歯が生えはじめてきて、授乳時に歯が当たる。歯が当たって傷ができるととても痛い! 離乳食もまだ進んでいないし…ミルクは拒否するし。これは断乳するしかないのか?
上記のようにお悩みの方も多いですよね。
まさに私がこんな状況でした。
しかし、今ではまた快適母乳ライフを満喫しています。
<私について>
10か月の赤ちゃんがいます。歯が生え始めてきて、授乳に痛みが生じるようになりました。
本記事では授乳中に歯が当たっていたい・傷ができたときの対処方法をお話していきます。また、最後に断乳を考えている方に向けて、断乳の仕方、断乳と赤ちゃんのストレスについても軽く触れています。
【即効性あり!】歯が当たって授乳が痛い【傷ができて断乳する前に試してみて】
1.言い聞かせる
2.キズパワーパッドを貼る
3.搾乳する
4.ニップルガードを使う
5.ミルクを足す
6.離乳食で少しでも時間稼ぎする
7.飲ませ方を変える
1.言い聞かせる
言い聞かせることが一番即効性があり、抜群に効果ありました。言い聞かせた次の授乳から、歯が当たって痛くなることが全くなくなったのです。
最強母乳外来の記事でも言い聞かせることが大事と書いてあります。
では、具体的な方法です。
朝の授乳のときに、以下のように娘に話しかけました。
「〇〇ちゃんは歯が生えてきたから、今までと同じようにアムアムしたら、痛いんだ〜。だから、もう少し優しくアムアムしてほしいんだ。もう少し優しくアムアムしても、ちゃんとおっぱいは出てくるからねっ。」
また、授乳中は娘を見ながらひたすら、こう言い聞かせました。
「優しくアムアムしてね〜優しくよ〜。じょうずじょうず〜」
上記を毎回の授乳で呟きました。
言い聞かせた次の授乳から、痛みが全くなくなったので、まぐれではありません。
この記事を書いている時点で、2日目。
回数にすると約24回、言い聞かせてから痛みのない授乳に成功しています。
正直私が一番驚いています。
【追記】〜言い聞かせても痛い時(2022/01/29)
言い聞かせて改善しても、数日後、もしくは数週間後に痛みが出る場合は、乳腺が詰まりかけているかもしれません。噛んでいない、力も入れていないようであれば可能性は高いです。キズパワーパッドの原理と同じで、しごきにくくなるから赤ちゃん側は少し圧を強めにしています。
対策としては、早めに詰まりを取り除くしかありません。
詰まりを取りやすくするには、ミルクスルーブレンドか牛蒡子
がおすすめです。
▶【快適】ミルクスルーブレンドの効果【母乳トラブル激減した話
▶牛蒡子を2週間飲み続けた結果【母乳の詰まり・乳腺炎に効く?】
言い聞かせて改善されるなんて、あるわけないと全く信じていなかった
本当にダメもとで言い聞かせたところ、きょとんとしながらお話を聞いてくれていたのです。
「あれ?聞いてくれてる…?」と少しは思いましたが、だからといってスグ行動に移せるほど、赤ちゃんはお利口じゃないと思っていました。
しかし、傷ができている乳頭も徐々に治っていく一方です。「母乳育児、10ヶ月にして諦めねばならんのか〜。断乳かぁ…」と思っていたのですが、とりあえず普通に続けられそうです!
続けて、もう一つお願いしてみた
娘は授乳時に爪を立てて引っかく癖があります。胸部が猛獣に引っかかれたのでは?というくらいです。
どさくさに紛れてお願いしてみたところ、こちらも成功しました。
「かっちゃくと痛いから、かっちゃかないでね〜。なでなでしてね〜。じょうずよ〜。」
*かっちゃく=引っかく(方言)
こちらは、油断すると危ないですが、その都度上記のように言うと、未然に防ぐことができます。
しかし、私もおそらく読者の方も疑問に思いますよね?
赤ちゃんは言葉を理解できるのか?
理解できるとか、理解はまだできていないとかいろんな説がありますよね。
私の結論は言葉は理解できないけど、ママの思いは理解できるのかも…?です。
娘に対して、以下の言葉は難しいものでしょう。
「優しくだよ」
「今までと同じ強さだと痛くなる」
「かっちゃく」
大人同士だって、
痛みの度合いが違うし、「優しくってどのくらい?」と、お互いにすり合わせしないとわかりませんよね。
ましてや方言である「かっちゃく」なんて、娘はまだわからないとおもいます。
しかし、現に言い聞かせた次の授乳から痛みは全く無くなりました。回数にすると24回連続で成功していることになります。
なので、私の感覚では、赤ちゃんは言葉は理解できないかもしれませんが、気持ちや思いはわかるのでは?という感じです。
察するに近いかもしれませんね。
2.キズパワーパッドを貼る
調べればたくさん出てきますので、詳細は省きます。傷ができている部分にキズパワーパッド
を貼って、保護しつつ授乳しましょうという方法ですね。
わたしも試してみましたが、逆効果でした…。
キズパワーパッドを貼ると厚みが増すせいか、しごく際に余計に力を入れてしまい一気に悪化。
夜に貼ったのですが、痛みに耐えかねて翌朝すぐに剥がしました。
というわけで、私にはキズパワーパッドは合わなかっというお話しです。
3.搾乳する
搾乳できるなら、搾乳して哺乳瓶であげるといいですね。乳腺炎のリスクも下げることができます。
私は、カネソンの搾乳機とメデラ搾乳機のどちらももっています。以下、お勧めする人を記しておきますね。
搾乳機を使う場合、傷ができていると少し痛むので圧力の加減に注意しましょう。
関連:【使用感】乳首が痛くて授乳が苦痛。メデラ搾乳器を試してみた感想
よくある質問
●差し乳で搾乳が難しい
→うまく射乳を促せばできます
●哺乳瓶拒否する
→コップやお椀でトライしてみましょう
私はおっぱいの調子が悪いのか、射乳が起こるまで少し時間がかかります。また、搾乳してもうまく瓶の中に入れるのが難しいので、搾乳はしていません。
4.乳頭保護器を使う
多少マシになる見込みがありますが、母乳っ子は生乳が大好き。 乳頭保護器をつけた暁には、すぐに吐き出されてしまいます。
手足が自由に使える月齢だと、おそらく咥える前に取っ払われてしまいます。
サイズは合わせたほうがいいですよ。
私はメデラの乳頭保護器をつかっているのですが、サイズはSがちょうどよかったです。
5.ミルクを足す
乳腺炎のリスクも少なく、赤ちゃんもミルクを嫌がらないのであれば、ミルクを足して時間を稼ぐのもありです。
ミルクなしだと1日12回の授乳。
ミルクを間に挟むことによって、1日8回に減らせることができたら、少し傷を癒す時間が増えますよね。
私も言い聞かせる前、一番最初にやったのがミルクを足して離乳食でガンガン攻める方法です。
1時間くらいは延長できました。
また、程度にもよりますが白斑(乳口炎)ができたときにも、おすすめですよ。
関連:白斑(乳口炎)がずっと治らない【新デスパコーワと負担のない授乳を】
6.離乳食で少しでも時間稼ぎする
離乳食が進んでいる赤ちゃんなら、そのままどんどんシフトさせていくのもありです。
少しでも食べ物を口にしてくれれば、次の授乳を遅らせることができます。
我が家は遅い歩みでしたが、ちょくちょく食べてもらっていたおかげで、30分は延長できました。
7.飲ませ方を変える
調べるとほとんどのサイトで書いているので、詳細は省きます。
「傷がないところに歯が来るようにしましょう」というものですね。
私の場合は、すでに10ヶ月の赤ちゃんなので自分のスタイルがあるせいか、ズラしても元に戻ってしまいます。
なので、この方法は無理でした。
次は授乳中にできた傷の癒しかたについて説明していきます。助産師さんから教えてもらった方法もありますので、参考にしてみて下さい。
授乳中に歯が当たってできた痛い傷の対処法
1.リンデロンvg軟膏をぬる
2.授乳間隔をあける
3.乾燥させないようにする
1.リンデロンvg軟膏をぬる
上記はリンデロンvという市販薬であり、抗生物質は入っていません。
参考:リンデロンVGと同じ成分の市販薬はある?|ステロイドの代用薬について解説 | ミナカラ | オンライン薬局 (minacolor.com)
助産師さん直伝です。
リンデロンvg軟膏を傷口に塗ることで、バイ菌が入らないように抗菌してくれます。また、腫れにも作用します。
助産師さんからは、「傷なんてリンデロンvgを塗っておけばすぐ治るよ」と言われました。
確かに治りが早いですが、ステロイドが入っているので、拭き取りが必要です。
個人的にはラップパックしたほうが早い気がします。ただし、ラップパックの弊害もあるので十分に注意しましょう。
なかには、嫌がる赤ちゃんもいるのでその際は拭き取ったほうがいいです。
2.授乳間隔をあける
授乳の間隔があけば乳頭の負担も軽減できます。
なんとか授乳間隔をあけれるように努めてみてください。
3.乾燥させないようにする
現代では、傷を乾燥させないようにしたほうが傷の治りが早いそうです。
乾燥させてしまうと、赤ちゃんが咥えた時に一気に皮が引き伸ばされてしまうので、痛みがでます。潤った状態にすることで伸縮性がでるので幾分かマシになります。
私はピジョンのリペアニプルを使っています。
どうしても授乳時に歯が当たって痛い!断乳したいというかたへ
まず、よくここまで頑張りました!
決めるのはママ自身ですが、断乳するのであれば、知っておいて欲しいことを以下に挙げますね。
・断乳の仕方
・断乳は赤ちゃんにとってストレスになることも
・歯並びをよくする作用がある
簡単に説明していきます。
断乳の仕方
助産師さんから聞いた方法です。
3日間ほど、張った状態にさせる。すると、母乳の生成は抑えられ、断乳にいたります。薬を使っても結局やることは同じとのこと。
まず、3日間、張った状態にするのはかなり辛いと思います。そこで、圧抜きのために多少搾乳するのはアリです。
母乳生成のメカニズム
母乳の中には、以下の機能があります。
・飲んだ分だけ生成する機能
・母乳が作られすぎないように自己抑制機能
なので、搾乳しすぎるとおっぱいは、「あっ、こんだけ必要なんだ」と勘違いして作るようになります。
逆に、母乳がでていかず、ずっとおっぱいの中に溜まっていると、自己抑制機能が働いて「おっぱい、出ていかないね〜。こんなにいらないんだね。」と生成をセーブしていきます。
まず、断乳するなら張った状態をキープしなければならないということを覚えておきましょう。
徐々に母乳の比率を減らすという方法もある
ミルク、もしくは離乳食の比率を増やして、徐々におっぱいの回数を減らしていければ、緩やかに減少させることができます。
簡単にいえば、母乳→混合→完ミに移行していくようなイメージです。
断乳と赤ちゃんストレスについて
おっぱいは赤ちゃんの食事だけではなく、心の拠り所でもあります。生後10ヶ月は、いろんなところに自分で行けるようになって様々な刺激を受けてくる頃です。
痛かった、辛かった、寂しかった、びっくりした、嬉しすぎた、複雑だったなどのあらゆる感情の処理がうまくいかないこともあります。
そんなとき、赤ちゃんはおっぱいに癒しを求めにくるので、赤ちゃんから断乳という名のおっぱいを取り上げることは、与えなくていいストレスを与えることだというお話があります。
直母は歯並びをよくする
おっぱいの場合は上顎乳中切歯を舌で押すというよりも、上顎自体を舌で押しますし、顎周囲の筋肉も哺乳瓶のゴムの乳首を使用した場合よりも強い力が必要ですから、却って上顎は綺麗なアーチが出来て、歯並びが良くなると言われています。
引用:長期授乳は出っ歯になる?(改訂版): 最強母乳外来・フェニックス (cocolog-nifty.com)
ミルクであっても、お口に合った乳首やゴムの硬さを使うことでカバーできるという情報もあります。
参考までに私と身内の情報も載せておきますね。
<私と弟>
・混合→完ミ
・おしゃぶりなし、指しゃぶりなし
・二人とも1か所だけ歯が八重歯
<従兄弟の姉と弟>
・混合
・弟はおしゃぶりあり
・姉→歯並びが少し悪い
・弟→めっちゃ綺麗
ミルクか母乳かというよりも、顎を使えているかがポイントになるという情報もあります。その後の食べる料理によって変わるとも。
同じような質問がYahoo!知恵袋にあったので、参考までにどうぞ。
最後に
これまで授乳時に歯が当たって傷ができて痛いときの対処法と、断乳する際のお話をしてきました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
もう少し続けるのも、混合にするのも、完ミ、離乳食に移行するのもママのやりたいようにでいいです。
って言われても、赤ちゃんの為となると、耐えようか…と踏ん切りつかなくなりますよね。
だから、半信半疑だとおもいますが、言い聞かせしてみてほしいです。言い聞かせるだけ。タダだし、時間なんてかからないし、ダメなら「効果ないじゃん、このヤロー」ってやめていい。
最後に、言い聞かせだけやってみてほしい。
言い聞かせがうまくいかなかったとしても、母乳育児、混合、完ミとか名前ついてるけど、全部ごっちゃにしてもよくないですか!?
その時で状況なんて変わりますし、手段はたくさん持っていたほうがいい。一つしかないから、「これしかない」って身動き取れなくなります。
なので、柔軟にいきましょう。
ってな感じで、おわります。
娘の場合、離乳食は栄養をまかなえるほど量を食べてくれないので、本当にその場しのぎです。ミルクは1回量を80ccから始めて、最終的に100ccまで増やしてコップで飲ませていました。