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小児外科医に聞く陰唇癒合の原因と自宅ケアの仕方【リンデロンvg軟膏と綿棒でできる】

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小児外科医に聞く陰唇癒合の原因と自宅ケアの仕方【リンデロンvg軟膏と綿棒でできる】
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10ヶ月健診で娘の陰唇癒合が見つかったので、紹介状をもらって精密検診しました。

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今回はその続きで、精密検診先の病院で教えてもらったことをまとめます。

【注意点】
●あくまで診察中に聞き取ったもの、質問したものをまとめただけですので、担当医の承諾は得ていません。

●担当医の名前・病院名は伏せています。

●健診からの紹介(10ヶ月精密検診)で、料金は発生していませんので受診証拠となる領収書もありません。

●軟膏は私の母乳外来でもらったものがあるので、当日付の処方箋および投薬もありません。

つまり、受診証拠となるものはないのですが、それでもいいという方はお読みください。
一応、紹介状の写真だけならあります。

※封を切ると無効になる場合があるので、開封はしていません。ちなみに、中身は受診票です。医療に携わっていたのでわかります。

では、まえおきがながくなりましまたが、本記事で説明することをまとめます。

陰唇癒合の原因と対処法、自宅でのケアについて

一番最新だと思っています。
ウェブで探してみても日付記載がないものが多いです。

まず、陰唇癒合の原因からお話しします。

目次

小児外科医に聞く陰唇癒合の原因とは?

見過ごされてない!?10か月健診で陰唇癒合【あなたの赤ちゃんは大丈夫?】には、ネットと参考文献からかき集めた情報を載せています。

おさらいすると、

  1. 清潔が不十分
  2. 湿潤環境
  3. 感染
  4. 低エストロゲン(ホルモンの影響)
  5. ホルモン

引用:見過ごされてない!?10か月健診で陰唇癒合【あなたの赤ちゃんは大丈夫?】

でした。

しかし、私自身、やはり現役の医師に聞かなければ「今の情報」がわからないなと痛感しました。

2022/01/18に小児外科の先生から聞いた、陰唇癒合の原因が以下です。

  • 結論:お母さんのホルモンの影響
  • 赤ちゃんは生まれてくるときに、お母さんのホルモンの影響を受ける
  • ゆえにそのホルモンの影響・膣から溜まる分泌液はベトベトしているので、くっつくだけ
  • なのでそれを剥がせばいい

とのことです。

不潔にしている、清潔が足りないわけではない

私はネットで調べたことを先生に聞いてみました。

私)先生、私は受診するまでにネットでも調べてみました。不潔にしているから・オムツ交換の頻度が少ないから、という情報が多かったのですが、どうなんでしょうか?

先生)ホルモンの影響が強いと考えられます。
僕も娘がいますが、お風呂に入ったときにそんな陰部(膣)まで洗わないじゃないですか。

つまり、洗っていても洗っていなくても、くっつく人は、くっつく。オムツ交換の頻度云々ではなく、ホルモンの影響が強いというお考えでした。

…にしても、アンダーライン部分は説得力があるというか、心強く感じましたねぇ。やっぱり不潔にしているからと言われると、自分の責任だって思っちゃいますからね。心強かったです。

個人的な仮説

ここは個人的な仮説や推測を書いているだけなので、興味がある方だけ読んでください。

【書いている内容】
・おむつの交換頻度が原因?だとするともっと大勢が発症しているかも
・ビラビラの白いカスはこまめに取っていた=これでも不清潔?
・脂漏性湿疹と陰唇癒合、どちらもホルモンの影響(時期的な考察)
・まとめ

上記の内容です。

個人予想1:おむつ交換の頻度が原因だともっと大勢が陰唇癒合しているかも

私のおむつ交換の頻度は低かったのかもしれません。ですが、10か月の赤ちゃんのおむつ交換の平均は1日5~6回です。
参考:株式会社 ADDIXのプレスリリース (prtimes.jp)

娘もそのくらいでした。
特に月齢が低いときは、こまめに取り換えていました。

1日5~6回ということは、約4時間ごとに1回取り換えている計算です。もしかしたら、夜間は取り換えず、朝起きてから取り換える人もいるかもしれません。

しかも、3か月~1歳未満の子たちのおむつ交換タイミングは、親の感覚で行っている人が50%以上です。
参考: 株式会社 ADDIXのプレスリリース (prtimes.jp)

いくら発見しにくいとはいっても、半数近くも陰唇癒合を見逃すでしょうか…。(*´°`*)

個人的にはおむつ交換の頻度、および湿潤環境での発症なら更に多数の声が上がりそうな気がします。結局、その声によって注意喚起もなされるので…

ただ、古代では陰唇癒合はあったのかな?と疑問ですね。もしかしたら、食生活の変化によって女性ホルモンや膣分泌の質が変化する可能性があるのかもしれません。確実なことはまだわかっていない、ということですね。

個人的な考え1:ビラビラの白いカスはできるだけ取っていた

私の娘は、おそらく3ヶ月の時点では陰唇癒合していたと思います。(おしっこの出方を考えると、そう思わざるを得ません)

※陰唇癒合している赤ちゃんのおしっこの出方には特徴がありましたね。「?」が頭に浮かんだ方は、見過ごされてない!?10か月健診で陰唇癒合【あなたの赤ちゃんは大丈夫?】を読むと解決します。

私は娘の陰唇は開いて洗っていました。なぜなら、女性なら分かると思いますが、陰唇のビラビラの部分には白いカスが溜まりやすいです。匂いも放ちます。

私自身もそうしていることから、娘の陰部を洗う時も同様にしていました。

しかし、娘の陰唇はくっつきました。

たまにお風呂をパスしたこともあります。
シャワーで済ませたこともあります。

ですが、どんなときもオムツ交換のときも、ビラビラの白いカスだけには目を光らせていました。

溜まるから!!

これが不清潔にしていると言えましょうか!?
陰部に関して言えば、清潔にしていたと思っています。

先生の話を聞いて、陰唇癒合はホルモンの影響が強いかもしれない説に納得した私です。

納得した理由は次にも続きます。

個人的な考え2:脂漏性湿疹もホルモンの影響【そこから見える発症時期の近さ】

みなさん、お子さんに脂漏性湿疹が出たことはありますか?

娘は生後1ヶ月くらいから出始めました。保湿を徹底したら、1ヶ月くらいで治り、生後5ヶ月にはツルスベちゃんに元通り。

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この脂漏性湿疹ですが、お母さんのホルモンの影響だというのはご存知ですか?
参考:皮膚科|ミューザ川崎こどもクリニック・川崎駅近くの小児科・皮膚科・専門外来 – 川崎市幸区 (mk-kodomo.com)

また、生後3ヶ月の陰唇癒合の発見が一番多いのも、脂漏性湿疹と時期的にはあいます。
参考:ja (jst.go.jp)

・脂漏性湿疹、陰唇癒合⇒ホルモンの影響
・脂漏性湿疹、陰唇癒合⇒生後1か月~生後3か月がピーク

上記の通りで、私の中では陰唇癒合は不潔にしているからではなく、ホルモンの影響によるものだというお話しが一番しっくりとしました。

※陰唇癒合については、2008年の資料から情報を得ています。ja (jst.go.jp)によると、7歳くらいまでは、陰唇癒合を発見することがあったようです。同じホルモンの影響でも、陰唇癒合と脂漏性湿疹では、落ち着く時期に差が大きいと感じました。

しかし、これについては、陰唇癒合は①1歳までのお子さんの場合は「症状がなく」1歳~7歳までが「症状あり」という記載があります。参考:ja (jst.go.jp)

まとめると、陰唇癒合については個人的には以下の考えです。

●無症状のまま発見されなかったのが、1歳以降に症状が出てきて発見されたのでは?

●1歳以降、発語や意思疎通ができることにより、子供のほうから症状を訴えることが可能になったため、「1歳~7歳前後は症状がある」「1歳~7歳前後までは発症する」という風になったのでは?

では、次に自宅でもできる治療法・予防法を先生から教えてもらったので、お話ししていきます。
病院での治療も全く同じです。

小児外科医に聞く陰唇癒合の自宅ケアの仕方【リンデロンvgと綿棒でできる】

自宅で陰唇癒合を剥がすなら、午後からがおすすめです。

理由は以下の記事にかいてあるのですが、午後からすることで結果的に泣いている時間を短くするためです。
参考:【注意点あり】陰唇癒合は何科?小児外科の流れや持ち物、料金について

用意するもの
  • リンデロンvg軟膏
  • 綿棒2本
  • 必要なら手袋
    事前に手を洗っていればokでしょう。
ざっくり手順
  1. 綿棒2本にリンデロンvg軟膏をつける
  2. くっついている部分を剥がしていく

できれば、2人でやったほうがいいです。膝を押さえてくれる人がいる方が手早く済みます。

これからお話しする方法は、病院で実際にやってもらった方法です。

また、「病院で治療しても再発する可能性があるよね?」という質問をしたときに、先生から「こうしてください」と教えてもらった方法でもあります。

詳しく言うと以下のようになります。
*ママが綿棒、パパが足をおさえることを想定して書きます。

1.赤ちゃんのヒザをまげる

赤ちゃんを仰向けにさせます。

陰唇癒合

パパは赤ちゃんの頭の方から手を伸ばし、赤ちゃんのヒザを折り曲げ(M字開脚のように)ます。ママの手に赤ちゃんの足がぶつからないように。ママは股のほうにいてください。

※足はヒザから折り曲げた方が作業がしやすいようです。(M字開脚のさらに全開バージョンみたいな感じ)皮膚がたるんで、癒着している部分に余裕ができるからでしょうか。先生が「足を折り曲げないとダメだ〜」と看護師さんに指示していたのを覚えています。

2.癒着部分をはがす

ママはリンデロンvg軟膏がついた綿棒をそれぞれ両手にもって、くっついている部分をベロベロと剥がしていきます。ゆっくり。

3.癒着部分にリンデロンvg軟膏をぬる

感染予防、傷の治りを早める、痛みの軽減のために、リンデロンvg軟膏を癒着していた境目にぬります。

娘の癒着具合は、一部を残してほとんどくっついていましたが、先生の慣れた手つきで3分ほどで癒着はとれました。

剥がすときに、少し血が滲みます。
綿棒につく程度です。

※先生に「血が出過ぎたら?」と質問しましたが、「おそらく血が滲む程度なので大丈夫」と返答いただきました。

陰唇癒合を剥がしたあとの自宅ケア

「1週間、リンデロンvg軟膏を綿棒で癒着していた部分につけてください」と指示がありました。

先生からは、癒着防止の効果があると教えていただきましたが、おそらく患者向けに説明してくれたので上記のような言い方になったのでしょう。

本来、リンデロンvg軟膏に癒着を防止する作用はありません。しかし軟膏を塗っておくことで、くっつくのを防止する潤滑剤のような役目を果たしてくれます。また、リンデロンvg軟膏は抗菌作用、感染症予防、腫れ、赤み、かゆみにも作用します。

私はたくさんリンデロンvg軟膏を母乳外来でもらったので処方は断りましたが、ない方はそのままもらってください。

1日何回、リンデロンvgを塗布すればいいのか?

そして、処方を断ったため、1日何回塗布すればいいのかわかりません。

聞きそびれました。
なので、そこは用法用量を参考にします。

【リンデロンvg軟膏の用量用法】
・通常1日1回~数回
 参考: リンデロン-VG軟膏0.12% (rad-ar.or.jp)

とりあえずオムツ交換のたびに塗ってみようかと思っています。

以前、乳頭に傷ができた時もリンデロンvg軟膏を処方してもらいましたが、「授乳後に塗布」と指示がありました。

乳頭はデリケートな部分ですし、授乳は1日12回ほどします。オムツ交換の頻度よりは断然高いので、オムツ交換のたびに塗布する形でいいと思います。(←私が勝手に判断しているだけです。気になる方は、薬剤師か医師に聞いた方がいいでしょう)

おしっこのときに沁みて痛むのでしょう。
泣いてしまいます。

以前、乳頭に傷ができて激痛だった時に、助産師さんから教えてもらったことがあります。「リンデロンvg軟膏を塗っておけば、傷は1日くらいでよくなるよ」

上記の教えもあって、私自身もリンデロンvg軟膏に救われたので、こまめに塗るようにしています。

リンデロンvg軟膏を塗ろうとすると痛むのか、押さえつけられる恐怖なのかギャン泣きします。自分まで泣きそうになります。かわいそうで。ですが、心を鬼にしてください。新陳代謝もいいので、傷の痛みだけなら2~3日の辛抱です!!

※リンデロンvgはステロイドですが、短期間の使用なら問題ありません。特に1週間くらいの使用なら余裕です。

当日のお風呂について

すみません聞き忘れました。我が家は当日はパスしました。リンデロンvg軟膏は抗菌作用もあるので、とりあえずこの日だけは。個人的にはシャワーだけでも入れたかったのですが、パパの断固反対に負けました。特に問題なしでした

陰唇癒合が再発したら

「このままくっついた状態では、おしっこは汚れたままなので、くっついたら開いてやってください」みたいなことを言っていました。

「おしっこが汚れる」というのは、おそらく溜まった状態では良くないと言いたかったのではないでしょうか。

なので、再発してしまったら、先の方法で癒着を剥がしてください。早めに見つければ、痛みも少ないはずです。

それでもくっつくなら、次の方法をお試しください。

石鹸で月に一度あらいましょう

これも先生からの助言です。

「リンデロンvg軟膏を1週間塗り続けたとしても、それでもくっついてしまう子がいます。その場合は、ベトベトを取るために石鹸でくっついているトコロを洗ってあげてください」と教えてもらいました。

石鹸じゃなくて、赤ちゃん用ボディーソープでいいと思います。お風呂のときにちょっとだけ、念入りに。膣内に石鹸が入ることはあまり望ましくないので、外側だけササッと。

とりあえず、今できることはこれだけのようです。

まとめ

  • 陰唇癒合の原因の主たるものは、お母さんのホルモンの影響である
  • 治療は綿棒とリンデロンvg軟膏でくっつきを解消する
  • その後1週間はリンデロンvg軟膏をくっつきやすい部分(陰唇)に塗る
  • それでもくっつくようなら洗ってみる
  • 当日は、ギャン泣き覚悟で!

病院受診の時の様子は陰唇癒合は何科?小児外科を受診しよう【流れや持ち物、料金について】をお読みください。

なかなか発見しにくく、でも頻度は高い陰唇癒合ですが、おうちでもケアできるとわかれば、少しホッとしますよね。

ほんとうに良かったです。

今回は健診からの紹介だったので、保険診療ではありません。なので、お会計はかかりませんでしたが、次に受診するときは料金を徴収されます。

毎度行っていたら、料金も時間もかかります。

この方法で少しでもラクになる方がいればと思います。疑問点があればお答えできる範囲で対応させていただきますので、お気軽に問い合わせからご連絡くださいね。

同じママ同士!頑張りましょう!!

参考サイト

リンデロン-VG軟膏0.12% (rad-ar.or.jp)
株式会社 ADDIXのプレスリリース (prtimes.jp)
皮膚科|ミューザ川崎こどもクリニック・川崎駅近くの小児科・皮膚科・専門外来 – 川崎市幸区 (mk-kodomo.com)
ja (jst.go.jp)

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