10か月健診で陰唇癒合がみつかりました。しかし思い返せば生後3か月の時点ですでに陰唇癒合しかけていたと思います。ですが、陰唇癒合がみつかったのは10か月健診のとき。
なぜ陰唇癒合が10か月になって発見されたのか?
また、陰唇癒合についてと娘の状態から皆さんに向けて参考になることを記しておきます。
見過ごされてない!?10か月健診で陰唇癒合【あなたの赤ちゃんは大丈夫?】
今まで見つけるチャンスはたくさんあった
3か月のころから母乳のことで助産院に相談していました。それからも産院やほかの母乳外来にも通っていましたが、発見するには至りませんでした。
のちに紹介しますが陰唇癒合かも?と疑うべき項目があります。
おしっこが出る時の様子です。
母乳外来へ行ったときに、体重測定もするのですが、もちろん全裸なのはお分かりかと思います。
そのときにたまたま娘がおしっこをしてしまいました。
「もしかして、我慢してるのーー?」と助産師が私の娘にいいました。
今思えば、その助産師に陰唇癒合が3か月以降の赤ちゃんによくみられる・早期発見が大事という知識があれば、発見できたかもしれません。
なんせ、その助産師さん自身、娘のおしっこの出方について、疑問を抱いていましたので…。
じつは、赤ちゃんはおしっこを我慢することができません。なので、したいと思ったらピャーーっと出してしまうのです。しかし、娘のおしっこの仕方は、まるで気を使っているかのようにピョロっ、ピョロ…という出方だったのです。
ちょうど体重測定をしてるので、娘が赤ちゃんなりに気を使って我慢してくれているのではないか?と助産師さんは考えていたようです。おそらく本気ではないでしょうが。
陰唇癒合してしまうと、おしっこの出方がピョロピョロとなります。
一気に出にくくなるのです。(後述します)
なので、娘のおしっこの仕方を見たときに気付いてほしかったーーーーー!気づいてくれていたら、もっと早く発見できていたでしょう( ;∀;)なので、娘のおしっこの仕方を見たときに気付いてほしかったーーーーー!気づいてくれていたら、もっと早く発見できていたでしょう( ;∀;)
ちなみに、産院での指導はあまりあてになりません。理由は次でお話しします。
産院での指導は不十分
陰唇癒合は珍しいものではありません。実はある一人の医者が報告した分だけでも、45例あるのです。
84例のうち乳児健診からが73例 ,院内発生2例を含む医療機関の外来からが11例であった .健診例の内訳は,3か月健診からが41例, 6か月健診からが22例,9〜10か月健診からが 9例,1歳半健診からが1例であった.71例は尼崎市の乳児健診からの紹介で,うち45例63%は一人のドクターからの紹介であった.
陰唇癒合に関しては多くの誤解がある。小児科の外来でときどき偶然に発見される程度と思われているが決してそうではない。むしろ、頻度の高い新生児、乳児疾患と考えるべきである。北野病院で11ヶ月間に36例の紹介があった。内訳は、3ヶ月健診での発見が19例、6ヶ月健診が15例、1歳以上が2例であった。全例が尼崎市の保健センターからの紹介で、同センターで熱心に、積極的に検診時に診察されている結果であった。これから、生後3ヶ月以内にすでに陰唇癒合がおこると考えられる。
引用:陰唇癒合 いんしんゆごう (医師編):中野こども病院 小児外科 (nakano-kodomo.or.jp)
さらに、新生児のときに陰唇癒合をおこしていた赤ちゃんはいないとの報告も上がっています。
陰唇 癒 合 は以 前 は先 天 性 が 多 い
「’) と され て い たが .
Fin!ayel の 新生 児 5,000 例 で 0 例や Leullg ら
7)の 新 生 児
9,070 例 で O 例 の 報告 な どか ら,現在 で は 成書 に も後 天
的疾 患 と記載 され て い る
ll.
したがって、陰唇癒合は生まれた後に、なんらかの原因で引きおこることが多いというわけです。
何らかの原因というのは、後述しますがおもに、
- 清潔が不十分
- 湿潤環境
- 感染
が挙げられます。
ja (jst.go.jp)や陰唇癒合 いんしんゆごう (医師編):中野こども病院 小児外科 (nakano-kodomo.or.jp)にものっていますが、出産した産院で、新生児への指導をもっとしていれば、多くは未然に防げるのでは?というお話です。
陰唇 癒合 は 治療 よ りも予 防で あ る .局 所 を 清 潔 に保 つ
こ とは 治療法 と して も予 防法 と して も重 要で あ る.保健
指 導の 一環 と して 母 親 に 生 1葭後か らの 陰唇の 開 大 と衛 生
指導 をお こ な うべ き
4} で あろ う.
新生児期の保健指導が全く欠けている。赤ちゃんの産科からの退院時に、母親に、陰唇癒合の可能性を話し、局所の清潔、開大を指導すべきである。
引用:陰唇癒合 いんしんゆごう (医師編):中野こども病院 小児外科 (nakano-kodomo.or.jp)
産院で私は、沐浴の指導と呼べるべきかはわからない指導は受けました。
ささっと洗い方です。もちろん新型コロナウイルスのせいで人で不足なのはわかっているのですが、パンフレットなどでの注意喚起もないので、おそらくはこういう情報がないのでしょう。
個人的には、陰唇癒合の原因と頻度について、産院に聞いてみたいところです。ちゃんと情報共有されているのかどうか。
健診はすべてお願いしていたし、出席していた
3か月以降の健診はすべて出席していましたし、体重増加がゆるやかだったため月に一度は娘を見てもらう機会はありました。
しかし、残念ながらおまたに対しては、誰も気づいてくれなかったのです。
仕方ありません、おそらくそういった指導はされていませんし、保健士さんに聞いたところで「?」だったと思います。
実は10か月健診でも見過ごされそうになった
今回、10か月健診で発見されたのですが、実は見過ごされそうになっていたのです。
「陰部の汚れが取れにくいのですが、お風呂でお湯につけながらとれる範囲でとるという形のほうがいいですよね?あまりゴシゴシしても荒れてしまいそうなので…」
↑という私の言葉が発見に至ったきっかけです。
この言葉がきっかけで、お医者さんは陰部をしっかりと見てくれたのです。ちなみに女医です。
つまり、毎回の健診に出席していて、かつ同じお医者さんだったとしても、私の一言がなければ、見逃していたということになります。
そこから話は進み、「すこしくっつき気味だから、小児外科に行ってお話を聞いてほしい。ここに紹介状を書くので、1か月以内に受診してほしい。」と紹介状をもらったのでした。
これまでの経緯についてお話してきました。
では、陰唇癒合とはいったい何なのか?私が調べたものをまとめてお話していきます。
陰唇癒合とは?
陰唇癒合とは、簡単に言えばビラビラ同士がくっついてしまう現象のことです。
実は、陰唇癒合は珍しいものではありません。とある1人の医者からの報告で41人も陰唇癒合だったというお話もあります。
つまり、発見されにくいけど、頻度は高いということです。
乳児 早期 に 多発 しか つ 無症 状 で ある こ とを考 え る
と, 陰唇癒合 は乳 児健診 で チ ェ ッ クすべ きで あ り, 特 に
3 か 月健診 で の チ ェ ッ ク が重 要 とい える .乳児健 診で の
チ ェ ッ ク を徹底 し紹介先 を集約すれ ば ,実際 の 頻 度 は さ
ら に 高い 可能性 があ る.
赤ちゃんの場合、ビラビラも小さいし、よくわかりません。
仮に陰唇が癒着していたとしても、小児科医のママなどでない限り、99%の母親は異変に気づかないでしょう。
というわけで、いったんまとめます。
陰唇癒合とは、陰唇が癒着(くっつく)すること。そして、小児科医ですら、発見までには至らないことが多い。患者の疑問や言葉で初めて注意深く観察して見つけることができるほどです。(実際に私がそうなので)
では次は実際に画像で見てみましょう。百聞は一見にしかずで、画像でみたほうが早いです。
以下の病院のサイトに、画像が載っているので、参考までに見ておいた方がいいです。
陰唇癒合 いんしんゆごう (医師編):中野こども病院 小児外科 (nakano-kodomo.or.jp)
こちらのほうが、わかりやすいかもしれません。
「これは正常ではないですよ」と言われないと、よくわからないほど、よくわかりませんから。
なので、まずママの目で今チェックして、次の検診の時、もしくは小児科に行って専門家の目でチェックしてもらった方がいいです。
陰唇癒合すると何が起こるのか?
- 膣炎や膀胱炎になりやすい
- 大人になってからの治療は外科的な処置が必要
おもに上記の理由により、気付いたなら対処した方がいいです。
ビラビラのくっつき具合にもよりますが、おしっこが出にくくなっているので、膣炎や膀胱炎がおこりやすくなります。
また、大人になってからだと皮膚が硬くなっているケースもあるので、手術が必要になるかもしれません。
大人になってから気づいたとしても、大抵の人の場合は、まず、受診するまでに葛藤があるでしょう。
年頃になればますますです。
外科的処置が必要なのに恥ずかしくて誰にも相談できずに、自ら命を経ってしまった方もいるというお話もあります。
ちなみにですが、閉経したあともホルモンの影響で陰唇癒着が起こることがあります。
以下は72歳の方のお話です。
原因
- 清潔が不十分
- 湿潤環境
- 感染
- 低エストロゲン(ホルモンの影響)
おまたを洗うことは当たり前なのですが、ビラビラを広げて洗っていないのが原因の一つです。
湿ったままだと雑菌が繁殖しやすいのです。
つまり、清潔が不足する→ビラビラを広げない→乾燥ひないし、くっつきやすい→雑菌繁殖する→くっつきやすくなる
という悪循環です。
清潔にしているつもりでも…
「新生児10,000人以上を調べた結果、陰唇癒合している赤ちゃんはいなかった」という調査結果があります。したがって、生まれた直後から現在に至るまでのケアの仕方が不十分な場合に発症しやすいと言えます。
参考サイト:ja (jst.go.jp)
つまり、生まれた後に何らかの原因でできると考えてよはそうです。
治療法
- 塗り薬
- 切開
- ゾンデを使う
塗り薬は日本では作られていないので、入手は難しいでしょう。
一般的なのは、小児外科で切開するようです。
ゾンデというのは、以下です。
陰唇癒合は再発もしやすいので、家庭での継続的なケアが欠かせません。
以下、予防と併せてお話しします。
予防
- 清潔を保つ
- 広げて乾燥させる
- オムツ交換をこまめにする
結局のところ、
オムツ交換をこまめに行って、長時間ジメジメした状態を避けること。
しっかりとビラビラを広げてくっつきを回避しつつ、清潔にすることが重要です。
自宅でのケアも上記のようにやるよう指導されることが多いようです。
広げることは2つ意味があり、一つはしっかりと洗うこと(白いカスも取り除く)で清潔を保ちます。もう一つは広げることで癒着リスクを下げます。さらに、広げることで、あるていど乾燥にも役立ちます。
オムツ交換の頻度を高め、おまたを風通し良くしながら、しっかりとビラビラを広げてきれいにしてあげることが、ケアにも予防にもなるといえます。
陰唇癒合の特徴【10か月健診で陰唇癒合が発覚した娘の場合】
3 か 月 ,4 か 月 児
で 尿 の 出が 悪い , 8 か 月児 で 尿 が 臭 い ,等の 症 状 が あ っ
た .1 歳 以上の 9 例 で は 4 例 が有 症状 で ,排 尿時痛 ,尿
回 数が 少 ない ,排 尿困難 な どがみ られた .
さらに、私の娘にも特徴があったので、併せてのせておきます。
- おしっこが出るけどチョロチョロ
- 尿が匂う
- おまたが匂う
- ビラビラが広がりにくい
- 白いカスがとれにくい
補足していきますね。
おしっこについては、最初でも述べたとおりで、普通にでます。オムツもしっかりとモッタリするときもあります。
でも、時々、我慢していると思うくらい小出しになります。
そして、ビラビラはくっついているので広がりにくいです。なので、白いカスが取れにくいですし、おまたが匂うときもあるのです。
*白いカスは陰唇癒合でなくても、取れにくかったりします。ポイントは、広げにくくて取れにくいということです。
尿が匂うのは、満足にドバーッと出せないからかも知れせん。以下の記述から私が勝手に考えたものです。
しか し結果 に示 した よ うに ,ほ ぼ 全長癒合 の 病
型 に 膣 の 開大 が多 数 み られ た こ と は恒 常 的 な尿 の 貯 留が
お こ っ て い る 可能性が高 い .
というわけで、一番わかるのはおしっこかもしれません。
こちらでは、陰唇癒合が改善するとおしっこは前に飛ぶと書いています。
小児外科でみています。解放すると、全くかたちが違うのでびっくりされることでしょう。おしっこもちゃんと前に飛ぶようになります。
引用:陰唇癒合 いんしんゆごう (家族編):中野こども病院 小児外科 (nakano-kodomo.or.jp)
娘も前に飛ぶことは確かに少しありますが、毎回ではありません。
時々、娘さんのおしっこを出す様子をチェックしてみましょう。
陰唇癒合を早期発見するには健診がベスト
ママが娘さんを見て判断できるのがいちばんいいのですが、素人目ではわかりづらいです。
なので、健診で発見できるのがベストです。
- 無料
- 医者の診察が受けれる
- 病院紹介してもらえる
- 紹介状書いてもらえる
- 診断がつくまでの費用が助成される
*地域によって多少違うかもしれません
無料で医師の診察を受けれるのはありがたい限りです。さらに、医師同士のつながりもあるので病院紹介の時に、紹介先の病院の情報を教えてもらいやすいです。
また、紹介状があることによって紹介先の料金が安く済みます。
また、紹介状があると余計な検査などを省くことができるケースもあるので、結果的に安くなることがあります。
なので、早期発見には健診を利用するのがベストです。
最後に:陰唇癒合は再発することがあるので、おうちでのケアは徹底的にしよう
最後に、陰唇癒合は再発する可能性があります。
再癒 合 は 17 例 で み られ たが , 主 要部 分
は 上 皮化 して お り ヒ下 端 の 微 小 な 癒合 に と どま っ て い
た .再 癒 合 は 家庭 で の ケ ア が 十分 で な い 場合 に み られた.
つまり、しっかりとその後、おうちでケアをすれば再発はかなり防ぐことができるということです。
なので、病院に行って治療するだけでなく、しっかりとケアを引き続き継続していきましょう。
また、この記事を読んで娘さんが該当しなかったとしても、気を緩めないでください。
ケアを怠れば誰でもなるリスクはあります。
できれば、1歳までは目を光らせておきましょう。
では、以上で終わりにしたいと思います。
参考サイト
・陰唇癒合 いんしんゆごう (医師編):中野こども病院 小児外科 (nakano-kodomo.or.jp)
・陰唇癒合 国分寺市の小児科 小森こどもクリニック (komori-kodomo.com)
・小児の小陰唇癒着について | ユアクリニック秋葉原 (yourclinicakb.jp)
・1歳前の赤ちゃんを小児外科で診てもらうべきタイミングは?~こんなときは医師にご相談を~ | 東京ベイ・浦安市川医療センター (tokyobay-mc.jp)
中には、手で癒着している部分をおそらく左右に引っ張ってだと思いますが、手で開く方もいるとのこと。