて待機。一番下に置いてもらうまで待って、冷蔵庫の扉は自分で閉めてもらうようにしています。
「抱っこ」とグズッてもお手伝いしてくれるので、かなり娘には合っています。
- 積み木どこ?
- ママの〇〇どこ?
- 〇〇ちゃん、蝶々!
- 〇〇ちゃん、あれ、わんわん
泣いていても、ご紹介した注意を引くようなフレーズには一瞬反応します。娘は切り替えが早い方なので、この方法でも乗り切れました。
余裕をつくる
余裕がないとイライラしやすいと思うので、余裕を作ったほうがいいと思います。
しかし、気持ち一つで余裕を作れるほど、簡単にはいかないと思うので、かなり具体的な方法を挙げます。
お金はかかりますが、自動家電の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
- 乾燥機付き洗濯機
- 食洗器
- ルンバ
- レトルト食品の利用
たとえば、洗濯機の脱水が終わったら「早く洗濯機から出さないと」と思いますよね。
洗濯機と1歳児のあいだで板挟み状態です。「早く洗濯物を出さないと生臭くなるし、でも子供が泣き喚いているし…」
我が家は乾燥機付きの洗濯機なので、洗濯に縛られることはありません。
- 予約→寝る→翌日10時には乾燥している状態
- 買い物に行く前に開始→帰宅時には乾いている状態
もちろん、普通に日中まわすでもokです。
このように、自動にできるところは自動にすることによって、自分の心の安定と娘と向き合う時間、娘との信頼関係も育めていると思っています。
※これだけで信頼関係ができているとは思いませんが、少なくとも洗濯物よりも娘を優先できます。
とりあえず、抱っこする
求められていなくても抱っこすると、おさまることが経験からいえます。
再接近期*が関係してくる子もいるので、「抱っこしてほしいのに抱っこしてほしくない」という葛藤があるケースがあったからです。
拒否するようであればおろせばokです。
*再接近期については、1歳半で後追い復活?【再接近期の説明と対処法】で説明しています。
1歳児は大声で怒ることは理解しているのか?

明確に理解しているかどうかの記述は、残念ながら見つけることができませんでした。
しかし、怒られている理由はわからないにしても、「ママが怒っている」のはわかるのでは?と思う根拠があります。
以下はNHKの番組で専門家の方々が話していることです。
- ママの表情の変化に敏感に反応する
- 10か月~1歳ごろから意味がわかりはじめる
- 身ぶりに意味があることは、周りの人の反応から徐々にわかっていく
番組内に寄せられたお便りに、以下のようなものがありました。
名前で呼ぶと反応しないけど、「可愛い子ちゃん」などのように、プラスの意味合いをもつ呼び方をするとポーズをとってくれるので、言葉の意味を理解しているのかどうか
これに対して、専門家の方は以下のように答えています。
理解できているかは別ですが、その言葉を発せられて自分がポーズをとるとママは喜ぶというのはわかっています
ここからもわかるとおり、言葉そのものの意味を理解しているのかはわかりませんが、自分がこうするとママが喜ぶというのは理解できているようです。
娘も「可愛いねぇ〜」というと、同じ行動を取り続けてくれます。
ここまでの話から考えてみると、怒った理由は理解できないかもしれないけど、「これをするとママが怒る」は理解している気がしますね。
参考: 赤ちゃん どこまでわかっているの? – NHK すくすく子育て情報
理解しているか?は問題ではない理由
ポイントは「怒っていることを1歳児は理解しているのか?」ではないと思うのです。
というのも、「じゃあ、怒っていることを理解できていたら、怒ることをやめられるのか?」という話です。
私も怒っていることは理解できているのかを知りたくて、たくさん調べてみました。しかし「理解できているか」というよりも「どうしたいのか?どうすべきなのか?」の方が重要だと気付きました。
まとめ:1歳児を大声で怒る悪影響とは?

- 脳や性格への影響
- コミュニケーションの難しさ
- 親子間の信頼関係の亀裂
でしたね。
まずは、上記を理解して大声で怒る悪影響がどのくらいなのかを知っておきましょう。怒りそうになったときは、以下の対処法を試してみてください。
- 赤ちゃんの学びと心得る
- いまはこれで良しとする
- 泣いてしまう場合の対処法