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【激痛と決別】乳口炎(白斑)を乗り越える!私が実践した即効性の対処法と再発予防の全知識

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目次

第1章:乳口炎の正体と症状、痛みのレベルをセルフチェック 

乳口炎って結局何?乳腺炎とはどう違うの?

乳口炎とは、文字通り「乳頭の出口(乳口)付近」にできる炎症のこと。イメージとしては、舌や頬を噛んだときにできる口内炎のようなもので、炎症が起きている場所が乳房の表面近くであることが特徴です。

※なお、乳口炎は正式な医学用語ではなく、正式には「乳頭白斑(にゅうとうはくはん)」と呼ばれます。しかし、授乳期においては「白斑」も「乳口炎」も同じトラブルを指します。

乳腺炎は「乳房の奥」で起こる、より深刻な炎症

一方、乳腺炎は、炎症が乳房の奥にある乳腺内で起こります。原因によって、主に以下の2種類に分類されます。

  1. うっ滞性乳腺炎(詰まりが原因)
    • 原因: 母乳が乳腺内に溜まり、乳栓などが詰まってしまうことで起こります。乳房が硬く張り、熱を持つのが特徴です。
  2. 細菌性乳腺炎(感染が原因)
    • 原因: 乳口炎や乳首の傷から細菌が侵入し、乳腺内で感染することで起こります。38℃以上の高熱を伴いやすく、重症化すると切開手術が必要になるケースもある、最も深刻なタイプです。

乳口炎の時点でしっかりケアをすれば、多くの場合乳腺炎への移行は防げます。しかし、乳口炎の傷口から細菌が侵入すると、細菌性乳腺炎を引き起こす可能性があるため、絶対に放置してはいけません。

実はシンプル!あなたの乳口炎の「根本的な原因」はこれだった

乳口炎は、日々の授乳習慣が引き起こす「詰まり」と「摩擦」という、たった2つの要因が原因で発生します。

この2つは悪循環を起こし、どちらか一つがあるだけでも、あなたの乳口炎のリスクは上がります。

根本原因1:詰まり(母乳がスムーズに出ないこと)

詰まりは、母乳の成分が濃い場合や、授乳回数が多く頻繁な場合に起こりやすい一般的なトラブルです。この「詰まり」があることで、以下のような悪循環が生まれます。

赤ちゃんが引っ張り飲みをする: 乳栓が詰まっていたり、赤ちゃんが上手に吸てつ(射乳前のクチュクチュ吸う動作)ができていなかったりすると、母乳が出る(射乳する)までに時間がかかります。

空腹で待てない赤ちゃんやせっかちな赤ちゃんは、早く母乳を出そうとして乳頭を強く引っ張ることがあります。

この「引っ張り飲み」が乳頭に過度な負担と摩擦をかけ、乳口炎の一因となってしまうのです。

根本原因2:摩擦(過度な刺激と負担)

詰まりによる引っ張り飲みに加え、赤ちゃん側の要因による摩擦も、乳口炎の大きな原因となります。

飲み方の癖(潰し飲み): 深くくわえられずに浅く乳頭を含んで飲む「潰し飲み」のような癖があると、舌や歯茎で乳頭が強く圧迫され続けます。

赤ちゃんの舌による直接的な刺激: 本来、赤ちゃんは舌を波打たせるようにして母乳を飲みますが、飲み方が未熟だと舌が乳頭に直接強くあたり続けることがあります。これも摩擦となり、乳口の炎症を引き起こします。

長時間授乳や張りすぎた乳房: 飲み方にかかわらず、長時間にわたる授乳や、パンパンに張った状態の乳房をくわえさせることは、乳頭に過度な圧力がかかり続けるため、乳口炎のリスクを上げます。

これらの原因を一つでも減らすことが、乳口炎の痛みを減らす最初のステップとなります。

私の乳首に白いポツン!?激痛の原因「白斑」をどうにかしたい

冒頭でも触れたとおり、乳口炎も白斑も同じ状態を指します。

正式な医学用語では「乳頭白斑」といいますが、これは母乳の出口が白い膜や詰まりで塞がれてしまう状態を指します。見た目は、乳頭にできた白いニキビのように見えます。

白斑の大きさが激痛のレベルを決める

この白斑こそが、乳口炎の激痛の元凶です。

白斑の大きさはさまざまですが、大きいほど痛みが深刻になります。

私の経験では、箇条書きによく使用される「・」の大きさだけでもかなりの痛みでした。これが白ニキビサイズにまでなると、授乳のたびにまじで悶えます。

私自身、大きな白斑ができたときや、一度に3つもの白斑ができたことがあり、その激痛を経験しました。

「引き伸ばされる痛み」が恐怖を生む

白斑ができている部分の皮膚は非常に弱く、硬くなっています。そのため、赤ちゃんが吸い付くと、乳頭の皮膚が一気に引き伸ばされるような感覚になり、それが激しい痛みを引き起こします。

私の場合は、娘の浅のみの癖も重なり、まさに傷口を噛まれるようなイメージでした。そのくらいの恐怖を毎回の授乳で味わっていたのです。授乳中は娘を抱っこしながら体を前後に揺らして、痛みを紛らわせることもありました。

この痛みは、乳口炎が解消されない限り、何度授乳しても続きます。

ただの痛みじゃない!「ズキズキ」「ヒリヒリ」…あなたの痛みのレベルは?

乳口炎の痛みは、ただの「チクチク」ではありません。状況によって痛みの種類が変わることが特徴です。あなたの痛みのレベルがどれにあたるか、チェックしてみてください。

  • ズギィィーン!(痛みMax)(授乳直後)
    赤ちゃんが口を深く含み、乳頭を強く吸い始めた最初の瞬間。体がのけぞるほどの激痛が走ります。
  • ズキズキ…(授乳中)
    痛みのピークは過ぎるものの、乳頭が強く吸引されている間、ズキズキとした鈍い痛みが続きます。
  • ヒリヒリ…(授乳後)
    乳頭が擦りむけたようなヒリヒリとした痛みが余韻を残します。私の場合は、授乳が終われば痛みが引くことがおおかったです。

見落としがちな連動する痛み

乳口炎の痛みのメインは乳頭ですが、人によっては肩こりのような症状もでてきます。

白斑が原因で母乳の出口が塞がれていると、母乳の巡りが悪くなります。その結果、乳口炎のある側の肩甲骨付近がこりやすく、鈍痛を感じることが多かったです。

※実は、乳栓がつまってうっ滞性乳腺炎になっている時も、同じ現象を感じやすかったです。

熱が出るのはヤバいサイン!放置してはいけない重症化のサイン

「乳口炎の痛みはなんとか我慢できるけど、熱は大丈夫?」と不安に感じる方もいるかもしれませんね。乳口炎の症状に「発熱」が加わった場合、それは乳腺炎への移行を示すサインかもしれません。

乳口炎で発熱する=細菌感染を疑うべき

乳口炎自体は、炎症や詰まりがメインであり、通常は発熱しません。もし乳口炎の症状がある状態で発熱が起きたとしたら、それは乳頭の傷から細菌が侵入し、細菌性乳腺炎(感染)に移行している可能性も視野に入れておいた方がいいでしょう。

  • 細菌性乳腺炎の場合:細菌を抑えるために抗生物質による治療が必要になることがほとんどです。
  • 危険性: 放置すると炎症が進行し、膿が溜まる膿瘍(のうよう)を形成し、最悪の場合、切開手術が必要になるケースもあります。

見た目は乳口炎でも、発熱が確認されたら、すぐに病院へ受診することをおすすめします(受診先については後述しています)。

第2章:激痛の緩和が最優先!乳口炎の基本的な治し方と対処法

乳口炎の激痛に耐えるのは、精神的にも肉体的にも限界です。痛みが続くと、それだけで母乳育児の継続が難しくなります。まずは、「痛みを最小限に抑えること」を最優先で実行しましょう。

激痛を乗り切る!痛みの緩和と授乳バランスの取り方

1. 鉄則①:休ませる時は徹底的に!治療薬を塗って「ラップパック」

乳口炎で一番避けたいのは、白斑(傷)部分を乾燥させ、炎症を長引かせることです。そのため、授乳と授乳の間は、徹底的に乳頭を保護し、治療を促進する必要があります。

具体的なやり方
新デスパコーワ(または処方された軟膏)を、白斑が完全に隠れるほどケチらず厚めに塗ります。その上から、小さく切ったサランラップなどを貼り付けて「ラップパック」をしてください。これは、薬の成分を患部に密着させ、乾燥を防ぐための必須の処置です。

私からの重要アドバイス:
乾燥は最も致命的なため、ラップパックは絶対に乾燥させないことが目標です。母乳量が多い方は、ラップに母乳が溜まりやすく雑菌が湧くリスクもあります。そのため、ラップをこまめに交換し、その都度、新デスパコーワをしっかりと塗り直すことが早期改善の鍵です。

いつまで続ける?
私は痛みが引いた後も、完全に白斑の白い膜が無くなるまでこのラップパックを徹底しました。中途半端にやめると、なかなか改善しません。

2. 鉄則②:我慢は禁物!医師推奨の「痛み止め」で激痛を緩和

「授乳中に痛み止めなんて…」と不安に感じるかもしれませんが、激痛を我慢することは、あなたにも赤ちゃんにも悪影響です。

私が飲んだ薬:
私はしこりができた時の痛みに対して、助産師さんの勧めのもと処方されたカロナール500を服用しました。

我慢しない勇気
助産師さんから「カロナール飲んでいいんだよ?我慢することないよ」と逆に不思議がられたほどです。痛みが和らぐので、しこりができてしまったとしても、多少は気長に待つ心の余裕が生まれました。

家族へのメリット
痛みを我慢してイライラを子供や旦那さんにぶつけてしまうよりも、薬で痛みを和らげた方が、家庭内の関係も良好になります。痛みがあるだけで生活の質が著しく下がってしまいます。なので痛みは我慢せず、安全な痛み止めに頼りましょう。痛みにどうにもできない旦那さんも、そのほうが安心できるようです。

3. 授乳継続の判断:休養と母乳確保のバランス

乳口炎とたたかっているときは、頻繁な授乳は乳頭への負担になりますが、急な授乳ストップは乳腺炎への悪化や母乳量の減少につながります。

私は以下の判断基準で乗り切りました。

結論:
授乳は続ける。ただし、乳頭を休ませるために「最低限」に負荷を抑える。

ミルクで時間を稼ぐ:
乳頭に余計な負荷をかけないため、一時的にミルクを足して休ませる時間を確保しました。ミルクは30mlあたりから足し始め、どのくらい授乳間隔が空くかを測ります。

母乳量への影響ライン
母乳量は3時間に1回の授乳をキープできれば影響は出にくいとされているため、最大でも3時間以上は空かないようにコントロールしていました。ミルクの量は、赤ちゃんの腹持ち具合を見ながら10ccずつ増やすなど、慎重に調整しましょう。

4. 症状に合わせて「温める・冷やす」を使い分ける(私の選択)

温めたり冷やしたりすることにはメリット・デメリットがあります。

●温めるメリット
血行がよくなり、詰まり(乳栓)を柔らかくして流れを改善しやすくなります。肩甲骨の鈍痛がある人には効果的かもしれません。

●デメリット
血行が良くなりすぎると母乳が作られすぎるため、より乳房が張りやすくなることがあります。

私は冷え性だったこともあり、冷やすケアは行いませんでした。温めるケアは試しましたが、張りが強くなるデメリットの方が気になったため、どちらも積極的には行いませんでした。

5. 授乳前後のひと工夫で痛みを軽減

小さな習慣が、毎回の授乳の痛みを大きく左右します。

  • 授乳前:ほぐす
  • 授乳後:新デスパコーワをぬる

上記の説明をしますね。

授乳前に少し乳頭をほぐすことで、吸われるときの「ギャァァーー!」という激痛が、「んぐぐぐーー」程度に軽減されます。

妊娠時に教えてもらった乳頭を柔らかくする方法と同じように、優しくマッサージをしてから授乳に臨みましょう。
参考:https://youtu.be/njFWxOv0kmU?si=XvZO1-946uawkQJO
参考:https://youtu.be/EI_toFif_s0?si=Pl3lUDXNraAPocw8
参考:https://youtu.be/_FWub0uh9f0?si=VU5z30lN1g_tTJo1

授乳が終わったら、すぐに新デスパコーワを塗ることを習慣化してください。乾燥が大敵であり、柔らかく湿った状態を保つことで皮膚の柔軟性が保たれ、回復が早く促されます。
参考リンク:56d4bfe74a94292f891f3e48d5f3f67e.pdf

白斑・詰まりの解消はこれでOK!開通のためのマッサージと授乳のコツ

激痛を乗り越えたら、いよいよ白斑の原因となっている「詰まり」を解消し、スムーズな開通を目指します。

このフェーズで最も大切なのは、「すぐに結果を出したい」という焦りを捨て、「無理をしないこと」です。

1. 【基本方針】無理な開通はNG!「自然な開通」を待つのが最善

白斑を目の前にすると、つい自分で潰したり、針で刺したりしたくなるかもしれませんが、これは再発と悪化の最大のリスクになります。

白斑を無理に潰したり、自分で針などで開けたりしないこと。

私は痛みに耐えながらも白斑に無理に穴を開けることはしませんでした。少しずつ、開通しないなら無理をせず待ちます。私の経験では、ほとんどの白斑が授乳のときに赤ちゃんの吸引力で自然と破けることが多かったです。

破けた瞬間から嘘のように痛みがなくなることを知っておいてください。無理に開けると、白斑の周囲の皮膚を傷つけ、そこから細菌が入り込み、細菌性乳腺炎(感染症)のリスクが跳ね上がることになります。

焦らず、自然な治癒の力を信じましょう。

2. 「詰まりを外側へ導く」マッサージと搾乳の活用

白斑そのものをいじるのではなく、奥にある詰まりを押し出すイメージを持ちましょう。

  • 白斑がある乳腺を外側へ押し出す
  • 白斑の箇所には過度な摩擦を与えない
  • 詰まりがある部分から乳頭へ向かって圧をかける

上記がコツです。

※搾乳機について
乳栓や白斑によるピンポイントの詰まり解消にはあまり効果がなく、やめました。搾乳機は乳房全体の母乳を吸い出す力には優れています。

3. 「詰まりを押し出す」ための授乳姿勢の工夫

物理的な詰まりを解消するために、授乳の姿勢を工夫することは非常に有効です。

リクライニング授乳(レイバック授乳)(母親が少し体を傾け、寄りかかった姿勢)を試しました。
参考:レイドバック授乳のコツ【快適な母乳育児ライフを満喫しよう】

レイバック授乳のメリット・デメリットは以下の通りです

メリット

・助産師から一番自然な飲み方と言われた
・飲みとれないものはないとも言われた
・赤ちゃん自身の身体的なスキルアップにもつながる(腹ばい)
・姿勢がラク。特に冬場は布団をかぶった状態で授乳できる

この姿勢は、重力を利用して母乳の流れを促す効果があり、乳房全体の張りを均等に緩和する助けになります。また、赤ちゃんがリラックスして飲めるため、過度な吸引圧を避けやすく、乳頭への負担を減らせます。

デメリット

・正しい形を指導できる人が少ない
・慣れるまでは母子ともに少し大変(どの授乳姿勢にも言える)

※一般的に、詰まっている方向に赤ちゃんの「あご」がくるように抱くと、その部分の吸い出しが強くなります。

4. 詰まり解消を助ける「徹底保湿・抗炎症」の継続

地味に感じるかもしれませんが、H3: 2.1で解説した「徹底的な保護」こそが、乳口炎および白斑解消の成功を支えます。

ポイント

・授乳間隔を調整
・乳頭を徹底的に休ませる時間を作る
・新デスパコーワで環境を整える

私はミルクを足して乳頭を休ませる時間を確保しつつ、新デスパコーワを塗って徹底保湿と殺菌・抗炎症を心がけました。

炎症が落ち着き、皮膚の柔軟性が保たれることで、授乳中の摩擦に耐性ができ、白斑の膜が自然に破けやすい環境が整います。

乳口炎の解消は、「硬くなった膜を柔らかくする」ことと表裏一体なのです。

詰まり予防が最重要!再発させないための食事と生活の習慣

辛い乳口炎を乗り越えたら、次の目標は再発させないことです。乳口炎は「詰まり」と「摩擦」が原因でしたが、その根本にあるのは「母乳の質(真偽は定かでない)」と「あなたの体調」です。

再発予防のためには、乳腺炎の時に気をつけるノウハウを、普段の生活に取り入れることが最も効果的です。

1. 母乳の質を改善する「食事」の徹底見直し

※私自身は、あまり重要視していませんでした。理由は、徹底的に食事に気を付けている人でも乳栓が詰まってしまう=母乳の質が改善されなかったという声が多かったからです。また、助産師からはエビデンスは今のところなしと教えてもらいました。

しかし、まったく影響がないか?といわれると、そうでないとも思っています。ひとまず、巷で言われているような食事に気を付けることは気を付けておいていいかなと思っています。個人的には、体の巡りのほうが私には関係あった気がしています。

以下、一般的に母乳の状態が悪くなりやすいと言われている、食品たちです。頭の片隅に入れておく程度でいいのではと個人的には思っています。

  • 乳製品、油脂類、高脂肪・高カロリーな食事
  • ケーキやフライドポテト、チーズ

こちらも調べると出てきますが、母乳がおいしくなる、サラサラになると言われがちな食事についてです。

和食中心の食生活を心がけ、水分をしっかりと摂ること。

上記ですね。

2. 疲れを溜めない!休息と寝不足の解消が最大の予防薬

「疲れたな」「寝不足だな」と感じたときこそ、乳腺炎や乳口炎が発症しやすい体調の落とし穴です。

と、上記のように言われがちですが、こちらも個人的には微妙です。

休息不足と寝不足は、体全体の免疫力を低下させ、うっ滞(母乳の滞り)を引き起こす原因と言われ、結果、乳口炎になりやすいと言われることがあります。
しかし、個人的には乳栓が詰まるのは体の巡りがわかるかった、白斑は赤ちゃんの潰し飲みの要因が多かったと感じます。

乳口炎にかぎらず、睡眠・休息不足はメンタル不調にもなりやすいので、とれるときにとっておいたほうがいいと思います。

3. 開通後も継続!乳頭の「乾燥予防と保護」

白斑が自然に破れて痛みが治まった後も、乳頭の皮膚はまだ弱く、再発しやすい状態にあります。

白斑開通後も、乳頭の乾燥予防と保護は継続しましょう。乾燥は皮膚の柔軟性を失わせ、少しの摩擦で再び傷つき、白斑を再発させる原因となります。

白斑が完全に改善しない間は、授乳後は新デスパコーワを塗ることを習慣化しましょう。

4. 母乳量が多い人は「流れやすい生活」を意識する

母乳の分泌量が多い方は、「流れすぎ」も詰まりの原因になり得るため、生活の中で少しの工夫が必要です。

  • 締め付け
  • うつ伏せ

上記は、詰りの盲点でもあります。繰り返しですが、つまりがあると、赤ちゃんは力強く吸うので、乳頭に負担がかかりやすくなり、白斑ができやすくなります。

窮屈なブラジャーや服
母乳がスムーズに出る妨げになります。体を締め付けない姿勢を意識し、母乳が出やすい、リラックスした状態を保つように心がけてください。私はブラジャーを付けるとすぐに乳栓がつまっていました。

うつ伏せ寝
長時間うつ伏せで寝ることは、乳房の一部に圧力がかかり、詰まりの原因となるため避けるようにしましょう。とはいえ、横向きで寝ても、床側にしていた乳房がつまっていたことがあります。

第3章:【知っておくべきこと】乳口炎の病院受診の判断基準と注意点

激痛でも行くべき?乳口炎で「すぐに病院へ行くべきサイン」

乳口炎の痛みは激しいですが、自宅でのケアや授乳で対応できる場合も多くあります。しかし、以下のサインが出た場合は、迷わずすぐに医療機関を受診してください。

1. 「38度以上の発熱」は細菌感染の明確なサイン

乳口炎は皮膚表面の炎症であり、基本的に発熱を伴いません。もし、乳口炎の症状が出ている状態で体温が38度を超えた場合は、重症化している可能性が極めて高いです。

 高熱は、乳口の傷から細菌が侵入し、乳腺内で感染を起こしているサイン、つまり細菌性乳腺炎への移行を示唆しています。

細菌性乳腺炎は、抗生物質による専門的な治療が必要です。
放置すると膿瘍(のうよう)を形成し、切開手術が必要になるケースもあるため、このサインを見逃さないようにしましょう。

2. 白斑に穴をあけないこと

乳頭にできた白いポツン(白斑)が痛みの原因であることは間違いありません。しかし、それを自分で潰したり、針で開けたりすることは避けましょう。

以下が理由です。

  • 細菌の侵入
  • 繰り返しやすい

医療器具でないもので皮膚を破ると、傷口から細菌が侵入し、前述の細菌性乳腺炎のリスクを自ら高めることになります。

また、私としては、改善しにくい・もしくは再発しやすいという懸念点があります。参考サイト:おっぱいの詰まりに針を刺さないで – HISAKOホーム

なので、大きな声ではいえませんが、助産師相手であっても針を持ちだすのであれば、速攻でチェンジしてもらったほうがいいです。

3. 我慢は不要!痛みが耐えられないなら受診を

発熱がなくても、痛みがあるなら病院でカロナール500を処方してもらうといいでしょう。

私が相談した助産師からも「我慢することないよ~。薬のんでとっとと痛みを軽くしちゃいな~」と言われました。激痛を我慢し続けることは、ストレスとなり、母乳育児自体を諦めてしまう原因にもなりかねません。

痛みを和らげるための適切な処置や、授乳中でも安全な痛み止め(カロナールなど)の処方を受けることで、心の余裕を取り戻すことが最優先です。

推測ですが、母乳育児を断念する大きなきっかけは、乳腺炎と乳口炎だとおもっています(;´Д`A

ちなみに、私は助産院で働いている人が母乳外来でも勤務しており、口添えもあってカロナール500を処方してもらいました。母乳外来が少ない地域も多いと思いますが、訴えて入手してみましょう。ダメなら市販薬も視野に入れてみましょう。

授乳中の痛み止めはOK?市販薬の選び方と注意点

「薬は飲まない方がいい」と考えがちですが、激痛を我慢し続けることは、あなた自身や家族の関係にも悪影響を及ぼします。

ひいては母乳育児自体をやめる後押しになることも。

1. 激痛の際は「我慢しない」のが最優先事項

  • 薬の使用によるデメリット
  • 激痛によるイライラや心身の消耗のデメリット

上記を比較した場合、どちらのデメリットが大きいのかは一目瞭然です。

激痛による消耗は、家族関係の悪化や育児の継続困難につながるデメリットが大きいです。

授乳中は薬を飲まないことが暗黙のルールの周囲もいますが、それは対処できるのにしないのと同じだと感じています。つまり、手術するのに麻酔なしをオーダーするのと私は同じ理屈に見えているのです。

私としては、母乳育児を継続するための手段だと認識しているので、外野の「麻酔つかうな」根性みたいな意見は無視してもいいと思っています。(*’ω’*)

痛みが和らぐことで心に余裕が生まれれば、結果的に穏やかな気持ちで子どもと向き合え、家族のためにもなります。安全な薬を選び、痛みを和らげることが最優先です。

2. 市販の痛み止め:選ぶなら「カロナール系」が原則

もし処方薬ではなく市販薬に頼る場合は、成分を慎重に選ぶ必要があります。

授乳中でも比較的安全性が高いとされるアセトアミノフェン(病院で処方されるカロナールと同じ成分)を主成分とする市販薬を選ぶべきです。

※アセトアミノフェン主体の製品は、ドラッグストアで「小児用」や「妊娠・授乳中の方も相談可」と記載されていることが多いです。

私自身は処方薬のカロナール500で間に合ったため市販の痛み止めは使いませんでしたが、アセトアミノフェン系を基本とすることが推奨されています。

3. ロキソニンやイブの成分は要注意

市販の頭痛薬として馴染みのあるロキソニンやイブ(NSAIDs:非ステロイド性抗炎症薬)の成分を含む薬の使用には注意が必要です。

NSAIDsは母乳に移行する可能性があるため、授乳中の使用は避けられる傾向にあります。使用する前に必ず医師や薬剤師に相談し、安全性を確認してください。

成分が多ければ多いほどリスクが上がる
したがって、添加物や余計な成分がない、シンプルなものを選んだほうがいいです。これは、敏感肌の方が化粧品を選ぶ基準と同じで、シンプルであることが安全性を高めます。

どこを受診すべき?最適な相談先と処方薬の役割

乳口炎の治療は、どの専門家に相談するかによって、受けられる処置が異なります。症状や希望に合わせて、最適な相談先を選び、処方薬の役割を理解しておきましょう。

1. 詰まり解消を優先するなら「助産院・母乳外来」

乳口炎の主な原因である「詰まり」や「白斑」の処置、授乳指導を受けるのに最適なのが助産院や母乳外来です。

助産師は、手技による詰まりの解消技術(マッサージ)に長けており、痛みを最小限に抑えながら乳栓を取り除くプロです。(助産師にもピンキリいます)

また、普段から通い慣れていれば、相談しやすい環境でもあります。

発熱がなく、白斑や詰まりによる激しい痛みがメインである場合は「助産師がいる場所へ」と考えるといいでしょう。

2. 薬の処方や発熱なら「乳腺外来」

※ここはネットで調べたことを参考にしてまとめています。私は乳腺外科も受診しましたが、うっ滞性乳腺炎(細菌感染ではない)で受診したため、画像診断上「詰りなし」で終わってしまったため、細菌性乳腺炎についてはわからないためです。この話については、別記事で触れたいと思います。ちなみに、画像診断上はなくても実際に助産師さんに乳栓は取ってもらいました。

  • 高熱
  • 感染が疑われる

上記の場合は、乳腺外来が最も適しています。なぜなら高熱がでている時点で、細菌性乳腺炎の可能性が疑われるからです。この場合、適切な抗生物質での治療が基本となります。

乳腺外科を受診するメリットは以下です。

  • 薬の処方(抗生物質や痛み止め)が迅速
  • 切開が必要な場合、スムーズに手術へと移行しやすい
  • 血液検査等から、厳格に細菌性乳腺炎を診断してもらいやすい

特に②が大きなメリットです。

ただし、乳腺外科は一般の病院と毛色が同じなため、助産師が在籍していることが少ないです。母乳系でやっているわけではないためです。

したがって、以下のようになります。

  • 乳腺外科:母乳マッサージなし。手術+薬の処方できる
  • 産婦人科、母乳外来:母乳マッサージあり。薬の処方までが多い。あとは乳腺外科にまわされる
  • 助産院:母乳マッサージのみ。医師の在籍ナシのため薬の処方はできない。

3. 処方薬の主役:痛み止め「カロナール」の役割

病院を受診することで、授乳中でも安全性の高い痛み止め(カロナールなど)を処方してもらえます。乳口炎の改善において、この薬は「激痛を緩和し、母乳育児を継続するための心の余裕を作る」という重要な役割を担います。

1. なぜカロナール(アセトアミノフェン)が安全なのか
カロナール(成分名:アセトアミノフェン)は、数ある痛み止めの中でも授乳中の使用に関して高い安全性が確立されています。

  • 母乳への移行
    └母乳中に排出される量が非常に少なく、乳児への影響はほとんどないと考えられています。
  • 鎮痛メカニズム
    └乳頭の傷や炎症、引き伸ばされるような激痛など、特定の部位の痛みに対しても、痛みの信号を抑制することで効果を発揮します。

カロナールは炎症による痛みを緩和する作用を持っています。授乳時の「ズギィィーン!」という鋭い痛みも、この薬で「違和感」程度に抑えることが可能です。

2. 「心の余裕」こそが最大の効果

薬の最大のメリットは、痛みによるストレスからあなたを解放してくれることです。

激痛に耐え続けることは、母乳育児の継続を断念する大きな原因となり、家族関係にも影響を及ぼします。

カロナールで痛みをコントロール→心の余裕アップ→赤ちゃんとの穏やかな時間を取り戻す

上記の通りで、必要な時に必要な薬を使うことは最も合理的な手段だと私はおもっています。

3. 白斑の原因と切り離して考えよう
カロナールは痛みを和らげるための「対症療法」であり、白斑という「根本原因」を直接取り除くわけではありません。
しかし、痛みを緩和することで、焦って無理に白斑を潰すなどの危険な行動を防ぐことができます。

痛み止めを使いながら、助産師によるケアや授乳姿勢の改善といった根本的な対処法を並行して行うことが、早期克服への最短ルートだと思っています。

4. 熱が出たら処方される「抗生剤」と「軟膏」の役割

熱がある場合や、乳頭の傷がひどい場合は、以下の薬が処方される可能性があります。

  • 抗生剤(内服薬)
    熱が出た場合など、細菌感染(化膿性乳腺炎)が疑われる際に処方されます。医師は授乳中でも安全性の高い抗生剤を選んでくれますが、必ず「授乳を続けたい」旨を伝えましょう。
  • 処方される軟膏
    ゲンタシン軟膏(抗生物質)やリンデロンVG軟膏などのステロイド(炎症抑制)が処方されることがあります。リンデロンVG軟膏などのステロイドは治癒効果が高いですが、授乳前には必ず拭き取るなど、医師や助産師の指示を厳守してください。

薬局で選ぶならこれ!軟膏・保湿ケアアイテムのリアルレビュー

乳口炎の治療と再発予防の鍵は、患部の「抗炎症・殺菌」と「徹底的な保湿」です。ここでは、私が実際に試した市販のケア用品を比較し、最も変化を実感した方法をご紹介します。

1. 市販の保湿ケアアイテム、どれがよかった?(リアルレビュー)

乳頭のケアアイテムには様々な種類がありますが、乳口炎の治療においては、目的が異なるため使い分けが重要です。

  • ラノリン(ピュアレーンなど)
    最初に乳首の傷に使ったが、白斑(炎症)への効果は感じられず。粘着性が高くベタつくため、使い勝手も良くなかった。 傷や乾燥予防には良いが、炎症の改善には不向き。
  • ワセリン
    ラノリンよりは良いものの、ベタつきがあり、塗る範囲が小さいため少し難しかった。 乾燥予防や保護には使えるが、積極的な改善には向かない。
  • 新デスパコーワ(市販薬)
    変化は圧倒的でした。抗炎症・殺菌作用があるため、すべてにおいて白斑の改善が格段に早かった。頑固な白斑もこれで解決したため、私にとっては乳口炎対策に必須だと思っている。

ピュアレーン/ワセリンなどの高保湿剤も良いですが、乳口炎には「抗炎症・殺菌」成分が入っている新デスパコーワが最適でした。

2. 軟膏を塗る際の具体的な工夫と頻度

軟膏を塗る際も、雑菌の繁殖を防ぎ、効果を最大限に高めるための工夫が必要です。

  • 頻度: 授乳直後や、衣服との摩擦で保湿剤が取れていると感じたときに、こまめに塗り直すことを徹底しましょう。
  • 塗る量: 乾燥が大敵であるため、ケチらずしっかりと塗ります。常に患部を柔らかく湿った状態に保つことが、回復を早める最大のポイントです。
  • 塗り方の工夫(感染予防): 軟膏のチューブから直接乳頭に塗るのではなく、綿棒を使うことをおすすめします。これは、母乳の栄養分がチューブ内に入り、雑菌が繁殖するのを防ぐという衛生面を考慮

まとめ(乳口炎の辛さを乗り越え、明るい授乳ライフへ)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

乳腺炎も辛いですが、乳口炎の激痛もなかなかのものです。
心を折るには十分すぎるほど。

私も何度も断乳を横切りましたが、卒乳した今こう思います。
「やっぱり続けていてよかったな」って。

もちろん、状況や条件によっては断乳の選択肢もありです。それはほかでもない、あなたが決めることですので、他人にとやかく言われるものではないと思っています。

ただ、断乳の前にこの記事に出会ってくれたことを嬉しく思います。そして、少しでもお手伝いできたらなと思います。

管理人

アプリで遠距離恋愛→結婚→母乳育児に奮闘。心療内科事務経験、調理師免許あり。俯瞰的にみるのが得意

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