歯が生えてきたとき、赤ちゃん自身も突然生えてきた歯に、飲みの感覚がイマイチつかめないのか、歯が当たって痛い時がありますよね。当たって痛いだけならまだしも、傷ついてしまってさらに授乳が痛い!なんてことも経験しました。
現在2歳でまだ授乳中です。なんとか、乗り越えてここまで母乳育児をしてきましたぁ…。
完全に個人の話ですが、歯が当たって痛いときの対処法をまとめてみました。私の場合はこれでうまくいきましたっ。
- 歯が当たって授乳がいたい
- 傷ができて授乳がいたい
上記のような方に、お読みいただければと思います。ちなみに、歯の生え始めから、生えそろうまで―とにかく赤ちゃんの歯で痛いんだ!という方を対象に書いています。
今痛みがある方、すでに傷ができているかもしれませんね。我慢して授乳すると、悪化する一方なので、目次だけでもみてトライしていただけたらと思います。目次を診れば「どんな行動をしたらいいか?」くらいは見当がつくと思いますので(^^♪
最後に断乳を考えている方に向けて、断乳の仕方、断乳と赤ちゃんのストレスについても軽く触れています。
※この方法は、あくまで管理人が実際にトライしたこと、知識として得たことをまとめています。

いつも読みに来ていただいて、ありがとうございます♡幸あれ‼
歯があたって授乳が痛い!を撃破した方法
声がけで、「ソレダメ〜」を伝えて、「ソレマル〇」を覚えさせる
声がけって聞くと超地味です。
「いやソレあんただけやん、効き目あったと思ってるの。」という声が聞こえてきそうですが、私も他の方の発信から「声がけ」を学びました。
「どういう声がけをしたらいいのか?」「そもそも声がけってどうやってやるの?」など、具体的なことは書かれていなかったので、そこは完全に自己流です。
私の声がけはこちらです。↓↓
歯が当たって痛い時に、「それ痛いなぁ〜」「優しくアムアムしてね〜優しくだよ〜」と超ザックリ声がけしました。
・赤ちゃんに「痛い」を伝えて、改善できるの?
・「優しくアムアム」なんてアバウトすぎること、赤ちゃんは理解できないのでは?
こんな疑問が浮かぶと思います。
私も、「声がけ」と聞いたときから、ずっと思っており、実践する直前まで「伝わらんよなぁ」と思ってましたもん。
ですがね、あんな声がけでも反応してくれました。
・「それ痛いなぁ〜」→「んっ?」という感じで、赤ちゃんが口を止める
・「優しくアムアムしてね〜優しくだよ〜」→考えているかのように、停止したまま、少ししてから様子を伺うような表情(目の動き)をしてまた口を動かす
上記の通りです。
すでに乳頭に傷ができている時は痛いです。ですが、まだ傷ができていない時は、不思議と声がけをすると痛くないんですよね。そんな微妙な力加減できるの?と娘に失礼ながら思ってしまいました。
私がやったのは、本当にこれぐらいです。今でもたまにポジションが悪い時など、お話ししてきたように声がけすると、よくなるんですよね。うーん、不思議。
ちなみに、私は「優しくアムアムよ〜」は1回の授乳が終わるまで、連呼してました。赤ちゃんの記憶力がどの程度なのかわからないので、3秒前のことを忘れられたら、また痛くなるのが怖かったからです。
授乳回数も多いし、1週間くらいそう洗脳し続けて(😂)、痛くない授乳を赤ちゃん側がマスターしたら、声がけはしなくなりました。徐々に減らすではなく、ある日突然いきなり言わないという感じです。しっかりと身についたせいか、ノープロブレムでした。
実際にした声掛けはこちらからみれます
①「〇〇ちゃんは歯が生えてきたから、今までと同じようにアムアムしたら、痛いんだ〜。だから、もう少し優しくアムアムしてほしいんだ。もう少し優しくアムアムしても、ちゃんとおっぱいは出てくるからねっ。」
②「優しくアムアムしてね〜優しくよ〜。じょうずじょうず〜」
「噛み合わせ」ならぬ、「アゴ合わせ」?
これは私の考えなのですが、歯が増えている段階では、赤ちゃん自身も「嚙み合わせ」ならぬ「アゴ合わせ」が変化するのでは?と思うのです。節目節目で歯があたるのが復活するからです。
そこでまた、「ちょっと痛いな~、優しくアムアムしてね」というと、一瞬考え込むようにこちらをみて口の動きがとまるんですよね。口を動かし始めたときは痛くないことが多いです。
※あくまで、「痛い」と感じた初回の瞬間にやると、上記のようにおさまります。我慢しつづけて、痛みに耐えれないという状況下で言っても、すでに細かい傷ができているので、赤ちゃん自身は調節していたとしても、傷に食い込むので痛みを感じることはあります。へへ、私も経験しました。痛いと思ったら即言うのが一番の近道です。
【追記】〜言い聞かせても痛い時(2022/01/29)
言い聞かせて改善しても、「数日後」もしくは「数週間後」に痛みが出る場合は、乳腺が詰まりかけているかもしれません。噛んでいない、力も入れていないようであれば可能性は高いです。
乳腺がつまると、しごきにくくなるので赤ちゃん側は少し顎のチカラを強めにします。そうすると、普段以上のチカラがかかるので、痛くなることがあります。
対策としては、早めに詰まりを取り除くしかありません。詰まりを取りやすくするには、ミルクスルーブレンド


授乳中に歯が当たってできた傷への対処法
すでに傷がある場合は、いかに乳頭を休ませるか、傷を広げないかに専念するのがいいです。
おすすめ順に書いていきます。
・搾乳でつないで授乳は休む
・キズパワーパッドをカットして傷を保護して痛みを緩和する
・口の角度をかえて授乳させる
・ミルクをあげて授乳間隔をあける
・乳頭保護器をつかう
上記の通りです。
1.搾乳でつないで授乳は休む
文字通り搾乳した母乳でつなぐ
2.キズパワーパッドをカットして傷を保護して痛みを緩和する
上記のようなスポットタイプを細めにカットして、傷口を覆う。
わたしはキズパワーパッドよりも安い、以下を購入しました。キズパワーパッドよりがっつりつかないので、傷口から剥がしやすかったです。何度も取り換えるので、そういう意味ではおすすめです。
- 違和感で嫌がることがあるので、できるだけ細くカットしたほうがいい
- 飲み込んだらお腹の中で膨れるという事例があるので、ピンポイントサイズにカットするというよりは、長さは変えずに細くだけカットした方がいい
- 夜間は取れたかどうかがわからないので、私は使用しませんでした
- 剥がれそうなら、もったいなくても新しいのと交換したほうがいい
傷が治りかけているときは付けないほうがいいことも
傷口の治りも考えて、治ってきているのであればつけないほうがいいことも。剥がれそうになっていると安全面から剥がした方がいいこともあります。そうすると再生しかけた皮膚ごと剥がしてしまうことになり、余計に悪化することがかんがえられます。治りかけている時は貼らない方がいいことも。様子を見つつ判断しましょう。
3.口の角度をかえて授乳させる
「縦抱きから横抱き」のように傷に歯が当たらないように授乳しましょう。その場しのぎでもかまいません。とにかく、傷に歯が食い込まないようにすれば痛みが激減します。
※角度が変わると嫌がる赤ちゃんがいます。その時は、「パイが痛いから、いまはこっちで飲んでほしいんだぁ」などとお願いしてみましょう。娘の場合は、聞き入れてくれました。
4.ミルクをあげて授乳間隔をあける
※搾乳した母乳でも問題いありません。管理が面倒なので、あまりやりませんでした。
ミルクを足せるのであれば、足すのもひとつの手です。授乳間隔が少しあきます。
1日12回の授乳が1日8回―つまり、4回授乳回数がへるだけでもかなり違います。
- ざっくり30ccからスタートして、どのくらい授乳間隔があくかを測って調節する
- スケールなどで赤ちゃんが飲む母乳量を測定して、半分以下の量に調節して授乳間隔がどのくらいあくのか様子をみて調節
主に上記の2通りがあります。①ざっくりとあげてみる方法②飲む量から逆算する方法。母乳外来などに行けば厳密に計算してくれることもあります。
※②の補足ですが、毎回同じ量を赤ちゃんは飲んでいるわけではないので、そのとき測定した母乳量が「がっつり飲んでいるときの量」なのか、「ちょこっとつまんだ程度の量」なのか、その違いでもミルク量は変わってくるはずです。厳密にいうとですが。
個人的には、①のとりあえず低量からスタートして、授乳間隔があまりあかないようなら、ミルクを10ccずつ足してみる。授乳間隔があきすぎるなら10cc減らしてみる、という具合に調節したほうがいいと思います。
5.乳頭保護器をつかう
ニップルシールドってやつですね。これは正直、娘の場合は意味を成しませんでした。いきなり異物つっこんでくんなや!ってなってましたね…。あまり気にならない赤ちゃんなら、これほど使い勝手のいいものはないとおもいます。繰り返し使えるし、コストかからずだし。
共通してだいじなこと
- リンデロンvg軟膏を塗る
- 傷を乾燥させないようにする
1.リンデロンvg軟膏を都度ぬる
※以下は、市販で買えるもののリンクです。なので「Vs」となっています。病院でもらうのは、「vg」です。
傷ができてしまったなら、都度塗ってあげるといいです。傷の治りが早くなると助産院で教えてもらいました。
授乳時は拭き取りが必要ですが、ラップでもしない限り衣類に擦れてしまって、授乳時には取れてしまっていることがほとんどです。私もいちいち拭き取りはしません。
※病院、薬剤師からは拭き取りを勧められます。
※授乳感覚が極端に短い場合は、薬剤がそのまま残っていると思うので、そのときは流石に私も拭き取ります。
2.乾燥させないようにする
現代では、傷を乾燥させないようにしたほうが傷の治りが早いそうです。参考:湿潤療法|はぎクリニック (hagi-clinic.jp)なので、ランシノーやワセリンなどで保湿しておきましょう。
乾燥させてしまうと、赤ちゃんが咥えた時に一気に皮が引き伸ばされてしまうので、痛みがでます。潤った状態にすることで伸縮性がでるので幾分かマシになります。
私はピジョンのリペアニプルを使っています。
授乳時に歯が当たって痛いので、断乳を考えているひとへ
決めるのはママ自身ですが、断乳するのであれば、知っておいて損はないことを以下に挙げますね。私が調べたことと、助産師さんから教えてもらった知識です。
- 断乳の仕方
- 断乳は赤ちゃんにとってストレスになることも
- 歯並びをよくする作用がある
簡単に説明していきます。
断乳の仕方
- 3日ほど張った状態をキープさせる方法※助産師さんから聞いた方法
- 徐々に母乳の比率を減らしていく方法
- 投薬して断乳する方法※助産師さんから聞いた方法
上記です。
1.3日ほど張った状態をキープさせる方法
3日間ほど、張った状態にさせる。すると、母乳の生成は抑えられ、断乳にいたります。薬を使っても結局やることは同じとのこと。
※「3日間、張った状態にする」というのはかなり辛いです。圧抜きのために多少搾乳するのはアリです。
断乳するなら張った状態をキープしなければならないということを覚えておきましょう。なぜ張った状態をキープしなければいけないかの理由は、以下の母乳生成のメカニズムを読んでいただけたら、お分かりになると思います。
- 飲んだ分だけ母乳を生成する
- 母乳が作られすぎないように自己抑制する
乳房には上記の機能があります。
「①飲んだ分だけ生成する機能」があるため、搾乳しすぎるとやはり母乳はたくさん作られます。
逆に、「あまり授乳せず、搾乳もせず」な状態だと「②母乳が作られすぎないように自己抑制する機能」が働き、母乳量が低下します。
2.徐々に母乳の比率を減らす方法
ミルク、もしくは離乳食の比率を増やして、徐々におっぱいの回数を減らしていければ、緩やかに減少させることができます。簡単にいえば、母乳→混合→完ミに移行していくようなイメージです。
3.投薬して断乳する
病院を受診して、処方箋を発行してもらい、調剤薬局にて断乳のお薬をもらう
母乳分泌にかかわるホルモン分泌をとめる作用のある薬を処方されるはずです。
※調べてみたところ、「薬なしでの断乳と変わらない」「普通に断乳した方がつらくない」といった声も見受けられました。
参考リンク:おっぱい | 育児ママ相談室 | ピジョンインフォ (pigeon.info)/おっぱい | 育児ママ相談室 | ピジョンインフォ (pigeon.info)
2.断乳と赤ちゃんストレスについて
おっぱいは赤ちゃんの食事だけではなく、心の拠り所です。いろんなところに自分で行けるようになって様々な刺激を受けることが多くなります。
「痛かった、辛かった、寂しかった、びっくりした、嬉しすぎた、複雑だった」などのあらゆる感情の処理がうまくいかないこともあります。そんなとき、赤ちゃんはおっぱいに癒しを求めにくるので、赤ちゃんから断乳という名のおっぱいを取り上げることは、与えなくていいストレスを与えることだというお話があります。
参考:10ヶ月断乳のリスク。(改訂増補版): 最強母乳外来・フェニックス (cocolog-nifty.com)
3.直母は歯並びをよくする
おっぱいの場合は上顎乳中切歯を舌で押すというよりも、上顎自体を舌で押しますし、顎周囲の筋肉も哺乳瓶のゴムの乳首を使用した場合よりも強い力が必要ですから、却って上顎は綺麗なアーチが出来て、歯並びが良くなると言われています。
引用:長期授乳は出っ歯になる?(改訂版): 最強母乳外来・フェニックス (cocolog-nifty.com)
ミルクであっても、お口に合った乳首やゴムの硬さを使うことでカバーできるという情報もあります。
関連:正しい歯並びへの成長を促すためには歯が生える前からのケアが大切です|横須賀の歯科・歯医者 はる歯科クリニック (haru-dental.com)
歯並びと直母については、私の兄弟と従妹の情報があります。
- 歯の状態:二人とも1か所だけ八重歯
- 授乳形態:混合→完ミ
- おしゃぶりの有無:なし、指しゃぶりなし
- 歯の状態:(姉)すこし悪い/(弟)めちゃきれい
- 授乳形態:混合
- おしゃぶりの有無:(姉)なし/(弟)あり
「ミルクか母乳か」というよりも、「顎を使えているか?」がポイントだという情報もあります。その後に食べる料理によって歯並びが変わるとも…。
同じような質問がYahoo!知恵袋にあったので、参考までにどうぞ。



こんな感じですね。
歯の生え始めからはじまって、3回ほど歯が当たって授乳が痛い!となりました。それ以降は、歯もしっかり生えそろって、本人もしっかりはが当たらないように飲む感覚をマスターしたんだと思います。
歯の生えそろい状況というのか、赤ちゃんの口腔内事情の節目に「痛い」となることが多かったです。
でも、そのあとは本人もマスターしているので、なんとか乗り切ってください!