乳腺炎なのに病院を受診したら、乳腺炎じゃない時は脱水症状を疑った方がいいかもしれません。
乳腺炎と脱水の症状は、似ている点があります。そして授乳中は特に水分が必要になるので、人によっては脱水症状を引き起こすことも。

ですが、妊娠する前から何度か脱水症状を経験したことがあり、もしや!?と思い、水分を多く取ってみたところ、一日で改善されました。私の中では、今回の場合は脱水症状が原因と思っています。
原因がわからないと、母乳の出は悪い、熱は出るし、頭も痛い。けど、乳腺炎ではない…じゃあ一体なに!?という負のループに陥ってしまいますよね。
もし、乳腺炎だと思ったのに違うのであれば、この記事が参考になるかもしれません。
これって乳腺炎?私が感じた自覚症状
- 乳房のじゃっかんの痛み
- しこり
- 熱感
- 母乳の出が悪い
- 赤ちゃんが吸っても、母乳が残っている感じがする
- 頭痛
- 発熱
それぞれ、説明していきます。
乳房のじゃっかんの痛み
なんとなく、朝起きてから右胸が痛い感じがしていました。
激痛というほどではなく、少し痛みがあるかな?程度です。
しこり
私の場合は、もともと胸に良性のしこり(小豆くらいの)があります。が、それとは違う、ピンポン球サイズのシコリが右胸の下部にありました。
左胸を確認してみましたが、ピンポン球サイズではなく、もっと小さかったです。
握ってみると、少し痛みがありました。



乳腺炎のしこりとは、また別なようです。
乳腺炎の対策の一つとして、赤ちゃんに多方面からまんべんなく吸ってもらうというのがあります。やってみたところ、このしこりが多少小さくなったような気がしたので、なおさら乳腺炎だと思ってしまいました。
母乳の出が悪い
乳腺炎になると、母乳が滞ってしまうので母乳を出すことが必要です。
とりあえず搾乳してみましたが、いつもと違い全然でてきません。50は絞れるところ、20ccしぼれるか?ってくらいです。
赤ちゃんに吸わせてみても、どうにも母乳の出が悪いのかすぐ口を離してしまうので、もはや乳腺炎だと疑いもしませんでした!
赤ちゃんが吸っても、母乳が残っている感じがする
根気強く赤ちゃんに吸わせてみたものの、いつもなら乳房が少し萎んでくるのですが、この日はサイズに全く変化がなかったです。
熱感
乳腺炎が疑われる右胸のほうが、熱感を帯びている感じがしていました。
頭痛
上記の症状がでる前日、赤ちゃんを抱っこしたままソファで眠りこけました。体勢が悪くて頭痛が出ているものと思っていましたが、次の日になっても治りません。
乳腺炎では頭痛が初期症状で出るので、ほらほら当てはまってきたぞ〜と思っていました。
発熱
頭痛が始まって次の日の夜に、全身の倦怠感と体の火照りを感じたため熱を測ってみると37.7℃。
そこから数分おきに熱を測ってみると、マックスで38.1℃まで一気に上がりました。
乳腺炎かただの風邪か?という状態。
しかし、赤ちゃんにお乳を吸ってもらった後にスグ熱は36.7℃にまで落ち着きました。
こりゃ乳腺炎で間違いないと思い、病院を受診。
乳腺炎と脱水症状の違い。どちらも熱は出ます
まず、乳腺炎と脱水症状は似ているのか?という話ですが、以下が2つの症状です。
脱水の症状
- 頭痛
- 発熱
- 倦怠感
- 眠気
乳腺炎の症状
- 乳房の痛み
- 乳房の熱感
- しこり
- 倦怠感
- 発熱
- 母乳がでにくい
- 母乳が残っている感じがする
では、これを踏まえて私の体験をお話ししていきます。
熱も出たのになぜ?病院を受診するも乳腺炎ではないとの診断
触診と問診の結果、乳腺炎ではないとの診断。
理由は以下です。
- 乳汁がキレイ
- 乳房にしこりが認められない
- 触っても激痛が走らない
- 搾乳もちゃんとやっている
たしか、こんな感じです。
順番に説明していきます。
乳汁がキレイ
乳腺炎には血が滞ってしまうタイプと、傷口から菌が入り込んで感染症を起こすタイプがあります。
感染症のタイプだと、乳汁が黄色く濁るようです。私の乳汁は出始めだけ黄色(毎度のこと)で、あとは乳白色でした。
乳房にしこりが認められない
私的には右乳房の下部と中央にピンポン球サイズのしこりがあるように感じましたが、助産師さん曰く授乳中であればこの程度はあって当然とのこと。
ちなみに、左乳房はしこりが小さい。(サイズが違うからこそ、しこり→乳腺炎?と思ったのですが)
触っても激痛が走らない
乳腺炎になると、しこりのある部分が赤みを帯びて触るだけでも痛いとのこと。
(産後2日程度で、なる人はなる乳房が張って激痛が生じる状態と似ていると思われます。このときは両胸で陣痛でも起きているのかと思うくらいで、痛みで寝れませんでした。)
たぶん、乳腺炎の痛みは↑のような痛みなんだと思います。



乳腺炎の初期では痛みはそこまで強くない場合もあるようです。悪化すると痛みが出ると。
私は産後2日目のような痛みを味わいたくなかったので、少し痛みがあっただけで受診したのですが、乳腺炎ではなかったようです。
搾乳もちゃんとやっている
赤ちゃんに母乳を飲ませたいのもあって、飲み足りない時や、乳首に傷ができたりして母乳を与えれない時は、搾乳機を使って搾乳しています。



助産師さんにこのことを話すと、母乳がたまって乳腺炎になっている可能性は低いと言われました。
乳腺炎ではない熱の治療は?
- アセトアミノフェン(解熱鎮痛)
- 葛根湯(頭痛、血流よくする)
- ゲンタマイシン軟膏(感染症対策)
乳腺炎というわけではないので、特になにをするわけでもありませんでした。



授乳中だと飲める薬も限られています。今後のことも含めて頭痛やそのほかの痛みがあった時に使えるよう、アセトアミノフェンが処方されました。
葛根湯は血流を良くして、母乳の出をよくします。(頭痛にもききます)
乳腺炎ではなかったものの、左の乳頭が右に比べて白いことから乳口炎疑い。よって、ゲンタマイシン軟膏が処方されました。
*ゲンタマイシンは赤ちゃんの口にはいられない薬なので、清浄綿で都度拭き取ってから授乳が必要です。
乳腺炎や脱水症状の対策はどうすればいい?
- 1.5〜2ℓの水分をとる
- 葛根湯を飲む
- 血流をよくする
- その他
1.5〜2ℓの水分をとる
母乳の素となる水分がないと、どんなに栄養価の高い食事を摂っていたとしても母乳の出は悪くなります。乳腺炎だとしても、母乳の出をよくするのに水分は欠かせません。
脱水症状を改善するにも、水分補給が根本的な治療となります。
水分をたっぷりとることで、脱水による頭痛はおさまります。



葛根湯を飲む
乳腺炎は血の巡りが滞ることも要因の一つです。葛根湯には風邪の引き始めのような症状(頭痛など)を抑える作用とともに、血液を循環させる役目もあります。
脱水で母乳が出ない場合でも、血の巡りをよくすることは重要です。
血流をよくする
赤ちゃんを抱っこしたり、ミルクや母乳を与え、オムツをかえたりと、前屈みになる体勢が多いはずです。そうなると肩甲骨周りが凝り始めてきて、血液の流れも悪くなります。
できるだけ、肩甲骨周りをほぐしたり、回したりと凝りがたまらないようにしましょう。



乳腺炎の場合、絞る以外のときは乳房を温めないほうがいいです。悪化します。
その他→ストレス、疲労、睡眠、食事
意外にも以下の理由が、乳腺炎を引き起こしたり、母乳の出を悪くします。
- ストレス
- 疲労
- 睡眠不足
- 食事を抜く
乳首の痛みで授乳が憂鬱になっていると、母乳の出も悪かったです。
出産直後だし、これらのどれもが襲ってくるので取り除くのはかなり厳しいでしょう。
なので、どこで手を抜くか?がポイントですね。



1番の悩みの種であり、苦痛だったためです。
おわりに: 乳腺炎じゃないのに熱?それ脱水かも!1日で改善した方法
とにかく、乳腺炎だと思ったらまずは病院を受診してみましょう。
乳腺炎じゃなくて、
- 頭痛
- 発熱
- 母乳の出が悪い
こんな症状がでていたら、まずは水分補給をたっぷりしてみてください。
次に肩甲骨周りをなるべく回したり、温めたりしてみましょう。
では、このへんで!